ギラガ山



標高 1246m    難易度 ☆☆☆     登り165分 下り100分   岡山県

倉敷からの距離   117Km        登頂日 ’98/07/05   ガイドブック  


無料休憩所10:20−10:57三角屋根の休憩所(−牧場通行止め−)11:07−車道11:15−フェンス11:45−舗装終点11:48−フェンス11:50−石12:15−13:05give-up13:15−13:46石−舗装道路14:13−フェンス越え14:46−14:57駐車位置

登山
 ギラガ山(1246m) 岡山の山百選に記載の山 岡山県と鳥取県の伯耆・因幡・美作の旧三国にまたがる山 三ツ星の山。

 昨日は二つ星の山と紹介された山が一つ星程度と簡単であった 今日の山もガイドブックによれば二つ星であったが数々のトラブルに逢い ついに山頂登頂をギブアップした事もあり 見出しには三つ星の山と記載した

 休憩所からの登りは登り口が簡単にわかり順調に取り付く ヨロイグサやオカトラノオの花が咲き 草原に彩りを与えてくれる ヤマツツジが所々に赤に近い濃いオレンジの花を咲かせているのもうれしい 恩原高原スキー場は木々が無く草原である 遠くの山からカッコーの鳴く声が聞こえてくる 天からの声のようだ 太陽がサンサンと照りつけ遮るものが無く,さすが山に登っている人は見られない

 最初の目標は三角屋根の休憩所 登山道には案内標識が無いのでメイン通りと思われるルートを登ってゆくが目標とする三角屋根の休憩所と方向が違いリフトの為のルートであった 10分程ロスしてルートを見つけ休憩所に ここまでは良かった

 ガイドブックには休憩所から牧場を横切り進むと紹介されている 休憩所から先はルートが無い それでもそれらしいルートをたどり進むとフェンスにぶつかり 放牧中関係者以外立ち入り禁止の立て札がある 周辺をグルリとフェンスで囲んでいる フェンス沿いにでも行けないかとウロウロするが小川があり渡れない 渡ったとしてもまだまだ先でありこのような状況では進むべきでないと判断し休憩所に戻る

 ガイドブックを読むと牧場を横切り舗装道路に出て・・・と記載がある 休憩所に登ってくる途中フェンス越しに舗装道路がありどうやらその舗装道路をたどれば行けそうだと判断 登って来たルートを戻りフェンスを越えて舗装道路に出る 舗装道路の両側にはフェンスが張りめぐらされている 牧場の中と区分けしている様子なのでフェンスを越えてきたが歩いてもよさそうだ

 進んでゆくとガイドブックと記述が一致するようになる、この分なら目標地点に行けると足並みが軽くなる ところが今度は車道に簡易フェンスがあり通れないようにしている 侵入禁止の標識が無いので放牧の便宜と理解しフェンスをくぐり先に進む 舗装が切れ 登山道に自然と導いてくれる 道幅も広く 以前は車が通ったのか轍の跡がある 更に進むとまたフェンスがあるがこれもくぐり先に進む

 距離はあるものの確実に目標の山を目指して向かっている 道脇にはヤマアジサイが紫の澄んだ花を咲かせている ヤマジノホトトギスやミヤマアキノキリンソウも見つける事が出来た 花に導かれるようにして登ってゆければ嬉しい事は無いのだが・・・・

 進んでゆくにつれ道路脇や轍のかからない中央部分の草木が茂ってくるようになる ルートを失う事は無いにしても草木をかき分けるようにして進む状況となる ガイドブックには新しく山頂に通じる道が切り開かれた 切り株に注意するよう底の厚い靴を用意するようにとの記載でありヤブコギを予想させる記載は全く無い そうした記述から普段は長袖のシャツを着てゆくのだが今日は半袖のシャツで登ってきている 草木が茂っている部分はほんの一部だろうと思いながら進むがだんだんと深くなりついに根曲がり竹をかき分ける状況になる それでもルートがはっきりしており竹をかき分ける事で進む事が出来るので もうじきかもうじきかと思いながら進んでゆく

 ヤブコギでの体力消耗は通常の山登りとは格段の相違がある ルートと時間を下記に記しているが 石と記載した辺りから根曲がり竹のヤブが始まり進むに従い次第に深くなり一歩進むのも容易では無くなる 30分程進んだ時点(12:45)で13時頃までに山頂に着かなかったらギブアップする方針を固める

 半袖でかき分けてゆくものだから手はメチャメチャ 腕も次第に疲れが溜り力が出なくなってくる 目標の13時を過ぎた 周辺の視界がきかないがわずかのチャンスで垣間見る事が出来た状況や尾根の登り下りの状況から山頂は近いと判断されるのでもう少しもう少しと進む だがついに根曲がり竹でルートを閉塞された状況にぶつかり前進不能になってしまった 前に登った人が付けたルートを示す赤いテープが見えているものの竹が重なるようにして倒れておりかき分けて進める状況ではない 前もって決めていた時間も過ぎてしまったしこの状況では無理とここでギブアップ

 汗でズボンまでずぶぬれ ポケットに入れている手拭いを出すが汗でびっしょりになっており、手拭いを絞ると汗が垂れる状況 また、ヤブコギをした際のゴミが首筋から背中に入り込んでいる 裸になってこすり落とす 休憩出来た場所は比較的空間がありこのように着替えなどする事が出来た事は幸いではあったが

 上半身を着替える事が出来,どろどろした感じから解放されたが これからまた来たルートを戻らなければならない 冷たい水で生き返り新たなエネルギーを生みだす 下りのルートは登りに比べ根曲がり竹の生育方向が順目なのでかき分けるエネルギーはそれほど使わずに押し切って進む事が出来るので随分と楽だ 50分かかって到達したルートを30分少々でクリアー出来ほっとした

 ヤマアジサイなどの花をカメラに撮ろうと思っていたが 疲れか挫折感か花を見る体調が違い撮ろうとする意欲がわかない

 ガイドブックは91年記載のもの その後再版では95年に登ったとなっているが この状況ではルートが切り拓かれてからもう8年以上になるのであろうか 切り株は全く目にする事は出来なかったし,切り欠いた根曲がり竹が背丈以上に伸びておりすっかりヤブ化してしまったようだ 登山ルートにあるフェンスは登山困難な事を警告してくれていたのかもしれない

 手や首のヤブにさらされた部分は 笹によるキズもあるが 虫にさされたのだろうあちこちにブツブツが出来 かゆくて困った こうしたおみやげは遠慮したいものだ 中途半端な服装で登った罰を受けてしまった 



アプローチ
 429経由で院庄に出て179に乗る 奥津渓谷を過ぎ 恩原高原スキー場を目指し国道482を右折する スキー場は結構車が来ており賑わっている グラススキーのリフトが運転状況にあり数名の人が滑っていた 休憩所の駐車場に駐車する