駐車位置10:50−10:53姫路公園登山口−11:10急勾配登り−11:251150mピーク−11:41山頂12:10−12:251217mピーク−12:44山頂12:50−13:00尾根13:03−13:23ふるさとの森登山口−14:00風の広場展望台14:04−14:22駐車位置
扇ノ山(おうぎのせん1309m)は氷ノ山の北方,鳥取県と兵庫県の県境に位置する 登山GuideBook 中四国・兵庫の山百選に記載の一つ星の山いよいよ登山口である 登山口には案内標識があり姫路登山道1.8Kmとある 案内には現在いる林道を数Km先に進んだ地点からふるさとの森登山道2Kmの記載がある 登山計画では河合牧場登山口に降り林道沿いを戻る予定であったが 林道を歩く距離は10Km以上はありそうであるし地図に記載の道がもし歩行不能の場合は戻るのは容易ではない 車で来る途中,通行止めとなっている林道があったなどと不安要素が多い 状況によればふるさとの森ルートを降りて来ようと目論む
さて,心配していた草木の茂りであるが若干うっとおしく手に触れたりする程度ではあったが,問題になるような事は無く進む事が出来た 長袖の袖を伸ばし草木に腕が直接触れないよう留意する 渓流が流れており渓流を右左と木の橋を渡りながら登ってゆく 木の橋はチェーンで固定されている 橋の状態は新しいので近年に設置(更新)された模様
クサアジサイが可憐な姿を見せる ヤマアジサイは清楚感と共にたくましさが感じられるがクサアジサイは弱々しく保護者を必要とするような可憐さが感じられる このルートでの圧巻はウバユリとシシウド どちらも大きな花で見応えがある ウバユリは直線状に伸びた茎に螺旋状に大きな花を幾つも付けている シシウドは花火が放射状に開いたように幾何学的な模様が美しい また,オオカメノキの赤い木の実も目立つ
沢に沿って登ってゆく 橋は無くなり渓流にある岩を足場にして渡る 足場の悪い所があり注意が必要だが 渓流の流れや傾斜はなだらかであり足を踏み外しても濡れるだけでそう心配するに及ばない
そうこうするうちに沢から離れ急な勾配の登りにかかる 登山口の標高は880mと記載されており最初のピークが1150mであるので急勾配とは言えさほどの距離は無い 15分程度でピークに着く そこからは傾斜はなだらかになる 少し下ってから1309mの山頂を目指しての登りとなる 途中ツルリンドウが花を咲かせているのを見つけた 秋がもうここまでやってきた そうこうする内に山頂である1時間もかからない内に着いてしまい何か物足りない
山頂には立派な避難小屋が建っている 木造二階建てである 二階には土足禁止と記載してある 登山靴を脱いでまで登る気もしないので遠慮する 天気が良ければ二階の窓からの眺望が楽しめそうなので登ったかもしれないが
避難小屋とは別に休憩用の施設が幾つもある 周辺を見るとピンクのネジバナが咲いている 工場の芝生では確か6月頃には咲いていたかと思う 時期の違いに驚く山頂にクマタカ ヤマセミ アオゲラ キビタキと鳥のイラストが掲示してあるのでこの山でお目にかかれる鳥達なのだろう 鳥の好きな方への情報となれば幸いである
山頂からの眺望は視界があまりきかないが南の方向に氷ノ山が見える 地図を出し確認する事が出来た
休んでいるとご夫婦が登って来られた 河合谷牧場からとの事 鳥取からで扇ノ山には良く登る 姫路登山道は一番きついルートで河合谷牧場からはずっと楽なルートとの由 ふるさとの森へのルートを聞いたが 以前尋ねて登山口がわからなかった由 情報を仕入れ河合谷牧場ルートの様子を見る目的で1273mピークまで尋ねてみる
山頂から少し下ると見晴らし台が設置されており日本海方面に開けている 海は近いはずだが見晴らしが良くなく海の認識が出来ない そこに20名ほどの団体が休んでいた
尾根道は幅広い道が整備されているが残念ながら木々に覆われ視界がきかない1273mピーク近辺ではブナ林が楽しめる 木々はまだ若くブナ林特有の迫力は伝わらない 尾根道でトチバニンジンとツルニンジンを見つけた 最初つぼみを見つけ何だろうと思っているところで花を見つける事が出来ツルニンジンと判明出来た こうした小さな発見もうれしい
また,山頂に戻る 先ほど見晴らし台で休憩していたグループがいた 話しているとふるさとの森登山道を登ってきた由なのでルートの状況を聞く 特に問題はなさそうなのでそのルートを降りることとした
姫路公園登山道を下るのは慎重におりる必要があるし,沢を渡る時も登る以上に注意が必要だと覚悟していた ふるさとの森コースは実に快適でありあっと言う間に登山道に降りてしまった 木の階段の道が整備されておりテンポ良くくだる事が出来た 途中尾根道があり そこから遠望がきき山頂より見晴らしが良い 地図を出し山座同定を行う 楽しいひとときだ うすぼんやりではあるが 氷ノ山や那岐山を一望出来る 後山や三室山も見えても良いはずだが霞んではっきりしない こちらから見ると那岐山はかなり堂々とした山塊であり見直した ルートにはオオカメノキの赤い実が目立った こうして見ると姫路公園登山道は難度が違う それでも一つ星の山で良いだろう
登山道入口から林道を歩く ふるさとの森登山道入口の標高も丁度880mと姫路公園登山道入口と同じだ だが林道は1012mまで登ってゆく 自動車が走れる道なのでたいした事はない 地図で見て登山道並みの2〜3Km程度かと思っていたが1時間近くかかったこの分では倍の4〜5Kmはありそう 1012mピークには見晴らし台が整備されており風の広場展望台と記載してあった 日本海方面と大山が見えるイラストがあったがいずれもぼやけて確認出来なかった 林道沿いに大きなブナがあり印象深い また山ふところにシシウドの花を見る事が出来た
何よりも嬉しいのは登ってきた扇ノ山山頂を違った角度から俯瞰出来る事である展望台にも扇ノ山を示す標識があった あの尾根を登り こちらに降りてきたのかとたどれる事も嬉しい
今日の姫路公園コースを登り ふるさとの森コースを降り 林道を歩く周回コースは色々な変化があり扇ノ山を楽しめるお勧めコースである
このGuideBookには姫路公園ルートの紹介があり,他の本に紹介されている河合谷牧場よりアプローチが楽と思われ選ぶ梅雨がやっと開けたが雲が多く夏空はまだ来ない 姫路公園ルートは地図を注意深く探さないとアプローチしにくい 429経由で53に出 津山から鳥取に向かう 河原で国道29号の案内に従い右折する ここまで140Km ここから登山口までは30Km
河原から県道32を進み29に出るここを左折し3Km程進んだ堀越の交差点を右折し県道39に入る 扇ノ山の案内があるのでこれはしめたと思い進むがどうやら河合谷牧場登山口への案内のようだ 県道282の分岐点を直進し282に入る 道なりに7Km程進むと県道37に出会うのでここを左手方向に姫路の集落に向かう 姫路公園の案内がある 5Km程進むと右手に姫路公園が見えてくる ここから更に6Kmある 姫路公園から2Km程は中央線のある幅広道路 次いで分岐があり左手は通行止めの標識 右手は狭い道に繋がっている このまま進んで大丈夫なのか心配なので道を戻って土地の人に伺う
林道の分岐を右に行き,いやと言うほど登ってゆくと又分岐があるのでそこを右に行くと左手に登山口の案内があると説明してくれた そこから登りなさるのか盆を過ぎると草を刈るが今は伸びている ルートはついているので迷う事は無い 気を付けていきなんしゃい と丁寧に教えてくれた 鷲峰山の下りを思い出す あんなに草が茂っていたらいくらルートがあっても相当つらい そんな事を考えながら走ってゆくGuideBookにはこのような記載が無いので登山口まで行くには状況を知っていないと難しい
林道は4Km程要した 道幅はそこそこあるが道路脇の草木が茂りまさに山奥の道路である 対向車に気を付けながらノロノロ登る 舗装道路を登ってゆくと駐車場兼休憩所が整備されておりその先に登山口がある 登山口を確認してから駐車場に駐車