青野山



標高 907m    難易度 ☆     登り60分 下り50分   島根県
アプローチ  276Km        登頂日 ’98/10/24   ガイドブック 

登山口1300m10:26−10:38_1000m−11:05_500m−11:28山頂11:45−12:00_500m−12:231000m−12:33登山口


登山
 青野山(あおのやま907m)は津和野の山 津和野のシンボルとなっている トロイデ式休火山で,円錐形の美しい姿は魅力的 津和野の街を見学する前に登る 登った事で津和野の街と親近感を深める事が出来た

 家内と一緒に登るのは8/1の道後山以来である 長女の出産など大仕事があり一段落した所で慰安を兼ねての山登りである こんな所まで来て山に登るのかと思われかも知れぬが 山は街のシンボルであり,津和野の街を知る良い思い出となった

 前日までは雨の予報なので山登りをあきらめていたが 前線が南下し天気が回復 今までにない晴天に恵まれた 透き通るような青空のもと 心地良い空気を味わいながら登りはじめる

 登山口から100m毎に小学生の手作りの標識があり 頑張れとか ファイト もう少しなどと記載し 名前がある 標識は長いこと放置しておくと字が薄れてしまうのだが 比較的新しいので 定期的に更新しているものと思う 津和野の街で昼食の時に色々資料を見ていたら 小学校の校歌に青野山を仰ぎ見て と出だしに歌われているまさに 津和野のシンボルである きっと山を登りながらだれだれちゃんの標識だ 次は・・・などとにぎにぎしくと登っている姿が浮かんでくる

 津和野の風景を描いた書画には青野山は随所に現れる 子供の頃から慣れ親しんだ山にはいつまでも愛着が残っているのであろう 優しいタッチは見るものを慰めてくれる

 登山口では早速アキチョウジとノコンギクが出迎えてくれる シロヨメナ ミヤマアキノキリンソウ キバナアキギリの花々があちこちで出迎えてくれた ビッチュウアザミも咲いていた ノイチゴは実を付け ツルリンドウも赤い実を付けていた 山頂にはリンドウがほほえんでいた 紅葉は残念ながらまだその気配が見えなかった 今年の紅葉は例年より遅れているとの事

 ルートは急な傾斜の所が少しあるが小学生でも充分登れる 良く整備されており心配なところはない 100m毎に標識が出ており,今度は何て書いてあるか 名前は?と別な楽しみもある

 山頂はかなり広々としている 木々があり360度の展望とはゆかないまでも 津和野の街なみを一望出来 日本海が間近に見える 反対側からは中国山脈の山々が見える 十種ヶ峰が見えるとの事だが どの山がそれだか判別がつかなかった 十種ヶ峰も標高1000m程の山である

 一休みし,登ってきたルートを戻る



アプローチ
 津和野には山陽自動車道〜広島自動車道を経由し中国自動車道へ 六日市で降りる 高速の降り口に小さく津和野の表示がある 国道187で日原に出9号に乗り津和野へ 津和野への交通標識に従って行けばよい 柿の木町で津和野への案内標識があるが 山越えのルートのようなので国道経由が無難だ

 登山口に行くルートがわかりにくい 津和野の街を右手に見ながら走ってゆくと大きな鳥居がある その交差点を左折して山道を登って行くと中国自然歩道の看板が目に入る 看板を左手に見て道なりに進んで行くと笹山登山口に 登山口の前に駐車場がある

 倉敷から六日市まで223Km 六日市からの国道は走り易い 登山口まで276Km


 津和野の街は昔ながらのたたずまいに鯉とツワブキが彩りを鮮やかにする 好天である事が更に華やかにしてくれる 街から見上げる青野山は標高差が700m以上あり圧倒させられる 津和野のシンボルにふさわしい あの山頂に立ったと何度見上げた事か