袴ヶ山


標高 931m    難易度 ☆☆☆     登り90分 下り60分    岡山県
倉敷からの距離   110Km        登頂日 ’98/12/12   ガイドブック  

駐車位置10:19−10:39砂防ダム−10:47作業小屋−11:09尾根11:20*−12:00*山頂12:02*−12:37*作業小屋−12:42*砂防ダム−13:02駐車位置

登山
 袴ヶ仙(はかまがせん931m)は那岐山と後山の中間に位置する 岡山の山百選に記載の三ツ星の山

 出発しようとして時計を忘れてきた事がわかった 今更戻れる訳では無い 何か代替えになるものは と 考え ポケットベルの時間表示に気が付いた しかし,私のポケベルは寒くなると受信しない問題を抱えている 肌に接するようにして懐に入れ出発

 案内標識に登山道の記載があったので道を探す事は無かったが ガイドブックには火の見櫓から急坂を登りと記載がある しかし,目標とする火の見櫓は見当たらない 県道沿いの説明図が無いとどの道を行けば良いか迷ったに違いない

 林道を進み砂防ダムを過ぎるとすぐに丸太で組んだ橋がある そこを渡り左に曲がって沢沿いに登ってゆくと作業小屋がある そこから道が細くなる テープが付けてありナビゲートしてくれる 時計が無いとルート探しをする場合,時間の判断が重要になるので心配していたが この分では山頂まで案内して貰えそうなので一安心する

 杉の木立の中のルートを登る ポタポタと雨が降るような音がする 杉の木立の合間から向かいの尾根を見ると青空が広がっており何故こちらが降るのか? と不思議であったが 雪解け水であることが判明 それは,杉の木立を抜けると急な斜面が待っており 斜面にはクマザサが雪を抱いて生えているので判った

 斜面は相当の急坂 雪解け水により相当ゆるんできており登るのに難航する 笹の葉を掴みながら一歩一歩登ってゆくが 笹の葉も枯れているのがあり 下手をするとポッキと折れ大きくバランスを崩す 頼りになる笹か確認して力をかけ身体を引き上げる 雪が草木に残っている事を全く予想していなかったものだからたちまちズボンや上着が雪水で濡れる このまま濡れるに任せて登ってゆくと全身が冷える危険があり,急坂を登り切った地点でレインコートを着る事にした また,急な斜面をおりる 準備として軽アイゼンを付ける

 軽アイゼンは使う事を予測していなかったのでリュックの奥にあり 荷物を入れ替えるようにして取り出す ズボンを履き替えようか迷ったが履き替えるとなると登山靴を脱がないといけない 登山靴まで脱ぐのは大仕事なので,そのままレインコートを着る レインコートは靴を履いたまま着る事が出来るので便利だ スパッツを付け軽アイゼンを付け 準備を整え再出発

 時間を見ようとしたら 身体を動かさないでいた為に冷えてしまい 時間表示が消えてしまい 時間がわからない 登っている内に動作するだろうと そのまま進む 尾根沿いのルートは傾斜は緩やかである 背丈程のクマザサをかき分けながら進むレインコートを着た事で濡れる心配は無くなる

 クマザサの尾根を過ぎると植林地帯になり歩きやすくなる 雪が10〜20cm程積もっており雪道を進む 白銀の雪道に靴跡を残しながら進むのは気持ちが良い ラッセルが必要な程積雪すると相当なエネルギーを消耗するが その必要は無く 雪面を楽しみながら登る テープによりナビゲートしてくれるのでテープを次々と追い登ってゆく 左手に那岐山をチラホラと見る事が出来る

 ところでポケベルはいっこうに機能しない 機能するとベルが鳴るのでわかるのだが鳴らない 手袋で外から押さえ 身体と密着させるとしばらくして鳴り出す が手を外し 再度手をやると又鳴る この事は手で押さえている時だけ機能している それでは片手が使えなくなり登山に支障をきたすので ポケベルによる時間の計測はあきらめる

 なだらかな尾根を過ぎると急斜面となる 斜面は植林の腐葉土の柔らかさが残っており大きな問題もなくクリアー出来た 雪が積もってきたら急斜面であり容易では無さそうだ 次は少し背の高いクマザサ ガイドブックには根曲がり竹のヤブコギが必要と記載があったが それほどのヤブは無く無事山頂に なによりである

 山頂からは那岐山が望めると記載があるが木々にさえぎられ眺望は得られない 後山も見る事が出来ない 眺望もままならないし 休憩時間を取っていると登頂や下山に要した時間の配分が難しくなるので 登頂した記念写真を撮り早々に下山

 大きな問題も無く車のところに着き 早速時刻を確認する 下記のタイムスケジュールで*のマークは推定時刻 これまでの実績を参考に割り出す


アプローチ
 久々に2号線を走る いつもは県道27を避けて和気に抜けるのだが車の流れも良いのでそのまま県道27を行く だが,山陽町を抜けるのに信号のタイミングが悪く随分と待たされた 山陽町からバスやトラックが入り県道はかなりの車の流れとなり時間を取られた やはり和気に抜けるのであったかと反省させられる

 374に乗り美作から県道51にそして429と一時交差してから県道7に入る いずれも走りやすい道 塩木の集落とガイドブックにあるので塩木と言う標識に注意するが見つからず 通り過ぎてしまい隣りの集落に 通りがかりの人に伺い戻る 勝田町右手を目印にすると良い

 注意しながら戻ると 右手に生活改善センターがあり その少し先の山側に案内標識がある そこで袴ヶ仙登山道の記載があるのを見つけた 車を走らせてでは発見が困難 地図で場所の見当をつけておく事が肝要 美作から走ると生活改善センターは左手 川沿い

 案内標識の近くの県道沿いの空地に駐車 2−県道27−484−374−県道51−県道7と走り 110Km