駐車場10:30−10:42林道分岐−11:06登山口11:15−11:45山頂11:54−12:10登山口12:16−12:39林道分岐−12:52駐車場
花知ヶ仙(はなちがせん)は岡山県下第3位の高峰(1248m)である 雪を求めて三ヶ上を狙ったが 三ヶ上には雪の気配が無い もう一山奥の花知ヶ仙を尋ねる事に雲行きが怪しくなり 雪が降り出す 支度を整え出発しようとすると 一台の車がくだってくる 私の横に車を止め これから登るのですか? と 尋ねられる その方は登るつもりできたが雪があり装備をしてこなかったので断念して戻るとの事 林道から雪が積もっておりアイスバンとなっているとの情報 どうやら山には雪がありそうだ
林道を登る 遠藤川は雪解け水で水量が多く どうどうと流れている 雪が更に降り出し 木々の枝などがうっすらと白くなる 林道は除雪されている 路面が凍結している部分が見られ,気温はかなり低くそうだ
林道分岐を右折して橋を渡り林道を登ってゆく 道路脇の雪が次第に多くなる ショベルカーがあり除雪作業を進めている様子 除雪された雪が道路脇に積まれている また,除雪途中の部分はキャタビラの跡がついている その上を踏んでもとがった凸凹は崩れない かなり氷結している感触
そうこうする内に登山口に着く 登山口には新しく標識が出来 花知ヶ仙登山道 山頂まで740mと記載してある これでは間違いようが無い 前回には無かった標識だ ここ数年で随分整備されている それだけ山登り人口が増えているのだろう
さあここからは期待の雪道である カンジキを履くかアイゼンにするか迷ったが雪が比較的堅い事 これからの登りにはかなりの急勾配が待っている事から6本爪のアイゼンを履く事とした
雪の上を歩く アイゼンの爪が気持ちよくかかる ズボーと埋まるような事は無い 雪質がこれまでと随分違い固く締まっており歩きやすい ルートにはテープがあるのでそれを目印に進んで行けばよい 雪山では,雪で踏み跡が見えない ルートを熟知していないと方向を失う危険がある 花知ヶ仙はその点単純なルートなので安心して登れる 登山口からの100m程度が少しわかりにくいが上述のとおりテープの目印がある
細流を越える所がある 橋があるのか無いのか雪の下がわからないこうした部分は気持ちが悪い ストックで確かめたりしてなんとかクリアーする
数分するとまた標識がある 山頂への登山ルートを示している ここからは真っ直ぐ山頂に登ってゆけば良い 山頂まで600mの距離 真っ白な雪道が続いている 所々猪なのか けものの足跡が見られる 新雪ではないと思われるが雪の表面はきれいである 夜間の冷え込みで表層が氷結しているように思われる 急な勾配もアイゼンの爪でささえる事が出来順調に高度をかせぐ 汗がしたたり落ち心地よい
山頂まで30分であった 前回雪が無い時で25分であったので ほとんど違いが無い 夏山と同じペースで登る事が出来た
山頂では,雪はあがってきたがガスは相変わらず 近くの山すら見る事が出来ない ガイドブックには,冬は木々が雪に覆われ眺望が得られると記載があったので楽しみにしていたが これでは眺望は全く得られない 残念である それでも雪の花知ヶ仙の山頂に立てた事を喜びたい
記念写真を撮り 天候が悪いのですぐに下山 下山は実に簡単 夏山では25分要していたものが16分である 足元にあまり気にせずにどんどん走るようにしてくだる事が出来る 急勾配の所は一歩一歩注意しながら降りてゆくがそれもほんの一部である
雪は降り止み 気温も上がってきた様子 登りと下りでは雪質にも変化が見られる登りは固さが感じられたが下る時点では随分と柔らかくなっている 時間的には1時間も過ぎていないのに随分と変わってしまう 雪が柔らかくなってからこの急勾配を登るのは容易では無さそう
あっと言う間に登山口に出る 天候も良くなってきた ここでアイゼンを外したりリュックカバーを外し 後は林道をおりてゆく 林道の雪も随分と柔らかくなってきておりキャタピラの跡はシャーベット状 おりるに従い雪は無くなり 雪解け道のように
恩原スキー場を尋ねる 雪はもうすっかり無くなっていた 三国ヶ山の山頂付近はまだ雪が残っている 白樺林と雪景色を写真におさめる
奥津渓谷の水量はかなりなもの 雪解け水がごうごうと流れてゆく 実に豪快である
家について 大きなポカに気が付いた ストックをどうやら登山口に置き忘れてきたようだ 使用後はリュックにセットしておくのだが 付いていない セットした記憶が無いので恐らく登山口であれこれ作業をした際 置き忘れてきたものと思う 見つけた人には良い拾い物と思うだろう 環境破壊のゴミにはなるまい
429を経由して院庄に出る 倉敷を出た時は青空が広がり久々の晴天を喜んでいたが県北に近づくにつれ雲が出てくる 泉山が見えてくるが期待の雪は無い 奥津温泉を過ぎ三ヶ上や妹山を望む やはり雪は見えない そこで急遽予定を変更して花知ヶ仙まで足を伸ばす179から482に右折する 恩原スキー場に行く分岐を過ぎると間もなく遠藤の集落に出る そこを右折し遠藤川沿いに登ってゆき 舗装の切れ目の空地に駐車する