王子ヶ岳



標高 234m    難易度 ☆     登り40分 下り35分 車道15分   岡山県
倉敷からの距離 25Km        登頂日 ’99/07/20   ガイドブック  F

駐車場8:15−8:30ピーク1−8:33ピーク2−8:381300m(山頂600m)−8:43ニコニコ岩−8:55山頂9:11−9:13下山口−9:30修験場−9:40幅広道−9:47国道−10:02駐車場

登山
 王子ヶ岳(おうじがたけ234m)は児島半島の南端にあり瀬戸内海国立公園特別地域に指定されている 分県ガイドブック岡山県の山に記載の山

 王子ヶ岳は良く訪ねた山 山頂まで車で登れるので今更 登山の対象と考えていなかったが ガイドブックには下山ルートが記載してあり そこを歩いた経験が無い事から 訪ねる事に

 調べてみると 94/8に王子ヶ岳を訪ねており 山火事 とメモを書いている この年はあちこちの山で山火事が発生し王子ヶ岳も焼けてしまった 訪ねた時はまだくすぶっており 真っ黒な木々の異様な光景に驚き 山頂駐車場の売店も焼け崩れていた事を思い出す

 登山口を登ってゆくと 5年経過したとは言え 焼けた木々がその姿を止めている 周辺には緑が育ち 焼け野原とは一変しているものの 傷跡は今も癒えない

 登山ルートはこれまでも訪ねた 一度は山頂まで車で登り 家族と一緒にこのルートを降り 家族を渋川駐車場で待たせ 私は4Kmの山道をジョギングで登り車をとりにいった事もある 色々な思い出のある山である

 登山ルートはまた一段と整備され 丸太の階段が全ルート整えられている 擬木と違い 木特有の弾力があり 丸太に足をかけステップを上がってゆくと スプリングのように弾みをつけてくれる感じがする 足を開きテンポ良く1ステップ/段で登ってゆく 場所により間隔が広い所はそうはゆかないが

 ピークを越え 岩を過ぎ 山頂へ 山頂は山火事の後,整備された模様 休憩所が新設されている 景観は天候が生憎で海はもや状態 岩の景観もガスがかかった状況 部分だけ見れば深山の岩峰と言ってもおかしくない

 花は登山道が整備され 自然に育ったものか人為的なものであるか不明だが ツキミソウ ハギ ヘクソカズラなどに出会った

 さて 下りである ガイドブック記載の下山口は登る時に確認出来た 目立たない標識で登山出入り口と記載されている

 そこからの下りのルートはこれまでのルートと一変し 難しくなる ルートは明確であるが 狭い 草が茂っており足下が良く見えない 石があり 足下を確認して降りないと滑る危険性がある 蜘蛛の巣も結構うっとおしい 草が濡れており これも大変 車で登って 革靴で降りれるルートでは無い

 しかし,景観が素晴らしい 岩峰を真上に眺める 途中にも大きな岩場があり 前を見ても良し 後ろを振り返っても良い 大きな岩場は修験場になっている 数十メートルある直立した岩に鎖の階段があった 経験のある人でないとそこをチャレンジするには勇気がいる

 そそりだした岩峰にヤマツツジが花を咲かせている 距離があり 花の姿を間近に見る事は出来ないが 花と岩はなかなかのもの

 大きな岩を良く見ると モルタル状のもので補強をしている 風化抑制に効果があるのか不明 自然のものに人工の手を加える難しさがある

 修験場を過ぎれば草木の茂りも無くなり 歩きやすくなる キキョウがきれいな花を咲かせていた 清楚な紫色は何とも言えない 家庭の庭先で見るのとどこが違うのか 自然の勢いが花にも移っているように 活き活きと輝いて見える 岩に花に素晴らしいコースだ

 ルートを降りると幅広の道?に出る ルートはそこで消えている 道には植樹をしておりルートでは無さそう 登りにこのルートを選ぶと取り付き口を見つけるのは容易では無いと思いながら幅広の道?を降りる 途中土手があり幅広の道?が分かり難くなるが国道まで続いている

 あとは国道を歩き 駐車場へ 海岸には海の日を楽しむ人々がパラソルを広げたり簡易椅子やテーブルを広げていた


アプローチ
 登山口は渋川海水浴場の近く 県道22号を天城方面に走り高速道路沿いの道に入り児島に向かう 池を左に見てから信号を左折しJR木見の横を走り 昔の道を楽しむ 琴浦交番の所で国道430に乗り登山口近くの渋川駐車場に駐車