中の原9:46−10:9ロープウエイ終点−10:25宝珠山山頂−10:31下宝珠越え合流点−10:54中宝珠−11:26上宝珠−11:45ユートピア分岐−11:53山頂12:06−12:14ユートピア分岐12:18-12:30上宝珠−12:55中宝珠−13:10下宝珠−13:16宝珠山山頂13:18−13:29ロープウエイ終点−13:38中の原
大山三鈷峰(だいせんさんこほう1516m)には花の時期である8月に尋ねたかったが天候が悪くついに行きそびれてしまった駐車した位置から大山三鈷峰の山頂がくっきりと見える 大山北壁の方は少し雲がかかっている まずまずの好天である
中の原スキー場を登る 斜面の下の方は草を刈っている すぐに草原に宇宙船のようなヘラオオバコがまだその姿を止めている 5月から実に長い期間である イタドリが花を咲かせ ヨツバヒヨドリ ヒトツバヨモギなどが散見する 豪円山 孝霊山 そして弓が浜を見渡す事が出来る
ゲレンデを登りきるといよいよ登山道である 日照りのゲレンデから樹木の中に入りほっとする 笹原を登る 朝露は残っておらず快適に登れる 花の登山道である 最初に出会う花はなんだろう ソバナはまだ咲いているだろうか いろいろな花に考えを巡らす 最初に出会った花はオオカニコウモリであった 目立たない花ではあるがつぼみがうっすらとピンクがかっているのに気が付く また,咲いたばかりの花だろうか花弁が真っ白で先端にひげにようなものが出ている よく見かけるのは薄茶色の状態 咲き始めに随分と美しい状態がある事を知る
ヤマジノホトトギスも登山道を賑わす花だが 数本しか見かけなかった 時期が過ぎてしまったのだろう 期待のソバナも花の状態で見る事が出来たのは数本 花が終わり実をつけていた 花と実が同居していたのでこれがソバナの実なのかと知る事が出来た ミヤマアキノキリンソウは登山道入り口部は少なかったが登ってゆくにつれ増えてくる
宝珠山を越え 下宝珠越えそして中宝珠越えと登ってゆく 大山三鈷峰の勇姿 大山北壁が展開する いつもながらの景観だが やはりうれしい ブナの樹林も美しい 小鳥の声は時々聞こえる程度で春の賑わいと全然違う むしろせみの鳴き声の方が主力とは言え もうそろそろ店じまいかせみしぐれという迫力は無い 最後を告げるかのように淋しく鳴いている 夜間の冷え込みが急速に進んでいるようだ
中宝珠越えまではオオカニコウモリを中心に花が展開する 中宝珠越えからはオオカニコウモリはぐっと少なくなり ホソバノヤマハハコ キュシュウコゴメグサが現れる ホツツジも帆のように小さな花を咲かせている ダイモンジソウが顔を出す ガレ場の切り立った斜面にすみかを見つけ花を咲かせている ダイセンオトギリを見つけた オトギリソウと比較し小柄であるが深みのある黄色は味わいがある
上宝珠越えからのルートも色々な花が顔を出す トモエシオガマが目立つ 巴の形で花弁が巻いている 花弁が落ちやすいのかなかなか揃った花が無い 登ってゆくと数が増え 花弁の揃った花にも出会え 写真に撮る クサボタンは花が終わり鳥の巣のような特徴のある形を示してくれる 花が残っているのがあり クサボタンだとわかる サラシナショウマも顔を出す ピンクがかったものもあった
ホソバノヤマハハコ キュウシュウコゴメグサがガレ場の斜面に咲いていた
赤い実をつけた木々も目立つ 木の実は似ており名前に自信がない ナナカマド ガマズミ 先日森林公園で見た イソノキ いずれも赤い実は同じ 大きさに違いがあるが 何の木の実かわからない 紅葉が進むと葉が落ち 見応えがある
ユートピアからの尾根に出る 真っ先に目についたのはシコクフウロ 淡いピンクの花が待ち受けてくれた ナンゴククガイソウは花は消え草色に 一部茶色になっていた もう遅かった シモツケソウも同様 シュロソウは姿形が見えない ユートピアのお花畑はもう店じまい 夜間の冷え込みが店じまいを早めている様子が伺える
キュウシュウコゴメグサがここでもあちこちに咲いていた 花が小さく 冷え込みを群生する事で暖をとるかのように 岩の下やガレ場の窪地にすみかを見つけている 岩場に隠れるように 小振りなシモツケソウが花を咲かせていた やはり花に出会えるとうれしい山頂には数組のパーテイー 話しているのを聞いていると 犬と共に大山から縦走してきた由 犬も慣れていますからと嬉しそうに話しておられた そうこうする内に大山山頂の方から雲が湧き出してくる その人の話しでは 天気の急変は良くある事 下手をすると雷が落ちるかも と急遽帰り支度に入る こちらは着いたばかりであるが ここで雷に遭えば隠れる場所が無い すぐに帰り支度を整え 下山
ユートピア分岐まで降り 雲の状況は落ちついてきた 店じまいをしたユートピアをしばし眺め下山 往路を戻る
180号の高梁川の景観を楽しみながら北上し明地峠を越える 岡山は雲が出ていたが峠を越えると青空が顔を出す 峠を越えて天気が急変し悪くなる事はこれまで何度か経験したが 天気が良くなるのは滅多に無い 烏ヶ山は雲がかかっているものの溝口から見た大山は雲は無く 全容を見せてくれる 大山寺バス停付近の道路は工事中で通行止め 駐車場方面に迂回し いつものように,中の原スキー場に駐車させてもらう