黒岩高原



標高 990m    難易度 ☆     登り95分 下り80分   岡山県
倉敷からの距離    110Km        登頂日 2000/08/06    ガイドブック  

駐車位置10:11−10:15布滝2.6Km−10:25橋2−10:30林道分岐−11:05布滝標識−11:07鉄柵扉−11:20ミズナラ−11:26作業小屋−11:45三角点12:10−12:30作業小屋−12:50布滝標識−12:54布滝−13:04橋(遊歩道迂回)−13:13舗装道路−13:16林道分岐−13:28駐車位置

登山
 黒岩高原(くろいわこうげん990m)は『岡山県の山 百選』に記載の山 岡山県阿波村と鳥取県智頭町との県境に広がる高原

 娘が新聞に登山や渓谷の特集があるのを持ってきた その中に落合渓谷の記載がありそこは黒岩高原入口でもある事から訪ねて見る事に

 黒岩高原に行くには電話で承諾を貰うようガイドブックに記載があり 電話する 車では行けません ゴミは残さないようにと注意を受ける 私有地なのでガイドブックに記載させて貰っているとの事 名前などは問われなかった

 ガイドブックに橋の手前,左側に林道がありこれが登山道だ と記載があるが今考えるとここに記載の橋は金山橋では無かったようだ 初めての所は自分がいる場所がどこなのかを知る事から始まる 兎に角 橋の手前で駐車出来る場所があるのでガイドブックに記載してある場所だと思い込んで出発する

 橋を越えた所に遊歩道の標識があるのを見つけていたから 橋の手前の林道を行かず遊歩道に向かう 遊歩道が新しく開設されたのか?と思いながら進む 林道は橋の手前右側にあったのだが橋の手前の林道と読み左側の2文字は読み飛ばし何の疑問も持たなかった

 標識には布滝2.6Kmと記載がある 石畳の道であり 最近になって開設されたものでは無い 遊歩道は落合川沿いにつけられている 橋を渡り渓流の右側を登ってゆく そこそこの景観を楽しめる 滝とまではゆかないが落差のある場所もある ここはと思う場所があり 降りて渓流のところに行こうと思ったがルートが崩れておりやめた また橋があり橋を渡ると林道に出る 林道を少し登ると先程車で確認した分岐に出た

 分岐には2台駐車していた 私の後やってきたのだろう 分岐の位置に道路標識があり左手に林道とそれに平行して布滝遊歩道と書いてある 何を勘違いしたのか林道を行けばその先に遊歩道があると思い込み 林道を登ってゆく 渓流とどんどん遠ざかってゆく 遊歩道入口は見つからず変だとは思いながらも黒岩高原に向かっているのは間違いなさそうなのでそのまま登ってゆく

 林道脇には幾つか花が顔を出すキツネノカミソリ フシグロセンノウ キンミズヒキ ハナタデ オミナエシ オトギリソウ ドクダミ オオバギボウシ クルマバナ ホタルブクロと見慣れた花が時々思い出したように顔を出す 林道沿いの花は顔を見せてくれても何故か感動が薄い

 そうこうする内に布滝の標識のある場所に着く 布滝150mと記載 ガイドブックによると布滝の標識を下ってゆくと遊歩道に繋がっている様子 帰路に降りようと林道を先に進む

 今度は鉄柵扉がある 柵はリュックを外し身体を横にすれば通り抜けられる ここから先のルートは随分となだらかになる ヤマジノホトトギス カワラナデシコが顔を出す 左手に湿地のような草地がある チダケサシ フジバカマ オカトラノオなどが花を咲かせている

 作業小屋が見えてくる 右手に草原が広がる どこまでが私有地なのだろうか?と思わせる広々とした草原だ 作業小屋のすぐそばに ウバユリが一枝 沢山の花をつけていた ツリガネニンジンが顔を見せる 早,秋の訪れを感じさせられる

 草原を過ぎるとまもなくアンテナのある山頂に着く 電波塔の左横を通り広場に出るとそこに四等三角点があった 1/25,000の地図には三角点の表示が無かったが・・ 山頂から五輪原 大ヶ山の眺望が良い 五輪原の高原台地の状況が良くわかる 大ヶ山から飛んでいるのだろう パラグライダーが飛遊しているのが見える

 一休みして下山する 往路を戻り 鉄柵扉をくぐり 布滝の標識に従い降りる すぐに布滝に出る かなりの人が訪ねてきている 子供やかなり高齢の方もきている 布滝の名前通り 布をなびかすような流 夏の水浴びに適している

 布滝から遊歩道がついており 渓流沿いを降りてゆく 日射しは樹林に遮られ 心地良い散策を楽しめる 道はならだかであり子供でも心配ない 橋がかかっており遊歩道迂回と書いてある 遊歩道側は石を並べ ルートをさりげなく遮っているので 橋を渡り迂回路を行く そこには車が走れるほどの道が出来ており すぐに舗装道路に出る 舗装道路を行くと 登りの時に出た林道分岐に出る

 通行止めと記載があったのは渓流沿いの遊歩道の事である事を知る 同時に遊歩道の入口を知る わかってしまえばどうと言う事は無いが 初めての所を的確に把握する事の難しさを改めて感じさせられた

 ガイドブックでは林道を登り 帰路遊歩道を行くよう記載しているが 往路も遊歩道を行き 布滝から林道に上がっていった方が渓流沿いのルートを往復楽しめる



アプローチ
 429経由で53に乗り津山へ 津山のインターチェンジを過ぎ大高下ふるさと村12Kmの標識を見て三叉路を県道6に入る JRの鉄橋をくぐり矢筈山を右に見,美作河井駅を過ぎるとすぐに大高下ふるさと村の標識がある 標識に従い左折する 大高下ふるさと村に入り落合口バス停に向かう バス停の位置を右折し林道落合線に入る キャンプ場を左に見てまもなく金山橋にかかる 橋の手前に駐車可能な場所がありそこに駐車

 位置を確認する為 車で少し先に行ってみる 橋を渡った地点に布滝への遊歩道の標識がありここを行けばよさそうだと目星をつける もう少し登ると分岐があり通行止めの標識があった ここが白髪滝キャンプ場への分岐だと確認し先程の金山橋手前の駐車可能な場所に車を戻す