歴史が埋もれる種松山



標高 258m    難易度 ☆     登り40分 下り30分 登山口まで17分   岡山県
倉敷からの距離    6Km        登頂日 2001/01/19    ガイドブック    F

天津神社11:02−11:06船元貝塚−11:18溜池堤=11:19堤防石仏−11:25林道種松線起点−11:35小溜池−11:43上の溜池−11:49林道終点−11:52自動車道−12:00山頂12:32−13:00天津神社

登山
 種松山(たねまつやま258m)は倉敷市の中央部に位置する「岡山県百名山」に紹介されている 一つ星

 私は10年余り北畝に住んでいた事があり毎日のように種松山を眺めていた わらび採りに行ったり ジョギングで山頂を往復したり 何度訪ねたかわからない 今は公園が整備され様変わりしてしまっていると聞く ガイドブックに紹介されているルートは北畝とは反対側にあることもあり初めてだ

 茶屋町の1/25,000の地図を用意していなかったので倉敷市の市街地図を広げルートを追う 船元貝塚を示す標識があった ガイドブックを読むと沢山の貝塚がある由だが今日歩いたルートはここだけであった 粒江小学校の横を抜ける ここはツーデーマーチ40Kmコースの第一チェックポイントに当たる 小学校を過ぎて自動車道沿いを行く 道は左にカーブし まもなく右手に堰堤のような土手が見える 石仏もチラッと見える ここがガイドブックにある溜池にあたる 堰堤に登り溜池と石仏が祭られていることを確認する

 溜池を右手に見ながら山に向かう 林道種松線起点の標識がある 標識のある交差点はツーデーマーチで歩くルートだ 林道はツーデーマーチのルートと直交する 林道を登ってゆくと右手に小さな石仏 生花が活けてあった 続いて小さな溜池 ここには薄氷が張っていた そして上の大きな溜池に そこで林道終点の標識を見る 道は更に幅が広くなる 傾斜は緩くなり歩が進む

 尾根の自動車道に出る 追越禁止の黄色い車線が引いてある 随分と整備されている その道を右にとり進み三叉路の分岐を右にとり山頂へ

 山頂に来て思い出した事がある 退職の挨拶を電子メールで行ったところ多くの方から返事を戴いた その中に 昔は酒を飲んで暴れ迷惑をかけましたと書いてあった そのような事があったかなと思っていたが ここに来て突然その当時を思い出した そうか ここで花見をやった時の事だったか と ここにも楽しい思い出が詰まっている

 山頂の公園は余り記憶が無い 三角点を種松山配水池(タンク)裏に見つけ一息入れる 倉敷市街を一望出来 高梁川の流れを望む事が出来る 山頂でガイドブックを再読する 山上には石垣や石柱、鳥居、石祠、灯篭などがあちこちに散在しており、なかでも石垣の造りは非常によい。 と の記載がある 今まで全く気が付かなかった

 そうして見回すと 三角点のある所もその足元に石垣がある 公園の広場は石垣で囲まれている 周辺を散策すると鳥居があり 鳥居を中心に種々の遺物がある 鳥居には種松皿神社と書いてあった 鳥居を通るルートがわずか読めるが相当荒れていそうだ 地図から見ると 種松林道終点の位置に繋がっているようだが確認していない

 山頂には何があったのだろう どのような歴史がそこに刻まれているのだろうか? 十年余り近くに住んでいても何も知らなかった 今日は埋もれた歴史の一端に接し 新しい知見に接する事が出来た 見る気が無ければ見れども見えずよく表現したものだ 見えていないもののなんと多い事か

 自動車道を降り天津神社に



アプローチ
 倉敷駅前から市役所に通じる道を進み 2号線を横切り 笹沖の商店街を抜ける 古城池トンネルに向かう坂の手前を左折し県道275を行く この道は種松山の山裾にあたる 2Km程進むと種松山への標識がある そこを右折して進むと左手に天津神社がある その近くに駐車する場所を見つける

 ガイドブックに記載の登山ルートは初めて 下山ルートを考え神社の横に駐車する 倉敷の市街地図を広げ登山口を探す 粒江小学校の前を過ぎ少し行くと右手に溜池の堰堤がある その気になって見ないとわからない ゴミステーションがありその近くに駐車可能な空地があるが駐車して良いものかわからない