角ヶ仙 周回ルート



標高 1153m    難易度 ☆☆     登り58分 下り33分   岡山県
倉敷からの距離   102Km        登頂日 2001/05/01   ガイドブック   F   写真

駐車位置11:28−11:41ベンチ−11:45ベンチ−11:50山頂見える−11:57ピーク−11:59コル−12:05ピーク−12:25山頂12:58−13:17合流−13:21巻き道−13:23植林−13:29自動車道−13:31駐車位置

登山
 角ヶ仙(つのがせん1153m)は湯原・奥津県立自然公園にあたり 越畑から円錐型の独立峰の美しい山容を仰ぎ見る事が出来る 「牛鬼伝説」があり牛鬼の角のような山と中島氏は紹介している

 タタラの山である金屑山を訪ねた後 こちらに足を伸ばした キャンプ場から笹原に覆われた山頂を望む事が出来る 中島氏のガイドブックによるとタタラ用木炭材の切り出しで笹山になったと記されており ここもタタラの影響を受けている

 駐車場の近くにフウロケマンが黄色の花を咲かす ヤマザクラはまだ花が残っている ヤエザクラも混ざりキャンプ場は華やか 勝手知った角ヶ仙登山道に向かう 登山道はキャンプ場入口に当たる第一広場の奥にある 見回すと登山道沿いに角ヶ仙登山道と書いた標識を見つける事が出来る

 登山道には黄色いウマノアシガタや白や水色のスミレの花が咲いている 新緑の若葉が美しい ウグイスの鳴き声がひっきりなしに聞こえる 雪に埋もれた山に春がやってきた

 早速急登である 階段を登ってゆく ベンチのところまで登ると一息入れる事が出来る 休憩されていた方がいたがお先に失礼する ベンチからは泉山や花知ヶ仙を望む事が出来る オオカメノキが白い花を咲かせていた イワカガミだろう花を咲かす準備をしていたが花は少ない

 山頂が見えてくる 笹原に覆われたきれいな山容である 尾根歩きは実に心地良い 爽やかな風が吹く 急登で吹き出た汗をぬぐいながら呼吸を整える ピークを越えるとまたピークがある 最後のピークを越えると山頂まで約1000歩 次第に急勾配となり笹を掴み 身体を引き上げる いよいよ山頂に出る

 山頂には帰り仕度をしている中高年のご夫妻 登ってきたルートと違う方角を降りようとしていたので 私がそちらのルートはどこに出るのか訪ねたところご存知無かったので1/25,000の地図を出し 調べる 地図には東に尾根伝いに降り 県道に出るルートの記載がある 県道から駐車場までは2Km以上ありそうだ 地図を見せると降りてからの距離を心配されたのか 奥さんを気遣ってか登ってきたルートを下山された

 山頂は一人占め 正面に聳える山を調べると どうやら泉山のようだ 見る位置により随分と異なり なかなか感じが掴めなかった その左手に山並みが続く 那岐山も見る事が出来るようだがなかなか判別しにくい 北西の方角には花知ヶ仙と思われる山が樹林の間から見える 山肌は笹原が麓まで伸びている 笹原が覆う山肌は美しいがタタラの木炭材に樹木が切り出されたと知ると 樹木で覆われた山が如何に貴重なものかを知らされる

 しばらく休憩しているとベンチで休憩されていた方が登って来られた 倉敷からとの事 この山は初めてだがあちこちと登っていると話しておられた

 先ほどの下山ルートが気になり 時間もある事だからそちらに降りてみる事に 心配事は地図に記載のルートがわからなくなっている可能性がある事である 地図に書いてあるルートが消えてしまった経験は少なからずある その時は深入りすると戻れなくなる心配があるので 早目に山頂に戻るようにしようと心に決め 倉敷の方に挨拶して下山する

 笹原の急勾配を降りてゆく ルートを降りてゆくと尾根ルートから右手方向に降りるルートが主ルートになっており 主ルートに向かう ルートは笹に覆われて判別しにくい個所もあるがそう迷う事なく追ってゆける ルートの先にはキャンプ場の管理棟の屋根が見える ひょっとしたらキャンプ場に降りるルートかもしれない

 20分程で笹原の斜面をおり 山道に合流する 合流部分には降りてきたルートに入れるよう赤い布のテープがしてあった これは良い調子とルートを降りてゆくと更に広い道に出る 道幅は広いが雑草が生えており どちらに進んだら良いか明確でない キャンプ場の方角の方と右に進む

 右に行くと 数分で道が無くなり 植林に向かう 植林の中は整備されておりどの方面にも進める 適当に降りてゆくと下に広い道を見つけ そこに降りる 広い道からすぐに県道に出る 出たところはキャンプ場のすぐ近くであった

 先程の分岐を右に行かず左に行くとどうだったか判らないが 広い道に繋がっている可能性がある

 中高年のご夫妻に余計な事を言わねば このルートを降りられたのに 申し訳ない事をした

 同じルートを往復するより違うルートを歩ける方が変化があり楽しい

 キャンプ場にはわらびが顔を出しており久々にわらび採りを楽しむ



アプローチ
 429から181を経由して院庄で179に乗る 院庄から数Km北上し越畑の案内に従い香々美川沿いの県道392を行く 越畑まで20Kmある 香々美ダムを越え三叉路を左にとり道なりに進む ダムから1〜2Km行き、越畑キャンプ場の案内に従って右折する キャンプ場の駐車場に駐車 2台駐車していた