鯛ノ巣山



標高 1026m    難易度 ☆(☆)    登り82分 下り60分  島根県
倉敷からの距離   175Km        登頂日 2001/08/03   ガイドブック      写真

駐車場10:45−10:47案内板−10:54登山口−11:15三合目(鯛流水)−11:20清流水−11:36六合目−11:39登山道−11:45鎖終了−11:48合流−12:07山頂12:30−12:35岩−13:02橋−13:09大滝−13:16登山口−13:27案内板−13:29駐車場

登山
 鯛ノ巣山(たいのすやま1026m)は『中国百名山』に紹介されている 猿政山の近くの山で 大万木山を中心とした山並みで、西端を琴引山としその東端となる山 一つ星の山

 鯛ノ巣山の事をインターネットで調べていると ガイドブックに記載している山頂から大滝への新設ルートが完成したとの情報を見つけた 完成していると周遊ルートを楽しめそうだ

 駐車場から案内板のところに行きルートを確認する 大きな案内板だ 山頂から大滝に降りる周遊ルートも記載してある 山頂に出てから大滝方面に降りよう

 案内板の横の舗装道路を登ってゆく 道路脇にノアザミ ゲンノショウコ イヌトウバナ ウバユリと花が迎えてくれる ウバユリは迫力がある 登山口手前で珍しいツチアケビに出会う事が出来た

 登山口までに一汗かく 登山口の前に数台駐車可能な空地がある 昔の駐車場なのだろうか? 案内板からここまで車の交差が難しい 新しく出来た駐車場に駐車する事が好ましい

 登山口の標識に従って登ってゆく またウバユリが顔を出す この山はウバユリが多いところだ ウグイスが鳴く 小鳥の鳴き声は良いものだ ルートは樹林の下 太陽光線を遮ってくれ有り難い それにもかかわらずキンミズヒキ ウマノアシガタ ハナタデ クサアジサイ アキチョウジとポツポツと花を見る事が出来る

 三合目の標識があり鯛流水との表示がある 渓流がちょろちょろ流れている 水の冷たさが気持ちが良い 今度は清流水と表示のある場所に出る ここも同様に水を楽しめる ミズヒキ セリが顔を出す

 六合目に出ると正面にこうもり岩が聳える 大きな岩の塊である 岩が大きすぎて写真にうまく収める事が出来ない 登ってゆけば全体を見る事が出来るかなと思いながら岩を左に巻くように登ってゆく 登山道と書いた標識があり標識に従い登山道に入る ガレ場を登ってゆく 結構急な登り 鎖が用意されている 登りは使わなくても済んだが下りは使う方が良いなと思いながら登ってゆく どんどんこうもり岩から離れてしまいついに岩の全体を写真に収める事が出来なかった

 登ってゆくと 標識があり広いルートに合流する 標識は登山道と下ってきたときに読めるようになっている あれ合流するのか?! 私は先の分岐を直進すれば大滝に出るのかと勝手に推測していたが ガレ場の登山道を迂回するルートのようだ その後も登山道と書いた標識が何回も出てくる 私は登山道と書いたルートを忠実に追ってゆく 登山道が旧来使われていたルートで巻き道は新しく作られたルートのようだ モミジガサ ヤマジノホトトギスが顔を出し 山頂に立つ

 山頂からは北東の方角の眺望が得られる 北の方角に出雲ドーム 東に船通山まで山の模式絵があり名前と標高が書いてある(栃山684 名主山563 峰寺弥山299 岩代山456 要害山418 城山578 金晶城山750 三郡山806 玉峰山820 大山1711 伊賀平山679 船通山1142)だが遠望はきかず出雲ドームも確認出来なかったし 大山は全く判別出来なかった 猿政山が近くにあるのだがここからは見る事が出来ない

 山頂周辺にヒヨドリバナ キンミズヒキ ヤマジノホトトギス トチバニンジン アキチョウジを見つけた

 山頂で昼食休憩をとり下山する 下山は大滝ルートに降りる いろいろ整備されているが残念ながら山頂からの下山ルートを示す標識が無い 下山ルートは3方向ある一応1/25,000の地図で方角を確認してルートを決める ルート標識が欲しいと思った次第

 大滝ルートは新設ルートなのだろう クマザサを刈り広いルートが出来ている 笹の切り株が10cm程伸びてきている 底の厚い靴を履く事が必要だ ルートの途中で猿政山が大きく見える場所がある その左手に見える山塊は比婆山に繋がる一連の山のようだ 尾根道を行くと正面に岩があり 岩の手前を左手に降りて行く この岩からの眺望を確認せずに降りてしまったが この岩場は断崖になっており猿政山と毛無山の眺望が良いそうだ 残念な事をした

 岩の所にホツツジを見つけた 岩からの下山ルートは樹林の中 ヤマジノホトトギス モミジガサ モミジハグマと花が時々顔を見せてくれる ルイヨウボタン群生地と標識がある場所でフシグロセンノウが幾つもの花を咲かせていた ルイヨウボタンとはどんな花かと思い調べて見ると緑黄色の可愛い花で5月に咲くようだ 葉がボタンに似ているので類葉ボタンと名前がついたとか

 渓流の音が聞こえるようになり橋を渡る セリ クサアジサイが所々で顔を出す 大滝と駐車場への分岐があり大滝方向に降りてゆく 大滝の標識に出る どんな滝かと期待していたが標識が無いと大滝はどれなのか判別が難しい程で 少し拍子抜けした 標識の所から滝に向かって入る小径がありそこを入ってゆく 滝の前景にウバユリが堂々とした容姿を現し 花と滝がマッチしていた

 大滝から広い道がついており車の轍がある その道をゆくと登山口のところに出た 登山口の所に大滝方向を示す標識があった 大滝への分岐はここだったのかと苦笑い 目には写っていたのだろうが脳は全く反応していない 思い込みとはこんなもんだ

 登山口の近くにオカトラノオ ホタルブクロがまだ花をつけていた

 登山口からは舗装道路を下り駐車場に 一つ星の山と記載したがこうもり岩の所で登山道を行けば二つ星と見たら良いだろう



アプローチ
 2号で福山に行き182を経由して486に乗る 平日は結構混んでおり 府中を抜けるまで相当時間ロスをする 府中から県道24に乗り以降は順調なドライブ 上下で432に乗る 庄原市で183と合流するところを間違え市街を抜け再度432に乗る 比和町 高野町と走り 玉貫峠で島根県に入る 島根に入り間も無く上阿井町の県道38の標識を見て左折する

 町の人に鯛ノ巣山登山口の場所を訪ね 教わった道を行く 道路工事中の所があり心配したが 通り抜け出来 通り抜けた場所に鯛ノ巣山登山口の案内標識がある 後は標識に従う 道を聞いた時 駐車場があるのでそこに駐車するようにコメントを戴いている 案内標識の少し先に駐車場とトイレもある 432を左折してから3Kmの所 走行距離 167Km



 帰路は府中市内や2号線の渋滞を避け432で仁多町に北上し314に乗る 以降は玉峰山へのアプローチを逆に走り 東條で182そして新見で180に乗り帰宅 距離は175Kmと数キロ余計かかったがずっと走りやすかった