黒岳 魅了された紅葉



標高 1984m    難易度 ☆    七合目から 登り70分 下り60分  北海道
アプローチ 旭川から 70Km       登頂日 2001/09/16   ガイドブック  日本百名山登山ガイド「上」   写真

ロープウエイ層雲峡8:20−リフト−8:50七合目登山口8:55−9:28八合目−9:38眺望良し−9:39九合目−9:49眺望更に良し−10:05山頂10:23−10:50九合目−11:02八合目−11:25七合目登山口−リフト−12:10ロープウエイ層雲峡


登山
 黒岳(くろだけ1984m)は日本百名山の一つである大雪山の山塊の北端に位置する ロープウエイとリフトを乗り継ぐと七合目まで登れ 比較的楽に山頂に立てるとの事から 家内と一緒に登る計画を立てた

 リフト終点に七合目登山口の標識がある 登山届を記入して登山道に入る 旭岳と異なり草木や樹木の中を登ってゆく ダケカンバと思われる樹木が美しい形を見せてくれる 青空が覗く度に周囲が明るくなり樹木が輝いて見える

 ダイセツトリカブトが結構多い ホソバノヤマハハコ ミヤマアキノキリンソウと思われる花も時々顔を出す アザミ ハナウドにも出会った ハナウドは大きくスケールの違いを感じる

 ルートは幅広の登山道 石がゴロゴロしているところがあるが難しいところは無い 八合目を過ぎ少し登ると前面が開け 紅葉が見えてくる ガスがかかりちらちらと見える 紅葉の先に岩が見える 九合目を過ぎる高度を上げると更に眺望は素晴らしくなる ガスが時折かかり眺望は思うようにならないが眼下に広がる紅葉した斜面と岩とのコントラストは実に素晴らしい

 紅葉を楽しみながらついに山頂に立つ 360度の景観に目をとられ思わず声が出る

 すでに多くの人が登っており思い思いに山頂の景観をたたえている 黒岳山頂から黒岳石室に向う景観は大雪山の風格を示す 石室に向かい歩いている人をあちこちに見出す事が出来る 山の名前を尋ね烏帽子のような烏帽子岳など教わった 黒岳石室まで行かれたらどうですか 1時間半程度ですよ と教えて戴いたが残念ながらこの先の予定があるので遠慮した アップダウンもあまり無さそう あちこちに紅葉したお花畑が見られ絵の中にいるようだ

 山頂の三角点を探したが見当たらない 地図から見るとロープで遮られている先にあるようだ

 山頂の景観をしばし楽しみ下山する ガスがかなり消え、九合目付近の岩と紅葉を鑑賞出来る時間が登りの時より増えた 随分と見晴らしがきくようになった だが、降りてゆくとまたガスが出てくる ガスは次第に濃くなってくる 何人も登ってくる人出会う 素晴らしい紅葉ですよと声をかけるがガスが晴れるか心配になる

 下山届を書いたら大雪連峰と黒岳石室が紅葉した絵葉書を戴いた 山頂で見た景観だ

 リフトの登りでは見えていた九合目付近の紅葉がすっかりガスで隠れてしまっていた



 日本の滝百選に選ばれている銀河の滝ならびに流星の滝を訪ねる 国道39号から少し入った所 羽衣の滝と同様 そそり立つ岩峰の間から流れ落ちる滝は迫力がある 小さい時からこの滝を見ている方が落ち口が随分と削られたとの話を伺った


 大雪山の紅葉のポイントとして銀泉台が紹介されている 層雲峡の墜道を抜け国道39号で大雪湖に出る 273を右折しすぐに銀泉台の標識があるので標識に従って進む 未舗装の道路だ 学生時代に北海道を訪ねた時はこのような道ばかりだったと懐かしく思いながらほこりまみれになって進む 銀泉台は赤岳への登山口となっている 紅葉は今しがた黒岳の九合目付近の素晴らしい紅葉を見たばかりでそれと比較すると まだ時期が早いのだろう色合いは今一 写真を撮りにきている人もまだ早いとの話であった 幾らか色づいた山肌はこれから多くの人を魅了するだろう

 国道に戻り ほこりを払って阿寒湖に向う



アプローチ
 旭川から39号線を行き 層雲峡へ ロープウエイの乗り場の前が駐車場になっている 日曜日である事もあり駐車場は相当の車 駐車出来る場所があるか心配していると ロープウエイの乗り場に一番近い場所から車が出てゆき そこに駐車する つきがまだある

 今日はガスが出て肌寒い 寒くならなければ良いと心配しながらロープウエイに乗る(ロープウエイは往復1650円) ロープウエイからは旭岳のような景観は楽しめない ロープウエイを降りてから200m程歩き リフト乗り場へ 道脇にエゾオヤマリンドウ(紫色の花と白色の花)が咲いていた リフトはペアーリフトになっている(往復600円) リフトと路面との高度差が無く スキーを履いていればスキーが着きそう それだけに安心して乗っていられる

 リフトの足元にはエゾオヤマリンドウ ウメバチソウ ダイセツトリカブト コマクサなどが咲いている チングルマは花は終わり特徴のある姿を見せている 花の名前を書いた札が立ててあり名前を確認出来る

 太陽が顔を出し 少し暖かくなる リフトで寒かったら大変だろうなと思いながら太陽に感謝する リフトの途中から山が見える 紅葉している状況が見える 楽しみだ