雌阿寒岳と阿寒富士 活火山の迫力



雌阿寒岳 1499m 阿寒富士 1476m   難易度 ☆☆     雌阿寒岳 登り100分 下り65分 阿寒富士往復 50分  北海道
アプローチ 阿寒湖から 20Km       登頂日 2001/09/17   ガイドブック  日本百名山登山ガイド「上」   写真

7:58野営駐車場8:06−登山届記載8:10−8:13登山道入口(オンネトーコース)−8:17一合目−8:25二合目−8:31山頂3Km−8:35三合目−8:45四合目−8:52山頂2.2Km−8:57五合目−9:04山見える−9:14六合目−9:25七合目−9:38八合目分岐−9:56雌阿寒岳山頂10:01−10:12八合目分岐−10:17コル10:19−10:43阿寒富士山頂10:55−11:06コル−11:14八合目分岐−11:20七合目−11:24六合目−11:33五合目−11:40四合目−11:47三合目−11:55ニ合目−12:00一合目−12:03登山道入口−12:05下山届−12:07野営駐車場


登山
 雌阿寒岳(めあかんだけ1499m)は日本百名山の一つ 雌阿寒岳と雄阿寒岳(1370m)とあるが雄阿寒岳の方が登頂時間がかかりそうだ 今日は家内にホテルで待っていて貰う事から 比較的短時間で登れる雌阿寒岳を登る事に 阿寒富士(1476m)にも足を伸ばす

 登山口入口に雌阿寒岳が活火山である事に伴う注意事項を書いた標識があり登山届を必ず記入するよう記載がある 登山届のある場所がわからない 野営駐車場の奥に建物があるのでそちらに行くが誰もいない 仕方がが無いので登山道を入るとすぐに登山届記入用の木製の鳥の巣のようなボックスがある 戸を開きノートに記帳する

 幅広の道を行く ここにもダイセツトリカブトが咲いていた すぐに登山道入口 オンネトーコースと書いた標識がありそこに入る 熊に注意の標識がある 鈴を鳴らしながら登ってゆく 誰も登っていないと少し心細くなる 丸太の階段を登ってゆく

 一合目の標識あたりからルート上に樹林の根が現れ 根を避けながら登ってゆく 二合目あたりから小さな赤い実をつけた草が現れ目を楽しませてくれる キリンソウと思われる黄色の花にも出会う 四合目辺りは赤い実の草が多い 小鳥のさえずりもピーピー フィーフィー ピーチクピーチクと聞こえてきた 季節柄小鳥のさえずりは少ない やがて聞こえなくなり静寂が戻ってくる ルート上の根が結構密になり歩き難くなる

 五合目の辺りでシロバナシャクナゲだろう背の低いシャクナゲの木がルート脇を埋めている花の時期は素晴らしいだろうなと思いながら登る ユキザサの赤い実も見つけた おや! シマリスに出会った サーと走り抜けてしまい写真に撮れない 今度は黒い小動物に出会うシマリスより少し大きい 何だろう

 山がちらっと見えてきた ルート上の根は無くなり ハイマツの中を登ってゆく ガスがどんどん消えてゆき前面に阿寒富士が見えてくる 富士と名が付くだけあり富士山のような裾野を持っている 六合目辺りから樹林限界になる 眼下にオンネトーを見る事が出来る アオノツガザクラが可愛い花を咲かせている

 七合目を過ぎた所で若い男性が一人下山してきた 阿寒温泉から登った 山頂はすごい風で山頂に留まっていられなかった 阿寒富士はガスがかかっていて何も見えなかったのでギブアップして下山してきたとの話を伺う 阿寒富士はガスがかかったり消えたりしている 5.6名のパーテイーが阿寒富士の山頂に立っている様子が見える 様子を見てから登るかどうか判断しよう

 八合目は阿寒富士への分岐になっている まずは雌阿寒岳山頂を目指す この辺りはかなり亜硫酸ガスの匂いがする 強い風があり相当拡散していてもこの匂いだから高濃度のガスを吸い込まないよう注意が必要だ 火口より出来るだけ距離を取るようにして登ってゆく 途中20〜30名の団体とすれ違う

 右手に剣ヶ峰と呼ぶのだろうか火口が見え その先に阿寒湖がぼんやりと見えてくる 噴煙をあげている火口は岡山では目にする事が出来ない光景である 山頂に近づくにつれ風が強くなる 強い風の経験が無い どの程度吹くと危険なのか判断が出来ないが登っている人がいるので登ってゆく 山頂に立つ 記念写真を撮ろうにも三脚にカメラをセット出来ない 風で吹き倒されそうだ カメラのレンズを広角にして写真を撮ろうとしても風圧でレンズが押し戻されてしまう程である 山頂の先を見ると男性の方が一人休んでいる これ幸いとそちらまで足を運び シャッターを押してもらう 

 とても山頂に留まっていられる状態でないのですぐに下山する

 ガスも晴れ 見晴らしも良くなってきたこともあり 計画通り八合目の分岐から阿寒富士に向う コルに向う途中で男性の方に出会う ルートの状況を尋ねると富士山のようなものですよ あっと言う間についてしまいますよ でもそこそこの登りですから頑張ってください との事 富士山のようなものと言われても経験が無いが テレビ等で見たことがある 火山礫からなる急斜面のルート ずるずると滑らないか心配したが火山礫のでこぼこが滑り止めになっているようでそう滑ることなく登ってゆける

 山頂まで約30分で登る 雌阿寒岳山頂と違い余り風が無い あの風は何だったのだろうか 不思議な感じがする 男の方が登って来られたので三脚をセットをするのを止めてシャッターを押して貰う その方は一寸待ってデジカメで写真を撮り到着時刻を記録するからとまず山頂の写真を撮りそれから写真を撮って戴く

 山頂から雌阿寒岳の雄姿を俯瞰出来る 阿寒富士山頂周辺を散策する 溶岩からなる景観を目にする事が出来る

 下りは登ってきたルートを戻る 砂滑りの要領で降りてゆく あっと言う間にコルに降りてしまう 八合目分岐まで戻り 後は登ってきたルートを降りてゆく ガスはすっかりあがりオンネトーが良く見える

 登山口で下山届を記載する



 オンネトーから雌阿寒岳 阿寒富士を望む事が出来る 湖から眺める山頂は格別な思いがする


アプローチ
 阿寒湖から国道241を帯広方面に走り オンネトー湖の標識に従い左折し道道664を行く 雌阿寒温泉を過ぎ オンネトー湖を左に見ながら走り 湖が切れた所に野営駐車場がある そこに駐車する 今日は平日でもあり一台も駐車していない