羊蹄山 印象的な真っ白な大雪山連峰



標高 1898m    難易度 ☆☆     登り220分 下り155分  北海道
アプローチ 比羅夫温泉から 13Km       登頂日 2001/09/23   ガイドブック  日本百名山登山ガイド「上」   写真

駐車場7:55−7:58登山記録記入−8:20風穴−8:35ニ合目−8:50三合目−9:03四合目−9:26五合目−9:44小動物−9:45山見ゆ−9:48六合目−10:10七合目−10:16山見ゆ−10:28登りの人下山−10:34八合目−10:48九合目−11:28山頂A11:37−11:45山頂B11:50−11:55三角点−11:57山頂A12:07−12:31九合目−12:54七合目−13:06六合目−13:20五合目−13:33四合目−13:40三合目13:43−シマリス−13:55ニ合目−14:04風穴−14:25下山届−14:27駐車場


登山
 羊蹄山(ようていざん1898m)は日本百名山の一つ ニセコに来て登りたいと思っていた山であるが 21日に初冠雪し昨日は霧氷が広がっており登る事を一度諦めたのだが 昨日の夕方になり雪が随分と消えてきた事から今日の天気に期待をかけていた

 朝、明るくなり窓から羊蹄山を見たところ雲一つない好天気 雲が一つも無い状態を見るのは今日が初めてである よし登ろう

 駐車場と隣接するように野営出来る設備があり 幾つかテントが設営されている これだけ登山者がいればと安心する 山頂では冷える事を予想し毛糸のソックスを履き ズボンもオーバウエアーを予めはいておく 手袋は雪用のまでは用意していなかったがそれでもある程度の寒さに耐えられるものを準備しすぐに取り出せるようにしておく

 登山口の標高が約350mであるから標高差は1500mを越える 3時間を越える登攀となろう 登山口で登山届を記載 羊蹄山のリーフレットが置いてあるのを貰い出発する 私の直前に登山届を出した青年の早い事 あっと言う間に姿が見えなくなった その人は入山届に13時下山予定としてあった 私は5時間で登ってくるのは無理だろうと判断し2時間プラスして15時と記載しておいた

 なだらかな登りが続く 黙々と登ってゆく もう少しペースをあげられそうだが長丁場である事を考え幾分落とし気味でゆく インターネットからこのコースを登った方の記録を参考にしながら登る 風穴の標識が出ているあたりはぬるぬるした石の道で滑らないよう注意してゆく 風穴を過ぎたあたりから市街地が見えてくる 昨日登ったニセコアンヌプリが見えるが今日はそちらに雲がかかっている ニ合目付近でチラッと山頂が見えた

 登り勾配がいくらかきつくなってきたがジグザグに上手くルートがとってありきつくは無い マイペースで登ってゆける 三合目付近で後から来られた方に抜かれた 若いのが先に行かなかったか訪ねられた 地元の子供ですごいペースだ 2時間位で登ってしまうのかも知れないと話 その方も結構良いペースで登ってゆかれた

 四合目で下山される方と出合った 昨日登り、避難小屋で泊まり 御来光を見て降りてきたとの事 昨日は天気が悪く このコースを登ったのは自分一人だった 霧氷がきれいだった 今日は天気が良く 風も無く最高の日の出を見る事が出来たとの話を伺った 雪は全然心配ないとの事で一安心した

 五合目付近になるとジグザグの登りとなりニセコアンヌプリが右手そして左手に見えてくる 時間が経過する都度雲が多くなり山頂付近がわからなくなってくる 昨日は羊蹄山に雲がかかり 今日はニセコアンヌプリにかかる 何という幸運だろうか 後から聞くと羊蹄山にも五合目付近に雲がかかっていたとの事

 モルモットのような小動物に出会った 昨日ニセコアンヌプリの山頂で見かけたものと同じようだ 何か食べており写真を撮る事が出来た 下山時にはシマリスの写真を撮る事が出来た シマリスは何回か目にする事はあったが写真に撮れたのは初めてだ

 ルートは山肌をえぐるようにしてつけてあり ルート脇にはダケカンバなどの樹木や草木が生えている 風よけになるが眺望はきかない 所々で山頂の方向が見えたり 倶知安の市街地が見えたりする ニセコアンヌプリには随分と雲がかかってきた 雲海の広がりを楽しむ事が出来る

 10:28同じ時間に登っていった若い人が降りてくる もうすぐ八合目ですからと声をかけてくれた このペースであれば13時と言わず 12時には降りてしまいそうだ

 八合目あたりから雪が少し残ったルートとなる 踏み潰されて黒くなり雪の上を歩いている感じはしないが 踏まれていないところは白く残っている 今日は気温が上がっておりどんどん溶けていっている様子だ

 九合目は火山礫がごろごろしたルートとなり急斜面 避難小屋に向うルートは火山礫のルートのようだ 山頂への標識がありそれを追ってゆくと火山礫のルートから平坦な登りルートになる 雪を抱いたハイマツの枝がルートに飛び出している カメラに雪がかからないよう留意しながら登る ハイマツを抜けるのはそう時間がかからない 後は樹林限界であり 火山特有の景観となる

 まず火口を取り巻くルートに出る 随分と大きな火口だ 火口の中にも歩けるルートがある お鉢の廻りに高いところがありどうやらそこだ山頂のようだ 時間を記録するのを忘れたがお鉢に出てからも結構時間がかかっている 3時間30分を要し最初の山頂に着く

 岩に囲まれるようにして山頂の標識がある 三脚をセットして撮影出来るような状況でないので人に頼んでシャッターを押して貰う ここも山頂の記念撮影をすべく順番待ち 山頂で話しているのを聞くともう一つ山頂がありあのピークだ そちらの方が少し高い これからそちらに行く と話しており 私もそちらに向う

 途中三角点があり写真撮影を頼まれた 私もと思ったが頼んだ人は自分だけ撮れば ありがとうとさっさと行ってしまい 拍子抜けした

 もう一つの山頂には10分もかからずに行けた こちらも先の山頂と同様 岩山の中に標識がある 記念写真の撮影に順番待ち なんとかシャッターを押して貰い 押して貰った方のシャッターを押してあげる

 大雪山が見えると話している方に旭岳と黒岳を聞く 真っ白になった山塊がはっきりと見える つい先日登った山のに その変化に驚かされる 真っ白な山の写真を撮って見たものの雲と区別がつかない 撮影技術に問題があるようだ

 一休みして下山する 1/25,000の地図にはお鉢を廻るルートの記載が無かったし リーフレットには岩場につき注意と記載してある 歩いている人も見えないので周回せずに登ってきたルートを戻る

 所々に注意しないといけない場所があるが小走りで降りることが出来る 八合目は見逃してしまう程快調に降りてゆく 汗が出なくなり喉が渇いてきたので三合目で給水休憩をする その後 シマリスの写真を撮る事が出来た

 風穴のぬるぬるした岩のルートを抜けるとあとはなだらかな下り 天気に恵まれた今日の登山を思い返しながらゆったりとした気持ちで歩を進める この好天を恵んでくれた天候に深く感謝する

 下山時刻14:25を記帳する 若い人の下山届けを見たが時間の記入が無い人間違いとは思えないのだが?



アプローチ
 宿から道道343で国道39に出、南に向う すぐに羊蹄山登山口の標識が左手に見えてくる 標識を左折して進むとまず大型バスの駐車場があり 小型車は更に入ってゆける 一番奥に野営駐車場がある すでに30台を越える車が駐車 幸いまだ駐車空地があったのでそこに駐車させて戴く(無料)