みせん広場7:07−7:15鹿の網−8:04弥山山頂8:12−8:18三角点8:20−8:28岩尾根−8:32鼻突峠−大台ヶ峰−8:59標戸峠−9:10_468ピーク−9:20分岐−9:25鈴谷峠−9:30分岐−9:38万ヶ丸山眺望有りの標識−9:42分岐−読めない木板−9:53道戻る−9:58読めない木板−10:00遥堪峠10:07−10:26_458ピーク−10:28山頂見える−10:38矢尾峠−10:55分岐(大王山キャンプ)−11:06鼻高山山頂11:15−11:21分岐(大王山キャンプ)−11:35矢尾峠−11:40ぼたんもち岩11:44−11:56鹿ゲート−12:00蔦岩−12:04林道−12:07舗装道路−12:20高浜駅12:24=13:31出雲大社前駅−12:47みせん広場
出雲弥山(いずもみせん495m)は『中四国・兵庫の山百選』鼻高山(はなたかせん536m)は『中国百名山』に紹介されている 通称「出雲北山」と呼ばれ、その西と東の主峰にあたる 縦走路が整備されているようなので訪ねてみる 二つ星の山出雲弥山と鼻高山のガイドブックを見ながら登山構想を練る 一山づつ登るか縦走するか 縦走路の距離は蒜山三座の縦走と似た感じかな? 降りてから一畑電鉄があるから戻りは歩かないで済みそうだ 鼻高山の登山口を探す手間も省けるしと 縦走する案を主案として眠りについた
土日と好天が続くという天気予報から松江に泊まり 周辺の山を登ろうと計画していたのだが 朝のTVの予報を確認すると島根県の午前中の降水確率50% 午後は80% 九州地方はすでに雨が降りだしておりそれが移動してくるという どこで予報が狂ったのだろうか さて、どうしようか迷ったが外はまだ降っていない 行けるところまで行こうと出発
途中車の窓に雨滴がいくつかついたがワイパーを動かす前に乾く 高い山ではないしなんとか午前中は降るのを待っていてくれと願う 駐車場に着くがまだ雨は落ちてこない 登る事にする
歩き出して数分もしない内に小雨が落ちてくる 傘をさすほどでも無い 雲は全体を覆っているものの雨雲と思われる黒っぽい雲が薄っすらとあるだけなので そう降って来ないなと読んで先に進む 町の方と出会い挨拶を交わす 登山ですか生憎の天気ですな と こんな天気なのに登るのかと怪訝な顔をしていた
民家の庭先のようなところを行くと 鹿避けの網があり この網を開いて入って下さい 網は必ず閉じてくださいと書いてある どう開くのかあれこれして 持ち上げて潜れば良い事がわかり 潜ってゆく そう言えば 手前に 9/29〜10/28の間 銃で鹿を追うので山に入るのは注意してくださいと書いてあった 登山禁止では無い ルートを逸脱しないようにすれば良いだろうと判断した
弥山登山道入口の標識を右に曲がるといきなりの急登 この斜面が雨で濡れたら下りは大変そうだなと思いながら登る まだ小雨は降っている ゲゲッと蛙の鳴くような声が樹木から聞こえてくる 今時セミの鳴き声でも無いだろうし何だろう 先が部分的に赤くなったマムシグサが先が顔を出す 丁度里程のように ポツポツと次から次と顔を出す 結構多い
急登を登ると傾斜がゆるくなり一息つける 木々の枝が傘がわりになり雨が降っているのかどうかわからなくなる 鹿が駆け抜けてゆく後ろ姿を見た 鹿の鳴き声だろう ピーピーと口笛を吹いているような声が聞こえてくる 丸い鹿の糞や犬だろうか少し大きめの糞がルート上 あちこちにある
山頂の手前から傘がわりの木々が無くなってきた 地面は濡れているが幸い雨は降っているかいないのかわからない程度 これはラッキー まもなく山頂に立つ
山頂には2本の木がありその前にコンクリート製の避難小屋のような神社がある 山頂からの眺望はガイドブックに誰しも感動するだろうと記載があるが生憎の天気である それでも日本海側の弓の形をした海岸線が美しい 天気が良ければ三瓶山を見る事が出来るだろうにと思いを馳せる
三角点はここに無く 東に180mと小屋の側に書いた標識があり(ガイドブックには300mと記載があるが間違い)そちらに向う こちらは眺望は全く得られない
そこから縦走路に続く ルートはしっかりしており遜色ない 地図を見るとエスケープルートもあるようだしこの天候なら行ける所まで行こうと決め縦走路を行く 早速急な下りが待っている 出雲弥山を遠望しても随分と鋭角な部分が見られたがその部分だなと思いながらおりる 次は岩尾根 途中ズルッと足が滑りヒヤットしたが何とかクリアーする ルートを振り返るとルート選びがまずかったようだ 左側を降りれば良かったようだ
ここをクリアーすると後は快適な尾根道 しばらく行くと鼻突峠に出る ガイドブック記載の下山路にあたる ルートを鼻高山にとり進む
大台ヶ峰標高461mを越えてゆくのだがどこが山頂かわからない内に標戸峠に出る 標識が地面に落ちていた ルートの整備状況が悪くなり少し心配になる 雨はルートが樹林の下である事から全く気にならない 時々樹木が無い所に出ると小雨が降っているのがわかる程度
標戸峠から468mピークへの登りは急登 木の枝を掴みながら高度を稼ぐ ルートがジグザグにとってあれば大した事は無いのだが直登である 短い距離であるが記憶に残るのだからそれなりのものがあったのだろう
分岐があって鈴谷峠に出る ここの標識は散乱しており鈴谷の字も半分無くなっている 1/25,000の地図と照合し鈴谷峠だとわかる
鈴谷峠の次の分岐を左にとり(縦走路の標識があったかメモに無い)万ヶ丸山標高480mを目指す ルートは山頂を通らず山頂を右に見るようにして抜けてゆく 尾根に万ヶ丸山眺望有りの標識がある この天気では眺望もままならないだろうと山頂には行かず先へ進む
分岐に出る ここには縦走路とか鼻高山の案内標識が無い遥堪峠への標識があった1/25,000の地図を見ると目的のルート上に遥堪峠がある 地図を持っていないとルートの選択に困ったに違いない 縦走路を行く人は注意が必要だ
今度は読めないかまぼこの板のようなものが木にしばってある 何を意味するのか? 木片の方向にはっきりはしないがルートがあるようだが そちらとは別のこれまで歩いてきた道なりに進むルートの先に赤テープのマークがある テープにある方に行けという事だろうと思い進む
テープのところへ来るとその先のルートは蜘蛛の巣が幾重にも張っている 蜘蛛の巣のトンネルのようなルート え! これを行くのか? 一瞬ためらう これまで蜘蛛の巣は無かったので変だなとは思いながら 蜘蛛の巣避けは慣れているので巣を取り払い先に進む しっかりしたルートではあるがどんどん下ってゆき次第にルートが怪しくなりついに消える そうか あの木の標識は木片の方向に行けと言う事ではなかったのかと思い 戻ってみる事に
やはりその通りで木片の方向に進むとすぐに遥堪峠に出る そこにはベンチが設置してある 汗でびっしょりになったシャツで少し肌寒く感じてきたので着替え休憩をとる 麦茶を飲み一息つく
峠から458mピークを越えると左前方に堂々とした山が見える どうやら鼻高山のようだ 間もなく矢尾峠に出る 矢尾峠はガイドブックに下山ルートとして紹介している なんとか鼻高山のガイドブックに入ってきた この辺りでも鹿の鳴き声を聞いたり鹿の糞を見つけた
矢尾峠からまた急登 短い距離だが歩き初めて3時間半程になる大分疲れが溜まってきているようでヒイヒイ言いながら登ってゆく
しばらくなだらかなアップダウンが続き息を整える 大王山キャンプ場への分岐を過ぎ 最後の急登をなんとか登りきり、やっと山頂に立つ
山頂から弥山方面に幾重にも重なった山が見える 歩いてきた縦走路を俯瞰出来ないのが残念だ そうか万ヶ丸山だと中央に位置し見えたかも知れないと少し残念に思う 宍道湖方面は天候が悪く遠望がきかない 幸い雨はほとんど降っていない 記念写真を撮り下山する
弥山山頂から鼻高山まで眺望の得られるところは万ヶ丸山だけであった これで眺望が得られたら素晴らしいのに でも結構急な所もあり変化のある山歩きを楽しんだ 天候を気にせずに歩けたらもっと良かったろうに
下山はガイドブックに従い矢尾峠に戻り矢尾町に出る 途中ぼたんもち岩や蔦岩がある ぼたん岩を過ぎた地点に鹿ゲートがありそこを開閉して抜ける この辺りにアキチョウジが群生していた ダイコンソウも咲いていた
一畑電鉄の高浜駅に出る 時刻表を見ると約1時間に1本 ラッキーな事に4分後に出雲大社行きが来る 出雲大社までは3駅 車窓から次々と現れる山をこれだけ歩いたのだと言う充実感を味わいながらひとときを楽しむ
出雲大社前駅からみせん広場に向う途中 弥山山頂の二本の木が見える 随分と鋭角に見えるあの山頂に立ったのだ
180〜181で米子に出 9号に左折 出雲大社に向う 昨夜は松江に宿をとったので松江から宍道湖大橋を渡り431で宍道湖を左手に見ながら走る 出雲大社の手前にあるみせん広場という広い無料駐車場に駐車させて戴く