三ヶ上



標高 1062m    難易度 ☆☆    登り206分(1.1Km付近まで) 下り71分(1.1Km付近から)  岡山県
倉敷からの距離   103Km        登頂日 2004/01/29   ガイドブック  F写真 音訳日記削除

駐車位置10:29-10:37輪カンジキ履10:42−11:40登山口_2.2Km−13:20いつも湿っている所−14:00TimeUp14:12−14:22湿っているところ−14:37輪カンジキ外れ14:44−14:54登山口−15:22輪カンジキ脱15:24−15:32駐車位置

登山
 今日は三ヶ上(さんかじょう1062m)を訪ねる

 ここまで来ると民家の屋根には50cmを越える雪が積もっている 生活道路は除雪されている 吉井川は美しく雪化粧をしている こうした景観を見る事が出来るだけでも嬉しい

 いずれ雪道になると思い輪カンジキを手に持ってブルーバードラインを登ってゆく 登ってから間もなく民家が切れた場所から雪道となる そこで輪カンジキを履く 今日はルートには足跡が無い 新雪に足跡を残しながら登って行く 輪カンジキはズズズと30〜40cm程埋まる 一歩一歩に時間がかかる 埋もれずに歩けると歩きが軽くなり随分と得した感じになるがそうした場所は少ない

 やっと登山口に到着 ここまで1.6Kmを登るのに1時間少々要している 今日の制限時間は14:00と考えているがそれまでの2時間20分で2.2Km登れるか心配であるが兎に角登れるところまで登ってみよう 1Km地点位までは登れるだろうと思いながら登山ルートに入って行く

 ルートは薄っすらと線が見える 何日か前に登った方の跡のようだ その跡を踏み込んでみるが埋もれる状態は変らない 大きな足跡を残しながら一歩一歩登って行く 前面に冠雪した山頂が顔を見せる 振り返ると人形仙や湯岳などの山並みが見える だが振り返るとバランスを崩し雪の上に倒れてしまったので振り返るのはやめて下山時の楽しみにしておく事にし登りに専念する 薄っすらと見えていたルートらしきものは見えなくなってきた 降った雪ですっかり消されたのだろう

 雪が降ったり晴れたりしていた天候も晴れている時間が長くなって落ち着いてきた 気温があがってきているのだろう 太陽の陽射しが射し込んでいる所の雪質がべたべたした感じになってきた 輪カンジキに雪だまが付着し歩きにくくなる 埋もれる雪の深さも幾分深くなってきている 一歩踏み出し、足場を安定させ、体重を移動するとその重みでズズズと埋まり落ち着くのを待って次の一歩を踏み出す というペースで一歩に随分と時間がかかる 足を前に出す時に足の前にある雪が邪魔になる 足を後に蹴り出すように雪の面から抜くといい事を見いだし後に蹴りを入れるようにして抜き出し それから 一歩踏み出す 時折雪だまが付着する 足を振り雪だまを落とす 雪だまがついていない時に足を振ると力のバランスが崩れてしまい力の加減が難しい

 あれこれと奮闘しながら登って行く 右手に渓流が見えてきた さらさらと水の流れる音が聞こえる 三ヶ上の登山ルートで1ヶ所いつも水が出ている所がある そこでは水が出ている所を避けるのに注意を払い周辺の景観や渓流を見た覚えが無いがどうもその場所のようだ 雪景色はなかなかなもの 前方を見ると冠雪した山頂ピークが少し顔を出している いつもは木の葉で見えないのか 見回す事もせずに登っているのかだが歩みが遅いといろいろなものが見えてくる

 ルートは左にカーブする 曲がる部分には雪の吹き溜まりのようになっており結構難航したがなんとか抜ける ここを登って行くと左手方面の視界が開けてくる 高度を稼いできた事を感じながら雪景色や町並みの景観を楽しむ

 雪が締まっているところがあった なんと心地良いこと サッツサと足が進む このペースならと思った瞬間雪が柔らかくなる ほんの数歩であった

 樹林帯を登って行く 太陽の陽が射し 雪面に樹影を映し出す 小鳥の声も聞こえてくる 実にのどかな風景である しかし一向に足は進まない あのカーブに出れば先が開け山頂ピークが見え1Km地点に着くのではと思うがなかなかそこに届かない 今までこんなにカーブがあったのかと認識を新たにする 雪も次第に深くなり膝頭近くなってきた どうしようと時計を見るともう14:00制限時間になってしまった 1Km地点にも届かないのは残念だが充分遊ばせて貰った 今日はここまでとしよう

 先月の記録を見ると登山口から1Km地点まで22分で登っているが そこまで届かないのに140分と7倍程の時間がかかっている 雪山は雪の状態で難しさが大きく異なる

 これといった場所ではないが記念写真を撮る 三角点ピークが大きく見えその左に山頂ピークが少し顔を見せている ここで昼食をとり下山する

 下山は登りと比べると全然違う 踏み跡を見ると登ってきた時の苦労がわかる 大きな穴が続いている 自分の足跡とはいえ感心する その足跡を遠慮なくどかどかと降りてゆく 足を交互に出せリズミカルに降りて行けるのは実に気持ちが良い 時間をチェックしていた水が出ている場所まで降りるのに10分 登るのに40分要したところだ

 あれ? 右足の輪カンジキがおかしい 調べてみると停め具が一つ外れている そのままにして行くと今度はもう一つも外れ輪カンジキが靴から外れてしまった 輪カンジキを履かないで降りようかと一歩踏み出すとズボーである あるとないとでは随分と違う 外れている所を直して、履き直す 今日は暖かであったので素手で処理が出来たが寒い時だと大変だ

 正面に人形仙や湯岳の山並みを見ながら下山してゆき登山口に出る そこから林道に降りて行く 今度は雪が輪カンジキに付着し雪だまが出来る 足に根が生えたようで足を持ち上げるのが大変 足を振ったり 足踏みしたりして雪だまを落とすが数歩歩くとまた出来る 雪道がやっと終わり輪カンジキを脱いだ時の足の軽やかさ こんなにも違うのか!

 通りがかりのおばあさんが 登って来たのかねと声をかけて戴く いや 明るいうちには山頂に行けそうもなかったので途中で降りてきました と返事 そうだよね 1人ではきついね と 話しておられた



 帰路 橋のたもとにある奥津温泉を楽しむ 入った時は誰もいなかったが入浴中に5名の方が次々と入浴されていた お2人はトラックの運転手をしている 仕事の帰途だと話しておられた


アプローチ
 ゆきなびネットで人形峠の様子を確認し出発する 昨日の午前中まで降雪があった模様だがその後は道路状況は良くなっている

 全国的に晴天の予報であるが倉敷の空は雲が結構ある 車を走らせている間に太陽の陽射しが射し込んでくる いつものように429を走る 旭川ダムは今日も満々と水を蓄えている 川面に薄氷が張っている 旭町を抜け休み乢トンネルを抜ける 泉山は薄っすらと見える

 181を経由し院庄で179に乗る 泉山がぐんぐんと近づいてくる 雲井山トンネル出口の温度は1℃ 奥津の町役場辺りから道路脇の雪が増え 奥津渓谷をバイパスする新しいトンネルを抜けると雪が一段と多くなる 路面には雪は無いものの道路脇に積まれた雪が溶けた水で濡れている 凍結している恐れがあるので速度を落とし安全運転で走らせる 道の駅からトンネルを3つ抜ける わずかの間に雪が降ってきたり 青空が現れたり天候の変化が激しい 駐車場所が心配だったがいつも駐車させて戴いている墓地の前も除雪されておりそこに駐車する