白銀輝く三平山



標高 1010m    難易度 ☆     登り70分 下り26分   岡山県
倉敷からの距離   128Km        登頂日 2004/02/24   ガイドブック   F  写真 音訳日記削除

駐車場所10:54−11:15登山口11:22−11:35ガレ場−11:54尾根(土塁)−12:11山頂12:29−12:38土塁−12:55駐車場所


登山
 このところ気温があがってきている 三平山(みひらやま1010m)まで足を伸ばしても大丈夫だろうと思い訪ねる

 駐車場から真っ白く輝く大山そして烏ヶ山に繋がる山並み 蒜山三座と大パノラマが広がる 何回見ても素晴らしい

 登山準備をして林道に入ってゆく 積雪量は30〜40cm程度 新雪が10cm程度積もっている まだ新雪の上には足跡が無い 新雪の下は踏み固められており歩き易い 輪カンジキを履かず歩いて行く ときおりくるぶしの上まで埋もれる 雪面を見ながら固そうなところを狙って歩いて行く 林道の左手には蒜山三座が見える 振り返ると大山、烏ヶ山から蒜山三座に繋がる山並みが展開する 雪道は美しく そして優しく 歩みは順調に進む ここを歩くだけでも気持ちがうきうきしてくる

 三平山登山口の標識がある 標識を見て 少し進むと登山口がありその先にトイレがある 積雪量が少なく登山口 山頂45分の標識が見える もう少し積もると雪の中になってしまうだろう

 登山口入口で輪カンジキを履く そして登山道に入って行く 今日は足跡が無い 足跡が無いと果たしてルートを追えるか心配ではあったが 夏山登山道は幅広いルートが出来ており 急な登りもなかったし 右手方向に巻いて登ってゆけば良いというこれまでの経験があったので ルートを判読しながら登って行く

 最初は樹林帯のルート 樹林に積もった雪が融けしずくがぽたぽたと落ちてくる 時には纏まった雪が落ちてくる カメラを濡らさないよう両方の手袋で覆いながら登って行く 幸いルートが読める もう少し雪が積もると全体が平面になってしまうだろうがルートらしい面を読む事が出来 それを追って行く

 右の方向にルートは巻いて行く 急斜面をトラバースするように進む おや?雪崩の跡のようだ 斜面が荒れており凸凹になっている10m程度だろうか 雪崩が起きた斜面を越えて行く 左上の斜面を見ると雪面が剥げておりそこの雪が雪崩として落ちてきたものと思われる おだやかな山だが厳しい面も見せてくれる

 雪崩の個所を越え 尾根に向って登って行く ルートは自在に選べる 雪面は適度な固さで歩みも軽い 雪がつくるなんともいえない形状を楽しみながら登る 高度を稼いで行くと烏ヶ山が顔を出し大山が見えてくる そして尾根に出る 出た所には土塁の標識があり正しいルートを登ってきた事が確認出来た

 ここからは大山を背にして尾根を登って行く 尾根も歩き易い ルンルン気分である 眼下に広がる雪肌は新雪ですっかり雪化粧をしており魅惑的なシェープを見せてくれる

 山頂に近づいて来ると 雪が少なくなり草が顔を出している所もある 今日は幸い風が殆どないがここはいつも風の通り道になっており強い風が吹いていると聞いた事がある 豊年様(とよとしさま)と書いた標識が見えてきて山頂に出る

 山頂からはまさに360度のパノラマ 朝鍋鷲ヶ山から毛無山に連なる山が見える 大山から蒜山三座に連なる山並みも言うまでもない 真っ青な青空 風も無く実に穏やか 昼食をとったり 写真を撮り下山する

 下山は土塁から尾根伝いに降りて行く 1ヶ所でズボーと膝の上まで埋もれたがそれ以外支障無く下山 あっと言う間であった 駐車していた車の周りの雪が随分融けていた



 帰路湯原の露天風呂を楽しむ 蒜山や櫃ヶ山の雪景色は朝方とすっかり変りかなり地肌が見えていた 特に櫃ヶ山は湯原方面からは雪が見えたが足温泉からは雪は消えていた


アプローチ
 昨日は倉敷には久々に雨が降った 雪なびネットでチェックすると県北の峠は雪が降ったようだ 今日は高気圧が張り出し中国地方は好天気との予報で登山に出かける事とした 朝方は薄雲が広がっていたが8時頃になると青空になる むしろ暑いと感じる程の陽射しを受けながら車を走らす 429を走ってゆくと次第に雲が増える ラジオの予報では弱い低気圧が通過しており岡山地方は薄雲が出やすいと放送している その為だろう 薄雲が広がり陽射しも弱くなる

 旭町から県道30に入り 旭川ダムを右に左に見ながら走って行く 雲が出ていると景観が暗くなる 落合から313に乗る 大空山が見えて来る筈だが今日は薄雲の為か見えない 三坂山などの山並みが薄っすらと判別できる程度で雪があるかは判別出来ない

 勝山から313を北上する 雪の姿は見えない 真賀温泉近くになると山の頂きが幾分白くなっているのが見えてくる そして櫃ヶ山が顔を出す 六合目付近から上は木々に白いものがついており雪が降った様子がわかる 高度によって雪と雨の違いがはっきり出ており面白い

 湯原の温泉街を抜け雨乞山の麓を走るとやっと雪が見えてくる でも雪の部分は少なくここ数日で融けてしまっている

 トンネルを抜け中和村へ 仏ヶ仙や蒜山三座の雪化粧した姿が見えてくる でも白さは昨日の降雪によるもののようで薄化粧と言うところのようだ 周辺の畑の雪も殆どが消えており日陰部分に残っている程度 蒜山の気温表示は3℃であった

 前方に三平山が見え 右手に蒜山三座が見える 313と別れ482に直進する 三平山が前方に見えたり隠れたりする 蒜山三座は右手の車窓に展開する 蒜山の町並みを抜け 蒜山インター出口を過ぎると道は次第に高度を上げて行く 高度をあげるに従い 雪景色が増えてくる 青空が広がってきてまばゆい でも山の斜面には草が見えており積雪量は少ない

 何の心配もなく内海峠に出る ここで標高650mとのこと 左手の広域農道に入って行く ここからは路面に雪が残っている アイスバン状態では無いのでゆっくりと車を走らせ登って行く 三平山に向う林道分岐の道路脇に駐車させて戴く