第一日目 東尋坊 金沢兼六公園観光 湯涌温泉泊
第二日目 立山(雄山)登山 弥陀ヶ原立山荘泊
第三日目 黒部アルペンルート観光 室堂散策 弥陀ヶ原散策 立山荘泊
第四日目 黒部峡谷観光(トロッコ列車) 倉敷帰宅
立山登山室堂10:23−10:40雪渓−11:21一の越11:29−12:04三の越12:07−12:28雄山=12:45戻る=13:00雄山13:22−13:44三の越−14:10二の越−14:22一の越14:30=14:40戻る=一の越14:55−15:40室堂
室堂・弥陀ヶ原散策室堂10:30−ミクリガ池−地獄谷−ミクリガ池−ミドリガ池−12:08室堂
弥陀ヶ原バス停12:40−大回りコース右方向−自動車道−14:20松尾峠展望台14:25−自動車道−大回りコース−弥陀ヶ原バス停15:20
黒部アルペンルートの観光と立山(たてやま3003m)登山を行った 観光地でのメモは除き 立山登山ならびに室堂 弥陀ヶ原の散策を中心に記載する9時のケーブルの出発時刻に間に合ったものの私の前で定員に達し 9時10分発の臨時便に乗る ケーブルの先頭に乗り込む ケーブルではつんのめるようにして登って行く状況を楽しむ 臨時便も定員まで乗車していたようだ
弥陀ヶ原に宿を予約しており、宿泊用の荷物を預ける計画をしていたが、弥陀ヶ原に途中下車すると確実に40分はロスをする 室堂にコインロッカーがあり、荷物はそこに預ければ良いとバスの案内員に伺い バスで室堂まで直行する事とする
バスも臨時便が次から次と出発してゆく バスの乗車時も丁度私の直前で定員に達し次のバスに おかげで最前列の座席に着席する事が出来た 車内の観光案内では弥陀ヶ原は今が一番良い時と案内があり期待される 花の写真も紹介していた 称名滝やそうめん滝等眺望の良い場所ではバスを停め 車内から見学出来るよう配慮されている 今日は天気が良いので白山を望む事が出来るとか雪の大谷は今年は16mの雪の壁だったと説明があった
室堂に着く 心配していたコインロッカーは多数準備されており、すぐに空いているロッカーを見つける事が出来 荷物を入れる 300円
立山登山
室堂のバスターミナルは1Fがバスならびにトロリーバスの発着場 2Fがレストラン 3Fが立山登山道の出発口となっている 3Fに登り 人の流れについて行くとルートに出る 立山と書いた大きな石碑があり石碑の後に立山が顔を見せる 山の右手の裾の位置が一の越であり、まず一の越に向けて登って行く
ルート標識は整備されておりルートはすぐ判別出来る 写真でわかると思うが石畳の道が一の越まで続いている ルートの両脇はお花畑 見回すと幾つもの山並みを見る事が出来どれも素晴らしい
お花畑には色々な花が咲き乱れている 群生している所があれば写真に撮ろうと歩いて行く 岡山の山であれば一つ一つの花に感動し写真を撮ったりメモをしたりとするところだが余りにも沢山 チングルマ コイワカガミ ヨツバシオガマ エゾシオガマ ハクサンイチゲ ミヤマキンポウゲ シナノキンバイ ミヤマキンバイ ウサギギク ミヤマアキノキリンソウ クモマニガナ イワイチョウ アオノツガザクラ コバイケイソウ ミヤマリンドウ タテヤマリンドウ オヤマリンドウ イワツメグサなどが次から次と顔を出す 黄色の花はなかなか区別がつかない 写真に撮り購入した立山の花という本で調べ記載している
ルートに雪渓がある 谷に滑り落ちるという心配は全くないものの雪道であり滑らないよう注意して進む ルートを管理されている方が歩くルートにステップを刻んでいる 雪渓は少しづつ溶け下向きに流れているようだ 流れる速度は中央が少し速いのか角度をつけて刻んでおられた 小学生を始め多くの人が通るルートであり細かな配慮がされている
雪渓を2度渡る 雪渓の先には浄土山が顔を見せる 石畳のルートは次第に傾斜がきつくなりジグザグのルートとなる 相変わらず花が顔を見せる
一の越に着く 小屋があり立派なトイレが設備されている 一の越から登りがきつくなる 登山道は行列 小学生や中学生が先生に引率されて登ってきている 立山の学校だとか富山の学校と言っていた 3000m級の山にこうして登れるというのは幸せな事だ
ここからのルートはあまり花は見られない 岩がごろごろしている所を登ってゆく 登るルートは幾つかある 危険個所には赤で×のマークがついている またルートを示す黄色の矢印もある 今日は見晴らしも良いのでルートを失う危険は無いがガスに囲まれるとこれらの印が役に立つのだろうなと思いながら登ってゆく 行列の流れでは遅い人のペースに合わせて登ってゆくことになる ところが子供達は前が進むとそれに続けで流れとは別にどんどん登ってくるので危なっかしい
所々にイワツメグサが咲いている 少し平坦な所があり休んでいる方がいる 三の越と表示があった 一の越があって三の越があるのだから途中に二の越があったようだ ここまで来ると 山頂の室堂小屋がすぐそこに見える 下を見ると室堂とその先に奥大日岳、大日岳の山並みを一望出来る その左手には浄土山が見える 雲が少し出てきた
三の越を過ぎるともう一息だ ルート脇にイワギキョウが咲いていた イワという名前がつくだけあって岩場に花を咲かせている 行列の流れと外れた位置に咲いていたので写真に収める 岩場を登ってゆくと山頂に着く 室堂を見下ろす事が出来るが反対側はガスが出てきて視界がきかない 雄山山頂にある雄山神社はガスで霞んでいる 時間が経過すれば視界も良くなろうとその足で大汝山に向う
大汝山に向う人は少なくなる 岩がごろごろしているがルートはしっかりしている標高3000mの尾根を楽しみながら進んでゆく 黄色の花が咲いていた 写真に撮って調べてみるとミヤマダイコンソウであった こんな場所にも咲くのかと生命力の強さに感心する
おや? 雨のようだ 最初は何かわからない程であったが雨粒のようだ 家内も雨では? と 雨を感じたようだ 雄山から10分程歩いた地点なので大汝山まで半分程度来ていたかと思うがこのような場所で雨に降られたり 霧に囲まれてはかなわないので先に行くのは取り止めて 室堂小屋に戻る事とした
霧は大部濃くなってきたが雨は小降りの状態で室堂小屋に入る 小屋の前では中学生達が雨具を着て下山の準備をしていた 小屋にはスペースがあったので入り 登頂記念のバッジを購入したり 昼食をとる 雨の様子を見ると引続き降っている すぐ止むのかと山小屋の人に聞くが予測は困難との事 それではいつまで待っても仕方がないので私達も雨具を着用して団体の後について行こうと雨具の着用をする
雄山神社の写真を撮り損ねたが、もう肉眼でも見えない状況 写真撮影を諦め 下山する 下山開始した時はガスが濃かったものの雨は降り止んでいた
岩が雨に濡れて滑る事を心配したが特に大きな支障もなく下山して行く 二の越と思われるところで青空が出てきて視界もきくようになった 室堂や大日連峰を一望出来る この景観が隠れていたのかとその違いに驚きを新たにする
登りの時と違ったルートだったのかチシマギキョウとイワツメグサが咲いているのを見つける 良く見ると岩場の陰にあちらでもこちらでも咲いていた
一の越まで降り一息入れる ガイドブックを見ると浄土山経由で下山しても20分程度要する程度 浄土山から登って来られた方にルート情報を確認する 下山ルートは雄山の下山と同様急だがそう心配はいらないとの事なので浄土山を経由して降りようとそちらに向う
10分程尾根道を歩いて行くと今まで青空が広がっていたものが急に雲が増えてくる ここでガスに巻かれてはかなわない 引き返すなら今だとあっさり浄土山登山を断念し一の越に戻り 登ってきたルートを降りて行く
雪渓のところは少し下りとなっており私はかかとに力を入れて靴の滑りを押さえるようにして降りていったが 家内は滑るのでと時間をかけてゆっくりと歩いていた アイゼンを用意してはいたが着装するまでもなかった
お花畑を楽しみながら室堂に降りる 明日もまた室堂周辺を散策する予定 良い天気でありますように
室堂からバスに乗り 弥陀ヶ原の立山荘に立山荘の予約を行ったのは5/10 その時点でこの時期に空き部屋があったのが7/30と31のみであり急遽予約申込を行った 2段ベッドの部屋であったので和室は無いかと問い合わせたが和室は1年前から予約されているとの事 部屋が取れた事がラッキーなようだ
食堂からの眺めは素晴らしい 大日岳を右に見て富山の街や富山湾に向っている 雲海が広がり 市街や富山湾は雲海の下 雲海に沈む夕日は見応えがあった
第三日目 立山カルデラについてこちらに説明がある 弥陀ヶ原展望台は宿から10分程度の所であり 朝食前に散策する
散策ルートでキヌガサソウに出会う 大きな葉に中型の花を咲かせている 名前がわからず出会った方に伺い何人目かでキヌガサソウと判明した 他のルートでも出会えるのではと思っていたが、結局ここ以外では出会えなかった
弥陀ヶ原の標高は1930mである どのような花に出会えるか期待される 朝の散策で出会った花はキヌガサソウの他にゴゼンタチバナ イワイチョウ モミジカラマツ マイヅルソウ ヤマハハコ ウメバチソウ シモツケソウ ミヤマアキノキリンソウ等であった マイヅルソウとウメバチソウとが同じ時期に咲いている 標高の高い所では短いシーズンに一斉に花が咲くようだ
カルデラ展望台に出ると突然視野が開け 正面に山並みが連なり 大きくくびれたカルデラが展開していた
黒部アルペンルート観光朝食後 黒部アルペンルート観光に出る バスで室堂へ バスの運転手から昨日に続けて今日も白山が見える 昨日は立山で10分程雨が降った 台風の影響で午後は注意したら良いと紹介があった
室堂からトロリーバスで大観峰 ロープウエイで黒部平 そしてケーブルカーで黒部ダムと進む トロリーバスは立山の山腹をくり抜いたトンネルを抜けて行く 立山を反対側から見ると岩峰の切り立った姿が見え 室堂からと趣きを異にする それぞれのターミナルで展望所があり景観を楽しむ事が出来る
黒部ダムは圧巻 放出する水煙で虹が出来ている ダムの堰堤を歩き展望台に登る 展望台に北アルプスの展望案内があり赤牛岳2804 木挽山2301 東一ノ越2512 立山雄山3003 大汝3015 富士ノ折立2930 丸山2048 黒部別山南峰2300 白馬岳2933と記載している 黒部ダム湖の先に赤牛岳が見え ダムを見上げると立山連峰 右手に切り立った黒部別山南峰が見え その先に白馬岳の姿がおぼろげに確認出来た
今日は土曜日 扇沢方面からのトロリーバスが到着して団体が行列でやってきた あの後になるとロープウエイの乗り場で大部時間待ちとなる可能性がある 急ぎ足でケーブル乗り場に行き 出発間近のケーブルカーに乗り込む事が出来た ケーブルカーに乗る時に次のロープウエイの乗車整理券が渡される
黒部平では10分程度の待ち時間でありそう苦にはならなかったが乗り場には待ち時間の表示板があったので混雑時はロープウエイが律速になるようだ
10:30には室堂に戻る事が出来た
室堂散策室堂は標高2450m どこに花のポイントがあるか情報を見つける事が出来なかったので標準的なミクリガ池周遊コースを廻る事とした 室堂からミクリガ池に行き左方向に周る 分岐を地獄谷に向け降り 地獄谷を覗く 地獄谷の周辺は硫黄の匂いがする 花は無い 地獄谷の標識の所まで行きミクリガ池に戻る 地獄谷を俯瞰出来る場所(閻魔台と言うらしい)で昼食休憩をする 正面に大日連峰の山並みが連なり 右手方向には立山連峰が 立山連峰の左袖に剱御前から剱岳が縦に連なる 剣岳の頭がどうやら見える 剱岳の山頂にはガスがかかっている どちらを見ても雄大な景観 写真の材料には困らない
花もあちらこちらに沢山咲いている 立山登山で室堂から一の越で出会った花の他にイワギキョウやクロトウヒレンと思われる花を見つける事が出来た
ミドリガ池を左手に見て進み室堂山荘を経由して室堂バスターミナルに戻る
弥陀ヶ原散策室堂発12:20のバスで弥陀ヶ原に 弥陀ヶ原の大回りコースを右回りで歩き 状況によっては一の谷の方向に足を伸ばしてみよう また 松尾展望台を訪ねてみようと歩き出す
バス停から弥陀ヶ原ホテルの方向に向う 7月の終わりだと言うのにワレモコウが花を咲かせている 木道に入って行くニッコウキスゲが顔を見せる いずれ一面に花が顔を見せてくれるのだろうと期待しルートを進んで行く オトギリソウ ニガナ シロニガナ ミヤマアキノキリンソウとよく見る花がルート上を点々と咲いている チングルマはここでは花が終わり 特徴のある実を見せてくれる 今度はワタスゲが顔を見せる ガキ田と呼ばれる池塘が点在する ワタスゲと池塘の景観はなかなか風情がある
お花畑と言うと白山で見たお花畑の記憶が鮮明である 弥陀ヶ原は今が一番美しい時期とバスで紹介があり花が一面に広がっている状況を勝手に描いていたが花は咲いてはいるものの群生しているのはワタスゲ チングルマ程度であり少し期待外れの状況 草原で日影が無く結構暑い これでは室堂周辺にもっと時間をかけた方が良かったようだ
大回りコースから一の谷に向う事は取り止めて松尾峠に向う事に タテヤマリンドウ モミジカラマツ ヤマハハコ イワショウブ イワイチョウ アザミなどに出会う 自動車道を横断する 横断したところにハクサンチドリ エゾシオガマ タテヤマウツボグサが咲いていた
これまではほぼ平坦なルートであったが松尾峠に向けては登りである 急なルートにも木道が設置されておりルートを失う事は無い ここではコバノトンボソウ ミヤマホツツジ ゴゼンタチバナ シモツケソウに出会った またミズバショウの名残に出会った
峠に近づいてくると峠の先の景観が開けカルデラの向いの山並みがぐんぐんと見えてくる 景観がぐんぐんと広がってくる力強さは心地良い 峠に出る 全貌が開けてと言いたい所だがガスがどんどん増えてくる 見えていた山並みがみるみる隠れてしまう この変化もすごい みるみる何も見えなくなってしまう
ルートを周回するようにして戻る 途中ニッコウキスゲが群生しているところがあった 自動車道を横断し大回りコースを弥陀ヶ原バス停に向う ここのルートはこれまでより花が多い すでに出合った花であったのでメモをしなかったが次から次と顔を見せてくれた
台風10号が発生し28日 29日は八丈島付近で停滞しそこから西に進むとの事 いつもとは違う動きで北陸地方はなんとか避けられそう とは言え台風の動きを気にしながら 出発する山陽自動車道−中国自動車道−東名高速−北陸自動車道と走る 高速自動車道の事故による通行止めがあったり 車の冷房が効かなくなるトラブルがあるもなんとか予定のスケジュールをこなす
立山に近い温泉という事で湯涌温泉に前泊する 後から考えれば立山ケーブルの所に宿をとれば良かったが致し方がない 宿に無理を言って早目に出発するも立山に着いたのは9時少し前 立山まで倉敷から約565Km