森林公園


標高 1090m    難易度 ☆     登り61分 下り66分   岡山県
倉敷からの距離   107Km        登頂日 2004/11/05   ガイドブック   F写真

駐車位置10:35−10:36管理センター10:37−10:51おたからこう湿原−11:01もみじ滝_1200m−11:16分岐_700m−11:23分岐_480m−11:37千軒平11:58−12:17もみじ平−12:28県境分岐−12:43園地−13:03管理センター13:13−13:14駐車位置

登山
 久々に家内を誘い森林公園を訪ねる マユミは終わってしまっただろうか そしていつものように千軒平(せんげんだいら1090m)に登る

 早速管理棟に行き今咲いている花を調べる もう花の写真は無く 紅葉した木々や木の実 草の実となっている ああもう花の時期は終わったのだなと思い管理棟を後にする

 マユミ園地がすぐ左手に見えるが色が無い ああここも終わってしまったのか それにしても何もないな 11月ではマユミはもう遅かったのだろかと思いながら遊歩道を進む 撮影の機材を持たれた方2名と一緒になり話を伺うと 県のホームページ掲載の為の取材に来られたとか 取材されるにはマユミの時期を狙うのが王道だがと思いつつ話をするがあまり森林公園の事をご存知無いようだった あれこれと私が知っている話をする マユミ園地の川の流れも絵になると話すとそちらに向われた

 花はもう終わり 湿原はすっかり冬支度 カマツカが小さな赤い実をつけていた おたからこう湿原に向う 遊歩道は紅葉の良い場所だが今年はほとんど葉が落ちてしまい わずか残った葉が秋の色を示している

 おたからこう湿原の所でご婦人の方が車に乗って園の整備に来られている方に何か聞いている 伺ってみるとブナの写真を見せ ここに行きたいと聞いておられた ブナ樹林の写真でこれだけではどこかわからないと答えておられた 姫路から来られ日本画を描いていると話されていたので 尾根に向って登って行かれるとブナの樹林があると話をする 後から考えれば奥ブナ平の方をお話した方が良かったかも知れない 果たして気に入ったブナ樹林に出会えただろうか

 もみじ滝を見て登山道に入って行く このルートはイワナシの花が咲く所 来春には出合えるかなと可愛い花を思い浮かべながら登る 6,7名のパーテイーが登っておられた 中に大部足取りの重い方がいる お先に失礼と声をかけ先に登ってゆく パーテイの人達があれこれと励ましながら登っておられる ○○隊長さんと励ましの声がかかる 答えて 体調が悪いと洒落で答えている それを聞いて微笑み返すと ああ受けていると話しておられた

 急な登りを耐えると尾根に出る 尾根道にはブナの樹林が並ぶ 太いブナの樹林は迫力がある 尾根のアップダウンを行き 千軒平への登りをこなし標高1090mの千軒平に出る

 千軒平からは360度のパノラマが開ける 大山がかすかに見える 烏ヶ山や矢筈ヶ山は良く見えるが大山山頂付近に薄雲がかかっておりかすんでいる 反対側は森林公園の森林地帯を一望出来る 紅葉したカラマツ等秋の色が広がる 太陽の陽射しが無く鮮やかさは無い 足元を見るとマツムシソウが一輪 どうした訳かひっそりと花を咲かせていた

 昼食休憩をとり下山する 下山は尾根をもみじ平方向に向かい県境分岐から園地に降りて行く 紅葉した木々が所々に顔を見せる 太陽も顔を出したり隠れたり 秋の季節を楽しみながら降りてゆく 園地に降りる途中カエデが若芽を出しているのを見つけた 季節を間違えたのではなかろうか?

 園地に降りた地点でコマユミが小さな実を付けているのを見つけた この様子ならまゆみ園地のコマユミに出合えるかもしれない 園地の遊歩道は秋の色 ルート上の落ち葉がいい 早速写真に収める この写真に人が写っていないのも珍しい

 そしてまゆみ園地に向う 途中オオナルコユリが黒っぽい実をつけているのに出合う まゆみ園地に着いてびっくりした マユミは何も無い 足元に落ちている様子も無い コマユミも実を着けていない そこに居られた方がこれは異常ですね 今年は実が実らなかったのかも知れませんね とのコメント そう言えば奈義地方では大豆の豆が台風で飛ばされてしまったとの話を聞いていたので 台風で飛ばされたのでしょうかと相槌を打つ

 管理棟に再度寄ってみるとマユミのピンクの実を一面に実らせている写真に付箋がしてあり 今年はみれません と書いてある 管理棟の事務の方にお聞きすると 花は咲いたものの夏に落ちてしまった 台風の影響ではなく台風の前にすでに落ちてしまった との事でした こうした事がどんぐりであるシイの実やカシの実にも当てはまるとすると山の動物達が必死で餌を求めている事が良くわかる 熊も猪も大変だと思う

 花は山頂のマツムシソウだけだったねと話ながら管理棟を出ると 管理棟の脇にミヤマアキノキリンソウとリンドウがまだ花を残していた 来る時は気付かなかった

 管理棟の前の大きな案内板に標高が記載されており千軒平1090m 管理棟840mとあった 標高差250mなの? と家内から一言



 帰路奥津渓谷に寄ってみた 奥津渓谷は国道179にバイパスが出来た為交通量も減り 駐車場に車を容易にとめる事が出来たし観光も落ち着いて出来る カエデがきれいに紅葉していた 幸い太陽光線も射し込みステンドグラスの中にいるような艶やかさを感じた


アプローチ
 好天のもと429を走る 旭川ダムを抜け旭町を過ぎる 休み乢トンネル手前の山林で樹林が倒れているのに気が付いた 那岐山とは比べ物にはならないがここもやられていたのかと被害が広範囲に広がっている事に驚く

 休み乢トンネルを抜け泉山の山並みが見えてくる 今日は視界はまあまあだなと思いながら車を走らす 181を経由して院庄で179に乗る 苫田ダムの周辺は大部整備が進んでおりダム湖の廻りを走る道が開通していた 雲井山トンネルを抜けた所で何度か苫田ダムの写真を撮ったがまた一段と水位が上がっている 水没した樹木の頭が湖水から覗いている 湖面もこれまでとは一段と広がりを見せ立派な湖が出現した 昔の景色は湖水に沈んでしまい 新しいページがこれから刻まれようとしている

 甘木トンネルを抜け左折し森林公園に向う 沿道の木々が紅葉し彩りが鮮やかになってくる でも今年は台風の影響なのだろうか鮮やかさが今一の感じがする 葉が飛ばされ紅葉している葉が少なくなっているものも見られる 那岐山の倒木を見た後なので倒れなかっただけ良かったと考えないといけないのだろう

 駐車場に行くと結構車が駐車している でも一番近い駐車場がまだ空いておりそこに停める