三平山



標高 1010m    難易度 ☆     登り78分 下り23分   岡山県
倉敷からの距離   131Km        登頂日 2006/02/24   ガイドブック   F写真

駐車場所10:50−11:13登山口−11:16輪カンジキ11:21−11:36ガレ場−11:50象山見ゆ−11:59尾根(土塁)12:01−12:15山頂12:43−12:53土塁−13:06駐車場所

登山
 今日は三平山(みひらやま1010m)まで足を伸ばす

 登山支度をして出発する スパッツを着装し輪カンジキをリュックにくくりつける 林道の雪は締まっており埋もれる事なく軽快に歩が進む 林道の左手には大山から蒜山三座に連なる見事な景観が広がる 心配していた天気は予想外の好天 美しい雪山のパノラマが広がる

 林道はゆるやかに右にカーブをとる 左手に三平山森林公園が見えてくる 雪が増えてくる 時々足が埋もれるが踏まれた跡を選ぶとしっかりと踏みこたえてくれる 埋もれのか踏みこたえてくれるのかと予想しながら進むが雪の面からだけではなかなか予想が当たらない

 そうこうするうちに登山口に着く 新しい足跡がついており その方も登山靴のまま登っておられるのでもう少し登ってから輪カンジキを履こうとすぐにルートに入る 気温が上昇している為か結構埋もれる いずれ履く必要があるのだからと早目に輪カンジキを履く 雪面に足跡があちこちに見える その中に輪カンジキの新しい足跡を見つける この方も似たような所で輪カンジキを履かれたのだなと思いながら足跡を追って行く

 ルートはこれまで何回か登っているので判断出来る 足跡も着実にルートを進んでいる 安心して足跡を追って行く

 ルートの一番の難所はなだれが生じている斜面のトラバース 斜面を見上げると雪はかなり消えて地肌が見えている所が結構ある 雪崩を起こす雪は無さそうだ ひとまず安心する 今度はルートだ今日はかなり斜面が荒れている 幸い足跡があるので足跡を辿って行く 足跡が無かったらどうしただろうか とてもこのようなルートを選ぶ事は出来なかったのではないかと足跡に感謝しながら追ってゆく

 だが 突然右足の雪が抜ける スボーと一気にふとももまで足が埋もれる それでもまだ足は空をけっている まだ深そうだ どうやって抜け出そう 雪崩で凸凹になった斜面に足をとられてしまった 右腕をかけゆっくりと身体を浮かす 雪が崩れないか心配だったが幸い支えてくれて足を抜く事が出来雪面に立つ事が出来た 危ないところだった その後、慎重に足場を確認しながら一歩一歩進みガレ場を抜ける

 その後は美しい雪面を登って行く カラマツ林越に蒜山三座が見え 高度をあげるにつれ皆ヶ山 擬宝珠山 そして象山と眺望が広がってくる ルートのとりかたにより山の見え方が異なる 真っ白な斜面を前景にしてその先に山並みが広がる いい景観だ 更に登って行くと松林の先に烏ヶ山 大山が見えてきて土塁に出る

 ここまで来るとあとはゆるやかな尾根道を登って行けば良い 尾根道には沢山の足跡がついている アイゼンで団体の方が登って来られたようで凹凸が大きくその跡は歩きにくい 輪カンジキの方もルートを外して独自のルートを登っている 雪は締まりが良く どこを歩いても気持ち良く歩ける 私も踏まれていないルートに足跡を残しながら登って行く 時折冷たい風が抜けて行くが今日は風は少ない 太陽の陽射しを受け心地よい そして山頂に出る

 山頂には男性の方がおひとり昼食休憩をとられていた 足跡に御礼を言う ガレ場で足をとられた事を話すと骨折しなくて良かったですね 雪山では何が起こるかわからないからと話してくれた 米子から来られたと話しておられた 下山ルートを伺うとガレ場を降りるのは危ないので土塁からまっすぐ降りると駐車場に出ると説明して戴いた また 今日の天候についても話あう 今日は山の方が天気が良くてと滅多にない好天だ と 喜びあう

 山頂からの景観はいつ見ても素晴らしい 大山から蒜山三座に連なる山並み 反対側は朝鍋鷲ヶ山から毛無山に連なる山並み 何枚かの写真を撮り帰宅後パノラマ写真に編集するのが楽しみだ

 昼食をとりお先に失礼と挨拶して下山する 下山する時 下山のルートが似ていて方角を間違えそうになった あれ?と思っていると 男性の方から下山ルートはこっちですよ このルートは朝鍋鷲ヶ山に縦走するルートだと教えて戴いた 今日で6度目になるのだが朝鍋鷲ヶ山に縦走するルートに始めて気が付いた

 御礼を言って登ってきたルートを降りる 下山は本当に早い 登りの歩幅の倍近く伸びる 正面に大山をみながらどんどん降りてゆく 土塁のところから登ってきた方角には曲がらずそのまま大山を見ながら降りて行く 沢山の足跡がついているこちらのルートがどうやら主流のようだ

 急な斜面を下山する 輪カンジキの後方に体重をかけるようにするとずるずるずると滑り降りる事が出来る 雪の締まりも適当で埋もれる事もなく また、氷結するような硬さでもなく順調に降りて行く 途中ご夫婦連れの方が登って来られるのに出会う アイゼンを履いて登っておられた 私の方を見て輪カンジキですか と声をかけておられた ええ 雪の締まりはまあまあです お気をつけてと挨拶を交わす お二人が登って来られるのを見て、今度はガレ場の登りを避けてこのルートを登ろうと思った

 駐車している場所にあっと言う間に降りる



 帰路湯原の露天風呂を楽しむ


アプローチ
 この所暖かい日が続く 雪なみネットで県北の雪の状況を調べると482の内海峠まで走れそうだ 今日は夜に合唱の練習があるので比較的楽に登れる三平山を訪ねる事として倉敷を出発する

 天気予報では降水確率は0%だが午前は曇り 午後になって晴れるとの事 山頂から大山の景観は得られないかも知れない 倉敷の空も予報通り薄雲がかかっている いつものように429を走る 足守 加茂 旭町と北上するにつれ次第に雲が増えてきて陽射しは翳ってくる

 旭川は今日も満々と水を湛えている 道路工事でトンネルの方へ迂回させられる 旭町から県道30に乗り落合で313に乗る 落合手前の温度表示は2℃ 正面に三坂山が見えてくるが雪があるか確認出来なかった 久世を過ぎた辺りから空が明るくなり太陽の陽が射すようになってきた 勝山の温度表示は6℃と気温が上昇してくる

 真賀温泉 足温泉を過ぎると櫃ヶ山が顔を出す 雪は随分消えている 湯原を過ぎる ここまで道路脇に雪の姿が見えない トンネルを抜けて行くと所々に雪を見つける事が出来るようになる 新熊居トンネルを抜けると左前方に冠雪した雪山がちらっと顔を見せる これまでどの山が見えているのかと思っていたが山の形から中蒜山と上蒜山のようだ そして中和トンネルを抜け中和村に入る

 道路脇に雪は無い でも あちらこちらに雪を見る事が出来る 313から482に乗り蒜山市街地を走る 蒜山の温度表示は7℃ 青空が広がり車の右手には冠雪した蒜山三座がそして前方には三平山が見え隠れしている

 蒜山インターを抜け内海峠に向かう 峠に近づくにつれ道路脇の雪が増えてくる ちなみに雪なみネットに表示されている峠の積雪は65cm だが、周辺の山の斜面の雪はかなり溶けてしまい枯れ草が見えている 内海峠を左折して広域農道に入る 幸い広域農道の路面にも雪は無い 除雪された雪が道路脇に1m以上もあろう その中を走り三平山登山口に繋がる林道入口に駐車させて戴く すでに1台駐車していた