三平山朝鍋鷲ヶ山縦走



三平山 1010m    難易度 ☆     ガイドブック   F
朝鍋鷲ヶ山 1078m  難易度 ☆☆  ガイドブック      
登り31分 縦走71分 下り58分   岡山県
倉敷からの距離   131Km        登頂日 2006/10/17   写真

駐車場所9:56−10:18土塁−10:27三平山山頂10:34−10:35分岐=10:39戻る=10:43分岐10:45−10:52ピーク−11:07穴が乢11:08−11:24ピーク−11:50分岐−11:54朝鍋鷲ヶ山山頂12:17−12:20分岐−12:39ピーク−12:47穴が乢−12:53林道−13:14駐車場所

登山
 今日は三平山(みひらやま1010m)から朝鍋鷲ヶ山(あさなべわしがせん1078m)に縦走するコースを狙う

 三平山から朝鍋鷲ヶ山への縦走路は岡山国体の時に整備されたという話を聞いていた また、今年2月に三平山を登った時にこちらを行くと朝鍋鷲ヶ山に行くとも聞いており訪ねたいと思っていたルート 整備されたとは言え初めてなので1/25,000の地図を準備する

 三平山登山は7回目になるが登山口に車を置いて登るのは初めてだなと思いながらルートを登って行く ルートは勾配をゆるやかにジグザグに付けられている ショートパスのルートも付けられているのでそちらを登る 雪の時の景観と重ね合わせながら登って行く ルート脇にアキノキリンソウ リュウノウギク リンドウなどが顔を見せる

 雪の三平山登山でいつも緊張するのが雪崩れの斜面 この辺りのようだ 斜面頂上付近に岩が見える あの岩が引き金になっているのだろうか? そんな推測をしながら登って行く 冬と違って草木に邪魔されて視界が制限されている 登って行くと斜面を一望出来るようになる ススキの穂が太陽光線を受け輝いていた 斜面の景観を楽しんでいると 間もなく土塁に出る

 あれもう土塁なの? 時間を見ると20分もかかっていない 雪が無いとこんなにも楽に登れるのかと驚きを新たにする 土塁でご夫婦連れに追いつく 朝鍋まで行かれるのですか? と 聞かれる ええそのつもりです 初めてなのでと挨拶してお先に失礼する

 土塁に出て驚いた事がある 土塁から大山に向かって尾根を降りて行くルートがあるのだが草が繁っておりルートが見えない このルートは冬場や草が繁っていない時期でないとかなりのヤブ漕ぎを強いられそう

 反対側の山頂に向かうルートは整備されておりルンルン気分で登って行く ルート両側にススキの斜面が広がり うしろを見ると大山の山並みを見る事が出来る ルート脇にリンドウが顔を見せる ヤマツツジが地面を這うようにして一輪咲いていた 土塁から10分も要せずに山頂に出る

 山頂には戻って来ない可能性があるので三角点のところで大山を背景に写真を撮る またこれから向かう朝鍋鷲ヶ山や金ヶ谷山・毛無山に連なる山並みをカメラに収める

 そして朝鍋鷲ヶ山に向かうルートを降りて行く 山頂から降りてすぐの所に分岐がある さてどちらに進むべきか 直進するルートは真っ直ぐ朝鍋鷲ヶ山に向かっている もう一方のルートは左に大きく曲がっている 左へ進むルートも気にはなったが真っ直ぐだろうと山に向かっているルートを降りて行く 結構急な斜面だ リンドウ アザミ アキノキリンソウなどが顔を見せる ここは花が楽しみだなと思い降りてゆくがルートは次第に右方向に進み朝鍋鷲ヶ山にどうやって行くのだろうと心配になりここで地図を取り出す

 地図を見ると 県境境界線が山頂から少し降りた位置から左に大きく曲がり 朝鍋鷲ヶ山に続いている そうかさっきの分岐を左に行くのだったのかと気がつき分岐に戻る

 分岐まで戻り改めて方角を確認 コンパスを出して方位を見るのは実に久し振りだ そんな事をやっていると先程の二人連れが山頂に登られたようでこちらを見ておられた そんな所で何をしているのだろうと思われたかも知れない

 ルートの確認が出来たので分岐を左にとり降りて行く 尾根筋が見え 朝鍋鷲ヶ山に向かっているので安心して降りて行く かなり急な下りでルートには笹の葉がルート中央に溜まっており滑りやすい 滑らないよう笹の葉を避けながら降りる 急な下りが一段落したところにねぎらうようにリュウノウギクが顔を見せてくれる また、左下を見ると林道が見える

 そこを過ぎるとまた急な下りが待っている 結構谷は深い ルートをミスしてここを登り返すのはかなりきついなと思いながら降りて行く ルートは一本でしっかりしている 降りた所が穴が乢 そこには穴が峠と書いた標識があった 標識によると林道に出られるらしい 1/25,000の地図を見ると穴が乢の標高は787m 山頂が1010mだから200m余りの標高を一気に降りてきた事になる 登山口の標高を地図から見て見ると約720mであり登山口まで降りたのとそう変わらない 朝鍋鷲ヶ山は標高1078mなのでここから約300mの登りとなる

 穴が乢から桧の樹林帯の中を登って行く 足元は腐葉土でクッションが良く歩きやすい ルートに見慣れない花が咲いていた 写真に撮って調べてみるとイヌホオズキと判った この辺りから登りが急になる オオカニコウモリが顔を見せたが時節柄花は少ない 急な登りに耐えると小ピークに出る

 尾根筋をテープナビを見て右手方向に進む ここからは緩やかなアップダウンのルート モミジハグマが顔を見せる ルートはブナ樹林を行く ここも紅葉が始まっている 熊笹を切り開いた部分もある 切り払われた笹がルート上に積もっているので今年になって整備されたものだろう 赤い実をつけたユキザサを見つける 小鳥の声がどこからか聞こえてきた のんびりした気分に浸りながらルートを行くと分岐に出る

 分岐には三平山2.8Km 朝鍋鷲ヶ山0.2Km 朝鍋鷲ヶ山登山口1.3Kmと書いた標識があった 山頂に向かって進む ルートにはコバノフユイチゴの葉がルートを覆うように群生していた またルイヨウショウマと思われる花を見つけた

 すぐに山頂広場に出る 山頂には13名のグループが車座になって昼食をとっておられた 展望台があったのでリュックを降ろし早速展望を楽しむ 三平山の先に大山から蒜山三座に繋がる山並みが見える 金ヶ谷山や毛無山も見えるが山の頭だけ見えるだけで山並みまでは俯瞰する事は出来ない

 朝鍋鷲ヶ山山頂に立つのは10年振り2度目になるが山頂に立っても当時を思い出す事が出来ない 当時の写真を見ると展望台は錆びが出ているが 展望台から撮った三平山と大山の写真は同じアングルで撮れているので同じ場所からと思える 山頂標識の隣に感動の碑と記載された石碑が出来ている これは国体の記念碑だろう

 展望台から降りて周辺を散策する 13名のグループの方とお話が出来た 三平山から縦走し朝鍋鷲ヶ山登山口に降りる 車が回ってくれるとの事 三平山を8:30出発 私たちも三平山の降り口で真っ直ぐ降りてしまい自動車道まで出てしまったと話しておられた それは大変でしたねとねぎらう 展望台に登るのはこれからのようで展望を楽しまれていた 周辺を見回すとリンドウが幾つも花を咲かせていた

 12:30下山と声がかかっていた 私もお先にと下山する 下山は登ってきたルートを戻る 樹林帯を気持ちよく降りていると突然キジが飛び出しびっくりした 特に大きな問題も無く穴が乢に降りる 林道の案内を見て右手方向に樹林帯の中を進む 樹林にテープナビがあり何ら心配なくルートを追える 6分で林道に飛び出す あとは林道を登山口に向かって歩く あれ!林道が土に埋もれている ここで行止りだと大変だなと思いながら近づくと土砂崩れにより路面が埋もれている 10m程度だろうか 堆積した土砂を越える 後は特に問題なく駐車場へ 三平山登山口のトイレの近くに土砂崩れ通行止めの標識があった



 帰路は新見経由を走った 180は所々で片側交互通行となっており工事が行われていた 倉敷まで134Kmと殆ど同じ走行距離であった


アプローチ
 登山口へ蒜山経由で行くか 新見・明地峠のルートで行くか迷ったが313の通行は可能だし 蒜山で蒜山大根でも買って行こうと429から蒜山を経由するルートを行く事とする 7時前に倉敷を出発 岡山県に濃霧注意報が発令されており県道72と交差する辺りからガスが濃くなり見通しが悪くなる かもがわ円城道の駅を過ぎ 旭川ダムに出 旭町で県道30に入る 落合手前の温度表示は12℃と随分下がっている 車の外は冷たそうだ

 落合で313に乗る 久世に入るとガスがあがり青空が顔を見せる モノクロの世界からカラーの世界になったように旭川の川面が急に色鮮やかになってくる 見尾は片側交互通行となっており信号に従って抜けて行く 湯原を過ぎ 蒜山で313と別れ482に進む 蒜山の温度表示は19℃と気温はだいぶあがってきた

 沿道で蒜山大根を売っているのを車を停めて購入する 蒜山インター出口手前でも野菜を売っていたのでこちらにも立ち寄る 購入したトマトが美味しかった

 482をそのまま走り内海峠(うちうみとうげ)を左折し広域農道を登る すぐに林道川上2号線入口につく 三平山森林公園の案内に従って林道を走る 林道は舗装されている ここはいつも雪のシーズンに尋ねていたので、いつ舗装されたのか全く気がつかなかった 登山口手前の空地に駐車する すでに1台駐車