雌山〜雄山 縦走



雌山 標高 1067m    難易度   ☆     登り51分 下り33分        岡山県
雄山 標高 1153m    難易度  ☆☆     登り81分 下り59分(雌山登山口から) 
倉敷からの距離   106Km        登頂日 2007/02/20   ガイドブック   F 写真 山の音

駐車位置11:11−11:18分岐左未舗装−11:31林道分岐右−11:39分岐左−11:41女性4名11:43−11:45登山口−12:03展望良し12:04−12:05雌山山頂−12:17ピーク1−12:25ピーク2−12:35雄山山頂12:52−12:58ピーク2−13:07ピーク1−13:18雌山山頂−13:28登山口−13:31分岐−13:36分岐−13:47分岐舗装−13:51駐車位置

登山
 今日は雌山(めんぜん1067m)雄山(おんぜん1153m)を訪ねる 新見にアテツマンサクの自生地があるとの事から調べると大佐山の麓にアテツマンサクの森がある事がわかり 大佐山登山を考えたが、今年は雪が少ないので雌山の登山口までアクセス出来るかも知れないと足を伸ばした

 登山支度をする 岡山の山のメーリングリストで雪は尾根で20cm程度との情報を聞いており輪カンジキは不要と置いて行く 気温が上昇し、暖かい 帽子も夏用のものにし手袋も用意はしておくが素手で出発する 出発してすぐに地元の方と出会う 今日は暖かですね 雪はもう無いですねと声をかけると 昨年は雪が多かったとの話であった これから登ってきますと失礼する しばらくして スパッツを履き忘れた事に気が付く 靴の中がぐじゅぐじゅになってしまうかな まあ仕方がない その時はその時で考えようと そのまま登って行く

 林道を登って行くと分岐があり登山道の案内標識が設置されている 案内に従い左に進む ここから未舗装になる その後分岐がいくつかあるが標識が無い所は道なりに登って行く 林道にも周辺の草原にも雪は全く見られない 分岐を幾つか進む 少し道幅の広い所に車が2台駐車していた 登山者のものかも知れない ここは大型車は通らないのだろうか? この停め方で大丈夫だろうか?と余計な心配をする

 登山道の標識に従い分岐を右に登り 今度は矢印だけ示している標識がある 矢印の方向に従い分岐を左に行く あれ?樹間から白い山が見える 良く見ると大山だ 今日は大山にお目にかかれそうだ

 女性4名のグループが降りて来られた 今日はと挨拶を交わす 雄山まで行きピストンで降りてきたとの事 雪はどうか伺ったら うんと一呼吸して無いとの事 どうやら無いに等しい状況らしい どちらからと問われ倉敷からと話すと私達も倉敷との事 場所が離れているので車2台で来たと話しておられた お揃いで写真を撮りましょうか? と 声をかけると そうね一枚も無いからお願いしましょうか え? 誰もカメラ持っていないの? とこちらもびっくり メールアドレスをお持ちとの事で私のカメラで撮り メールで送ってあげる事にする 写真を撮り では と別れる

 別れてすぐに林道の終点に着く 登山道の概要を示す大きな案内板がある ここから雌山山頂まで20分と記載した標識があった 林道終点付近は薄っすらと雪が残っていたが山道に入ったらまた雪は無くなる 小鳥の鳴き声が聞こえる 山で小鳥の鳴き声を聞くのは久し振りだ カメラを出し音を録ってみる

 急な登りをジグザグに登って行き 今度は谷を右にして斜面をトラバースするようにして登って行く 雪の時期はこのルートを追うのは難しそうだな でも上に登って行けばいいのだからなんとかなるか など勝手に雪を想定しルートを読む ルートには所々雪が顔を出す 雪の所には先ほどの4名の足跡がついている 山の斜面にも日影部分に薄っすらと残ってはいるが背の低い草木が顔を出しており消えるのは時間の問題だ

 展望の得られる岩に出る 今まで展望が得られなかったので視界が広がるのは嬉しい 大山が見えないかと探したが 雌山の尾根に遮られ見る事が出来なかった そして雌山山頂に出る 山頂にも雪は無い ここからの展望は得られないのですぐに尾根道を雄山に向かう

 杉樹林のルートを降りて行く 雪は無い 腐葉土の感触を楽しみながらテンポ良く降りて行く 所々にルート案内の標識がある コルから登りにかかると雪が残っている所がある 足跡を追いながら登って行く そして最初のピークを越える

 ピークの下りは雪はない コル付近から右手後方の樹間に大山が見えてくる 雲が出てこないうちにと先を急ぐ 二つ目のピークを越える 次のピークが雄山だ 走るようにして下り 最後の登り 登りは雪道になってはいるが積雪量は知れている 足跡を追いながら登って行く 樹林を抜けると視界が開け 大山がブッシュの先に見えてくる 山頂に向けての白いVictoryロードを登り山頂に立つ

 一気に360度の展望が広がる この変化が素晴らしい そして大山もガスに隠れる事なく堂々とした山容を見せてくれる 久々に大山に出会える事が出来た 周辺の山々と白さが違い格の違いが歴然としている 大山を背景に記念写真を撮る またレンズを200mmにして大山烏ヶ山をカメラに収める 目を左に転じると花見山が見える ゲレンデに雪は見られない 山座同定を楽しみながら昼食をとる

 昼食を終え下山する 下山は登ってきたルートを戻る 雄山から西側に下りるルートの笹が刈られていたのでヤブだったルートが整備されている可能性があるが そこを降りて林道を歩いて駐車場所に戻るよりはピストンをする方が楽だろう 特に問題とする事なく車の所に戻る



 帰路 御洞(おどう)渓谷で渓流の音を録ったり 惣ヶ原トンネルを抜けた所に展望台と書いた標識があるのを見つけており つづら畑口バス停の近くに車を止め展望台に登り大佐ダムの展望を楽しんだ


アプローチ
 久々に高梁川沿いを走る 青空が広がり、のどかな天候 川面に浮ぶ水鳥も気持ち良さそう 朝の渋滞にあい、川辺橋、総社大橋をかなりの時間をかけてやっと抜ける 総社の先で180号に乗る 橋の手前の温度表示は0℃ まだまだ冷え込みが厳しい 県北には濃霧注意報が発令されている 案の定高梁市に近づくとガスが出て来る 市街地を抜けるとガスが薄くなり 青空がまた顔を出す これから気温が上昇して来るのだろうが井倉の温度表示はまだ1℃であった

 新見で県道32に降り 大佐町方面に向かう 青空が出ている内にマンサクを見ておきたいと大佐山アテツマンサクの森に向かう インターネットで大体の見当はつけている 大佐山山頂に向かう道路を登って行くとアテツマンサクの森と書いた案内標識がある 未舗装道路だったので車を置いて歩いて登ったが車でも行ける 道路右手の谷側にアテツマンサクの森と書いた標識がある

 私は山肌が黄色に染まるようという記載が頭に残っており、周辺を見てもそれらしいものは見られないのでまだ先かなとどんどん登って行く ひすい輝石を見てかなり登った所で古びた建物の所に出るがマンサクの気配はない これは変だな やはり標識のあった場所のようだと戻る そして標識の近くに数本花を咲かせているのを見つける 端境期があるのか数は少なく残念だったがそれでも花に出会える事が出来何よりだった ここで1時間程歩き回った

 大佐山スカイラインの入口に大佐山登山道7Kmと書いた標識があったが、山頂での楽しみは雄山と比べると今一なので やはり雄山を目指そうと大井野に向かう

 県道32に戻り勝山方面に進み 次の信号を左折県道58に進む 大佐ダムを右手に見ながら走り惣ヶ原トンネルを抜けた先の三叉路を千屋方面に左折大井野川沿いを登ってゆく 御洞(おどう)渓谷を過ぎ 大井野の集落に入る 集落を抜けると雌山登山口の標識がある そこを左折したすぐの道路脇の空地に駐車させて戴く