大空山と富栄山



大空山 標高 1103m  難易度 ☆☆☆
富栄山 標高 1206m 難易度 ☆☆☆
登り86分(大空山へ) 縦走29分 下り58分(富栄山から)  岡山県
倉敷からの距離   98Km        登頂日 2008/09/08   ガイドブック    富栄山 写真 山の音

駐車場9:40−9:50三叉路−10:00丸木橋10:01−10:05標識_分岐まで90分−10:12ロープ−10:24ロープ−10:21標識_分岐まで50分−10:32渓流10:34−10:38標識_分岐まで30分−10:44ロープ−10:58尾根分岐−11:09大空山山頂11:14−11:26尾根分岐−11:43富栄山山頂12:00−12:13尾根分岐−12:26標識_30分−12:29渓流−12:35標識_50分−12:45標識_90分−12:46丸木橋−12:53分岐−12:58駐車場

登山
  今日は大空山(おおぞらせん1103m)と富栄山(ふえいざん1206m)を訪ねる 2年前、登山道が整備されたと言う情報を知り訪ねた その後どうなっているのだろうか

  富栄山への尾根道は根曲がり竹の切り株が残っていた記憶があり 普段の穴の開いた靴では心もとないので冬に履く靴底のしっかりした靴を用意した 登山支度をして出発する 登山口にはルート案内図が掲示されており所要時間の目安が記載されている この標識も2年前には無かったのでその後整備されたもののようだ 登山道はふぐるみ遊歩道と呼ばれ約3.2Km120分で尾根分岐に出ると表示されている 登山道入口には富栄山登山道と書かれた新しい標識が設置されている これらを確認し擬木の階段を登って行く

 登山道入口からママコナが顔を見せる 2年前も同じような時期であり登山口にママコナが迎えてくれた事を思い出す ママコナはあちらこちらで顔を出す ルートに沿って群生しているのもある 時期はピークを過ぎたのか大分花弁が散っている その他 ヤマジノホトトギス ツルリンドウ ノギラン ホツツジがぽつぽつと顔を見せるが数は少ない そして三叉路に出る きちんと標識が整備されており何ら心配は無い 分岐まで3Kmとの事

 ルートは少し下りとなる 粘土質となり滑らないよう注意して降りる 次第に渓流の音が聞こえて来る 小鳥のさえずりも時々聞こえる ヤマボクチ シラヤマギク キンミズヒキ ハナタデ ツリフネソウ イヌトウバナと見慣れた花を確認しながらルートを行くと丸木橋に出る 案内図に井手の谷丸木橋と書いてある場所だ 渓流の音をカメラに収める

 丸木橋を渡ってすぐ右手にテンニンソウが顔を見せてくれる ルート沿いにも顔を出す この辺りはテンニンソウが多い ウスバアザミと思われるアザミやサンインヒキオコシを見つけた この先の分岐で迷い道に迷い込んだ苦い経験がある ルートはしっかり整備され ルート表示もされ迷いようが無い 迷い道だったルートは草が繁り藪化している、これなら誰も入って行かない 標識には分岐まで90分と表示されている

 ルートに従い山肌を登って行く 右下には林道が見える 井手の谷林道だろう ガンクビソウ ミヤマアキノキリンソウに出会ったが花は少ない 登りが急勾配となる ロープが2連あり その先にまたロープがある ロープがあってもロープを掴む事無く登って行ける また標識があり分岐まで50分 これより原生林と表記されている ここからルートは狭くなるがしっかりしたルートがついている

 ブナ樹林の中のルート なだらかなルートで足が進む 何箇所か倒木がありなんとか潜り抜ける 水の流れがあり流れの音を収録する ちょろちょろ流れる音は耳に心地よい 流れの周りにはサンインヒキオコシ ミズヒキ ツリフネソウ ミゾソバなどが花を咲かせていた

 ここからルートの勾配はきつくなる ジグザグにルートを登って行く モミジガサ コバノフユイチゴの実 ガンクビソウなどに出会う 倒木の前に分岐まで30分と書いた標識がある 倒木を潜り ルートを登って行く ここにもロープがあるが、ロープのお世話にならずに登って行く ミヤマイラクサ ヒヨドリバナ ムラサキニガナに出会うが花は少ない 急な登りが終わると周辺を見回す余裕が出る ブナの樹林を楽しみながら登って行くと 尾根分岐に出る

 尾根分岐には大空山20分 富栄山30分と記載した標識がある これまで登ってきたとおり大空山へ先に訪ねる 大空山は標高1103m 富栄山は1206mで標高差が100m程ある 地形図で見ると分岐の標高は大空山と同程度のようだ 最初は少し下り気味で降りて行き 軽いアップダウンで大空山山頂に出る ルートは昔、根曲がり竹があったとは思えない良いルート わざわざ土を入れたのではないと思うがそんな感じのルート 分岐のすぐ近くにオトギリソウが顔を見せていたが それ以降はメモに記載していない 大空山山頂から牧場上のピークだろうか電波塔のようなものが見える 三角点を前にして記念写真を撮る 山頂周辺にはツリガネニンジン キンミズヒキ シラヤマギク ツユクサが花を咲かせていた

 写真を撮ってからすぐに富栄山に向かう 尾根分岐まで戻り分岐を富栄山に向かう 整備されてから2年経過しているので切り払った根曲がり竹がどの程度伸びているか心配ではあったが ルートはメンテナンスされているようで 伸びた根曲がり竹が切り払われたのだろう10数cmの切り株がルート上散乱していた 切り株はまだ健在なのでしっかりした靴を履いて登る事が好ましい 山頂まで標高差が100m程あるが、距離もそれなりにありなだらかな登りで急なところはない やがて根曲がり竹に囲まれたルートの先に山頂ピークが見えて来て、山頂に出る

 山頂周辺は広く切り払われ展望台が出来ていた 2年前の記録には 山頂とは言え足元はネマガリタケの切り株で埋められており花が咲く余地は無さそうだ と書いているが 山頂周辺にはツユクサ ヒヨドリバナ ベニバナボロギク オトギリソウなど花を見つける事が出来 ナナカマドが赤い実をつけ色づき始めているのを見る事が出来た

 山頂に着いた時はガスが出てきて周辺の山並みはガスに隠れていたが 昼食を食べたり 周辺の花を探したりしている内に山並みの一部が見えてくるようになってきた 隠れていたものが見えるようになってくると何か得をした感じになる ガスの流れと山並みの景観を楽しみ下山する

 下山は尾根分岐に戻り 登ってきたルートを戻る ロープのある急な斜面の下りも特に問題を起こす事なく下山する 丸木橋を渡り 渓流の音とツクツクボウシの鳴き声を聞きながらルートを行く 擬木の階段をテンポ良く下る


アプローチ
 昨日のじとじとした天候から一変 爽やかな秋空 今週は全国的に天気が安定しているとの天気予報 真っ青な青空は実に爽やかだ 登山口ののとろ原キャンプ場へのアプローチは久しぶりなので再度情報を確認しルートを頭に入れて出発する 久世までは 429を旭町まで走り 県道30で落合に出て313に乗ればよい 落合入口の温度は26℃ 旭川に沿って道は緩やかにカーブし前方の山並みの視野が右方向に移動して行く 落合の市役所の前を通り313との交差点まで来ると大空山のピークが見えて来る 落合インターの手前では中国自動車道の先に見えて来る 倉敷では快晴だったが北上するに従い雲が増え 晴れたり曇ったりとなってくる

 313で久世まで行き181を右折 市街地を500m程走り県道65へ左折する 後は県道65を走り のとろ原キャンプ場を目指す 県道65は途中幅員の狭いところがあるので対向車に注意して走る 県道56と一緒になるところがあり、あれ?65だったか56だったか混乱したが のとろ原キャンプ場の案内標識があり支障なくキャンプ場に キャンプ場の駐車場はロープが張ってあり閉鎖されている 富栄山登山道駐車場への案内標識が出ており登山口の駐車場にスムーズに入れる事が出来た 駐車場には他の車はなかった