佐伯天神山



標高 409m    難易度 ☆    登り59分 下り37分 その他21分  岡山県
倉敷からの距離   64Km        登頂日 2009/02/21   ガイドブック  F写真 動画

駐車位置10:41−10:42登山口−10:47ロープ−10:53武者落とし上の石畳−10:55見張所−11:06天神山地蔵−11:12下の段−11:20天神山城跡本丸−11:40天神山=太鼓丸=天神山12:00=12:02軍用石=12:03三角点=12:11和気美しい森駐車場=12:21天神山−12:33飛騨の丸12:40−12:41分岐下山口−12:54分岐侍屋敷入口=12:55侍屋敷=12:56分岐−13:01登山口−13:07駐車位置

登山
 今日は佐伯天神山(てんじんやま409m)を訪ねる こちらを訪ねるのは1997/11以来だ

 10年を越えると記憶は定かでは無い 案内図が見えるのでそちらに向かう 案内図を見て少し先を見ると 天神山城址登山口と書いた大きな案内標識がある 標識のところへ行く あれ? どこから登るのかな? と思って標識を見ると 標識を回り込んで見る位置に赤い矢印がある え! こんな入口だったけ? 当時の記録を読んでも いきなりの急登であるとしか書いていない ルートとしては間違っていないようなのでそのまま登って行く

 かなり急な斜面である 少し登るとロープが設置されていた ロープのお世話にならなくても登れたが 振り向いて写真を撮ろうとするとかなり緊張する 吉井川を真下に見る事が出来る ここから川の上流が見える 更に登って行くと樹間に下流もちらちらと見えるようになり 武者おとし上の石畳と記載された場所を過ぎ 見張り所に出ると新田原井堰まで見えてくる 見張り所で見張っていた時代の景色はどうだったのだろうかと思いを馳せる

 更に斜面を登って行く 登りはじめの時のような急斜面ではなく楽に登って行ける 吉井川の景観が少しずつ変わって行くのを振り返りながら登って行く 天神地蔵と書いた標識があるのでそちらに入る 小さな地蔵さんがあったので多分これなのだろうかと写真に収める 地蔵さんの少し先に行くと眺望の得られる場所があり 吉井川が大きく曲がっている状態をほぼ真上から見下ろす事が出来る

 ルートに戻り登って行く 人声が聞こえてきてお二人連れが降りて来られ挨拶を交わす ルートを登って行く やがて前方に東屋が見えてきて下の段に出る 隠曲輪で・・・ と説明書きがある そして西櫓台を経て 先程見えた東屋のある三の丸に出る 東屋から樹間越しに吉井川を見る事が出来る

 この辺りからなだらかな尾根道が続く 帯曲輪と称されている 鍛冶場と書いた場所もある 桜の馬場 長屋の段 二の丸 空堀 と続き 本丸に出る 本丸には連郭式山城の中心郭で戦の場合城主の本陣となる と説明書きに記されていた 天神山城跡の標柱と浦上遠江守宗景之城址と記した大きな石碑がある 天神山城は1531年築城され1577年落城した由 40年余りの年月ここで戦っていたエネルギーはなんだったのだろう 平和な今日ではなかなか考えが及ばない

 ここから太鼓の丸まで700m 飛騨の丸 竪堀 馬屋の段 南櫓台、南の段 南櫓 掘切り 亀の甲 下の石門、上の石門を過ぎて 眺望の良い場所に出る 天神山和気町と書いた山頂標識のようなものがあり 幾つか登頂記念の版木がある すぐ先に太鼓の丸があり 天神山鳥瞰図を示した案内図がある 前期天神山城跡と記されている

 鳥瞰図を見ると更に先に行けそうだ 太鼓の丸へもう一度行き その先に行くルートがないか見てみたが見つからない 山頂に三角点はあったのだろうか? 周辺を探してもそれらしきものは見つからない まあいいかと 景観を見ながら昼食をとる ここからは棚田が何段もあるのが見える こんな景観があったのかと認識を新たにする

 食事をしていると 突然お二人連れが現れる 登って来る方を見ながら食事をしていたので え? どちらから来られたの?と伺う 和気美しい森からでかなり上まで車で来れると教えて戴き そちらを行けば行けますと教わる 太鼓の丸の手前を左に行くルートがあった ルートはこれまで右につけられていたので右手方面しか探さなかった こんな思い込みもあるものだ

 お二人は先に行かれ 私は食事を終え 教わったルートを行く 軍用石 石門 本丸とあり 本丸と書いたボードが三角点に横たわっていた 軍用石や石門を見て 以前もこちらに来た記憶がある 記録を見ると三角点まで来ていた 三角点から先はそれ以降に開発されたものか記憶に無い

 ほぼ平ら ゆるやかな下りのルートを行く 堀切 郭 土塁 根小屋など記したものがある 郭や根小屋の標識は表示が背中を向いており 歩く向きが違う 三角点から10分もしないで和気美しい森に出る ビジターセンターがあり宿泊も可能なようだ 駐車場にある案内板には平成13年4月と記載があったのでその頃出来たようだ

 ルートを戻る 飛騨の丸のところで先程お会いしたお二人に再会 教えて戴いたお礼をする お話をしている内に倉敷の方は良くホームページを出されたりしてとホームページの話になったので 私も岡山の山というホームページを出しているとお話したところ やっぱり、最近動画を掲載されており・・・ と私が掲載した動画も見て戴いておられた 雪山の靴の事など問われた その時お話をするのを忘れてしまったが 岡山の山メーリングリストに加入されると、もっと専門の方からいろいろなアドバイスを貰えますのでご利用されるのもいいかと思います 

 武家屋敷1.3Kmの案内標識に従って ルートを下る 登りが結構急だったのでストックを準備しようか迷ったがその時でいいやとそのまま降りて行く 丁度良い傾斜で足場も良く 気持ち良く降りて行く 実に快適 あっと言う間に侍屋敷を示す分岐に出る

 分岐を左に案内に従って進む これまでよりルートが狭くなっており足元に注意して進むと侍屋敷 ぐるみの段 と書いたところに出る 後で登山口の案内図を見たらここだけでなく 上の段 中の段 下の段等あったようだが ルートがわからず 来たルートを戻り下山した 

 出たところは片上鉄道の鉄道跡地を舗装した道路 すぐ先に374が見えるが374まで降りずに鉄道跡地を行き車のところへ 途中トンネルが二つある 大正中期に片上鉄道工事で岩盤をくりぬいたもののようだ 道路脇に清流五十選天神淵と書いた大きな説明図があり そこにトンネルが触れられていた トンネル内は足場が組まれていた

 また 天神淵の説明は 吉井川の中流域でのV字谷と峨々とした山塊の天神山を映し出した天神淵の景観は一服の絵であり、洪水時の淵全体の渦巻く様は壮観である と記されている 洪水時という表現は少し気になる 増水時としたらどうだろう

 最後にもう一度 374の道路脇から吉井川の景観をカメラに収める



アプローチ
 今日も県北は天気が悪い 予報では来週も雨の日多い 動画編集を始めて一度は紹介しておきたいと思っていた山だ 県南は天気が持ちそうなので訪ねる 国道2号を走る 休日でもあり流れはスムーズ 渋滞も無く岡山を抜ける 伊部まで行き374へ左折し 国道を北上する 和気インターチェンジを過ぎしばらく走ると左手に吉井川が見えてくる 川を左に見ながら走る 新田原井堰などがあり景観の良い場所 吉井川が大きく左にカーブする曲がり角が天神淵と呼ばれるようでここに登山口がある 以前には駐車スペースがあった記憶があるが道路が整備されそれらしいスペースが見つからない バス停の先の道路脇の空地に停めさせて戴く