雨乞山



標高 889m    難易度 ☆    登り72分 下り80分 その他27分  岡山県
倉敷からの距離   100Km        登頂日 2009/03/02   ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場所10:23−10:40_313入口−10:50登山口10:54−10:59分岐−11:09林道終点−11:31反射板ピーク−11:45手前ピーク_展望台−12:06山頂−13:14ルート−13:23道路−13:26駐車場所

登山 
 今日は雨乞山(あまごいせん 標高889m)を訪ねる ここを登るのは5度目2年ぶりになる  

 こんな天気の筈ではなかった すぐに止むだろうと登山支度をしながら様子を見る事にする 結構雪が降っているので車の中で登山靴を履いたり スパッツを着装したりする 座ってスパッツを着装すると割りと簡単に着装出来る事がわかった

 登山支度が出来たものの雪は止みそうも無い ここから登山口まで自動車道を30分程歩く必要がある そうだ 車で待つより登山口まで向かっている間に天気は回復するだろうと傘をさして登山口に向かう事にし 出発する

 湯原トンネルを抜ける 途端に雪が少なくなる ひと山でこんなに違うのかと感心する 道路から湯原の温泉街が見える 屋根は雪で白くなっている 国道沿いの宿を過ぎ 坂を下って行く 温泉街に向かう信号から100m程手前だろうか道路左手の山側に雨乞山登山口を示す案内板がある そこから林道に入って行く

 林道を登って行く 林道は自動車でも走れる 路面には雪は無い 登って行くと風倒木を整備した斜面が見えてくる これから登って行くルートも見える 今度は湯原温泉街を囲む山並みが見えてくる 白い粉をまぶされたように樹木の上が白くなっているのが見える 周辺の景観を楽しみながら登って行く ふと振り向くと先程見た風倒木の山肌と並ぶようにして山頂と思われるピークがかすかに見える そして登山口に出る 登山口の数10m先に駐車出来るスペースが用意されている

 予想通り 雪はほとんど止んだ 傘をリュックにしまい 登山口からルートに入る ルートは雪 雪と言っても数cmの積雪 小石を覆ってくれる程度で歩くのに何の支障もない ルート脇にミツマタが群生 つぼみが大分膨らんでいた 降った雪で真っ白くお化粧をしていた

 ルートを登ってゆく 斜面を覆っていた風倒木はきれいに除去され植林がなされていた あちらこちらに残っている切り株が痛々しい 分岐があり案内標識がある 標識に従い右にルートをとり登って行く 積雪は5cm位あるだろうか 振り返るとトレースが続いている 割とこまめにルート標識がある 風倒木整備の為につけられたルートもあり いくつか分岐があるがまっすぐ登って行く やがて風倒木の斜面の終わりに着く

 そこにも標識があり 標識に従って山道に入って行く これまでと違いルートは狭くなる 山肌を縫うように付けられているルートが読めるのでルートに従いながら登って行く ルートの左手は風倒木を整備した斜面 こうして一望するとなぎ倒された山肌の広さに圧倒される また 境を接するようにして残っている樹林帯の列がくっきりしているのも痛々しい

 樹林帯に入る 下草が雪のお化粧をほどこし目を楽しませてくれる 樹氷では無いので触るとはらはらと雪は落ち 小枝が顔を見せる 少し太い木は雪が降って(吹いて)くる面が白くなっている 次第に高度を稼ぎ 風倒木の斜面は見えなくなる 枯れススキのルートを行くと前方に薄っすらと反射板が見えてくる

 そして反射板のピークに出る ここから櫃ヶ山など眺望が得られるところではあるが 何も見えない すぐ近くのピークも見る事が出来ない 休む事なくルートを行く ルートは反射板の裏手から次のピークに向かう 案内標識があるので標識に従い 少し下り 桧の樹林帯の中のルートを行く すぐに登り勾配になる わりと緩やかな登り 展望台のあるピークに向かう 反射板から展望台ピークまですぐだったと思っていたが ピークが見えてくると あれかなと思うとまだ先があったりして 2度程繰り返し ピークに出た 時間を見ると14分要していた

 雨乞山展望台平成15年10月しもゆばら会と書いた大きな標識がある 平成15年10月はこのルートが整備された年かも知れない ここからも眺望は得られない ただ山頂の方角が薄っすらと見る 山頂の右手方向にもピークが見えたが山座同定はしていない

 尾根ルートを山頂に向かう 雪質や積雪状態もあまり変化が無い 新しく降った雪が積もっている状態で 地面を蹴ると落ち葉が顔を見せる 雪を踏むキュッキュッという音を楽しみルートを行く やがて柏の木の樹林帯になり 柏が終わり 桧の樹林帯が左に現れてくると間もなく山頂だ

 突然風が吹く 桧の枝に乗っていた雪が舞い 真っ白になってしまう 枝に積もっていた雪が頭上に落ちてきたようなものだ 雪を払って ルートを行き山頂に出る

 山頂には三角点と雨乞山頂上と書いた標識がある 記念写真を撮ろうかと思ったが風が強い これでは三脚が持ちそうもない 汗でぐっしょり濡れた身体には風はきつい すぐに下山する 下山はこれまで3度程降りているCコースに向かう

 山頂で受けた風はその後あまり記憶にない 同じ斜面の向きだからその後吹かれてもおかしくないのだが どうしたのだろう 急な変化で勝手に勘違いしたのかわからないが 風に吹かれるような事もなく 斜面を降りて行く 夏山だと足元に小さな標識が見られるのだが雪で見えない 完全に山勘でルートを降りて行く 左手は桧の樹林がありそちらには入らないようにして出来るだけ左手方向に降りるルートを選びながら降りて行く 見覚えのある場所に出ると 間違い無さそうだと安心する

 やがて自動車の走る音が聞こえてくるようになり 国道が見えてくる ここの下りは最後の詰めが大変 大きく方向はずれていないものの行くてには風倒木があったり 急な斜面やブッシュなどがある 近づいて見るとあちらを降りた方が良さそうだと方向を変更したりしながら降りて行く そしてやっとルートらしきものを見つけそこを降りて行き しっかりしたルートに飛び出す 飛び出した地点は目標地点のど真ん中 もう少し左の斜面を行けば楽に降りられたかも知れない

 舗装道路に出て 猪囲いをまたいで そしてすぐに国道に出る 車に着いてリュックを降ろして気がついた ストックを藪に持って行かれた ストックは気になっており時々リュックの背を手で触って確認していたが 中心だけ持って行かれるとは予想外だった 



アプローチ
 青空が広がり 白い雲がひとつふんわりと浮かんでいる 気持ちの良い陽射しを受けながら429を吉備路 足守 加茂川と走って行く ラジオから 久々にどこも天気がいいと各地の報告があり、雨の心配は無さそう 今朝インターネットで確認したところ、夜間雪が降ったようで 県北の路面には雪があり 毛無山を考えていたがアプローチが難しいと判断し櫃ヶ山に行くと言って家を出た 旭川ダムは満々と水を湛えている 川沿いを走り 落合に入る

 落合入口は7℃ 結構気温があがっている 空には雲が増えてきたが陽は射している 313を走り久世辺りに来ると路面が濡れている 勝山から北上する 勝山に入ったところで陽は翳り 温度表示は3℃と下がる 車の窓にポツポツと雨滴がつく 降っている様子は見えないのにと不思議に思いながら車を進める 真賀温泉の手前からその正体は雪である事がわかるようになってきた 足温泉を過ぎ 正面から櫃ヶ山を望めるところに来たがガスで何も見えない 山に雪があるかも判断出来ない 雪は結構降ってきた

 登山口の駐車場で雪が止むのを待つのはどこかわびしい感じがした そうだ雨乞山を狙い 天気がおかしかったら温泉にでも入って来ようと急遽計画を変更 湯原に向かう 湯原の温度は1℃と更に下がってきた 湯原トンネル出口のチエーン着脱場に車を停める