王子ヶ岳



標高 234m    難易度 ☆     登り57分 下り35分 車道14分   岡山県
倉敷からの距離 24Km        登頂日 2009/11/03   ガイドブック  F写真 動画

駐車場10:08−10:10登山口−10:29標識_1200m−10:50ニコニコ岩10:53−11:01展望台11:03−11:10山頂11:23−11:56倉敷保養センターせとうち11:58−12:12駐車場

登山
 今日は家内と娘と一緒に王子ヶ岳(おうじがたけ234m)を訪ねる 米子道は雪で通行止めとか県北は天気の回復が遅れている

 登山支度をして出発する 空の青さを写し海の青さもまばゆいほど 登山口から続く丸太の階段を登りながら 振り返っては渋川海水浴場から 対岸の四国 瀬戸大橋と景観を楽しむ おむすびの形をした大槌島を光の中心にしたおだやかな瀬戸内海の写真を撮る事が出来た おや、ヤマツツジが花を咲かせている ヤマハゼだろうか赤く紅葉している 小さな秋を見つけながら登って行く トンビが空を遊弋している 時々ピーヒョロロという鳴き声が聞こえてくる 200mmレンズにしてカメラに収める

 ひと頑張りすると傾斜がゆるやかになり 右手におもちゃ王国の観覧車が見えてくる 登山口から700m 山頂まで1200mの標識があり 瀬戸内海のおいたちと書いた説明のボードがある 前回も紹介したが今回も書いておこう

 王子が岳からは、おむすび形をした美しい大槌島を中心に、その奥に四国本土の五色台やお皿を伏せた形をした屋島、さらに西の方には瀬戸大橋がかかる塩飽諸島の島々が見えます。 では、現在のような瀬戸内海の美しい風景は、いったいどのようにしてできたのでしょうか。

 説明板から6分ほど歩いたところにそのつづきがある

 今から数万年前の氷河期のころは、海面が現在より100m以上もひくかったため森林におおわれた湖の点在する陸地でした。 また、そのころの日本列島は大陸と陸続きであったため、大陸がらの大形の動物が瀬戸内海一帯の原野にも生息していたといわれています。ナウマンゾウなどの化石が漁師の網にかかり、海底から引きあげられることがあります。

 今度は王子が岳の岩石の説明がニコニコ岩の手前にあった

 この地域の岩石は花崗岩といい、瀬戸内海地方の代表的岩石です。この花崗岩が長い年月の間に、風や雨などの作用により風化されこのような大小の岩が重なりあった姿になりました。 また、花崗岩には、長石、石英という白い母岩が多く含まれているので、風化し、海に堆積すると、渋川海岸のような白く美しい砂浜となるのです。

 ルートではフウリンウメモドキのような赤い実をつけた木を見つけたが葉がフウリンウメモドキとは違うようだ 何の実だろう サンキライが赤い実をつけていた ここでもヤマハゼが枝まで真っ赤に紅葉してた 実をつけているのも見つけた 今度はヌルデだ中軸に翼があり特徴がある ウルシ属にヌルデ ヤマウルシ ヤマハゼ ツタウルシと種類がある事を知った ヤマウルシかヤマハゼか判別しにくい

 そうしてニコニコ岩に出る ルートから頭の後ろの位置が見える 回りこみ正面に出るとニコニコと笑っているように見える 大きな岩がゴロゴロしており景観を楽しむ ここから王子ヶ岳山頂方面の岩や海の景観を楽しむことが出来る

 ニコニコ岩から展望台に向かう 振り返るとおむすび型をしたニコニコ岩の顔の輪郭がはっきりわかる 展望台からも大きな岩を見る事が出来る 海と反対側には野外ステージが設置されており 黄色く紅葉した木が一本目立っていた

 展望台から尾根に沿って岩の間を抜けて行くと王子が岳パークセンターに出る パークセンターのすぐ脇からパラグライダーを楽しめる場所があり、飛行についての注意書きがあった その近くに大きな荷物が置いてあるパラグライダーなのだろう 10名程の人が海の方を見ている パラグライダーは飛んでいないのですかと伺うと 風が少し強いので治まるのを待っているとの事だった

 斜面を登り三角点のあるところに行く あづまや風の屋根がある 海を一望しながら早お昼にする カタバミがひっそりと黄色い花を咲かせていた 座って日陰で食事をしようとすると結構冷える ウインドウブレーカを出したりする 家内は寒い すぐに降りようと食べ終わるのと同時に下山にかかる

 下山はパークセンターのすぐそばから海の方へジグザグに降りてゆく ここを降りるの?と娘はルートが見えないので心配していたが すぐに しっかりしたルートとなり安心したようだ それでも結構傾斜がある 足元に注意しながら降りてゆく ルート上にどんぐりが落ちており その上に乗るとズルと行く心配がある どんぐりを避けて降りて行く やがて岩峰を下から見上げるようになる 大きな岩がせり出している また ルートにも大きな岩が現れ岩のあいだを抜けてゆく

 岩に描かれている壁画や 不動の窟と書いた修験場などがある 修験場の扉が壊れており中には不動明王が祭られているのを見る事が出来る ここでもヤマツツジがしっかりした花を咲かせていた また ヌルデが実をつけているのを見つけた そして 御嶽山行者窟と書いた石柱の所を通って、倉敷保養センターせとうち入口の看板の横に出る 

 家内と娘をそこで待たせ リュックを置いて海岸沿いをジョギングして駐車場に 何人もの方が釣りを楽しんでおられた

 最後まで青空が広がり 太陽が顔を出していたが 倉敷に向かう短い時間に青空は白い雲に覆われてしまった


アプローチ
 曇り後晴れの予報で晴れるのは昼頃になるかと思っていたが、朝から真っ青な空が広がる 念の為県北の天気図を見てみたが雨雲が残っている 県北の紅葉を楽しみにしていたが、見送り 近場を訪ねる 県道22を走り 国道2号との立体交差をくぐりすぐの信号を県道21へ直進する 交差点には目的地の王子ヶ岳の案内も見られる 県道21を走りトンネルを抜け水島インターに出る そのまま県道21を走り 稗田(ひえだ)の交差点を左折して県道276を走り 国道430に出る 国道を左折し渋川方面に向かう 国民宿舎王子ヶ岳を過ぎ 渋川港駐車場に駐車 海岸沿いは釣りに来られている人がかなりおられた 駐車場は2台分だけ空いていた