大空山と富栄山


大空山 標高 1103m  難易度 ☆☆☆
富栄山 標高 1206m 難易度 ☆☆☆
登り86分(大空山へ) 縦走29分 下り51分(富栄山から)  岡山県
倉敷からの距離   97Km        登頂日 2010/10/05   ガイドブック    富栄山  写真 山の音 動画

駐車場9:32−9:41三叉路−9:51丸木橋−9:53標識_分岐まで90分−9:59ロープ−10:01ロープ−10:12標識_分岐まで50分−10:15渓流−10:28標識_分岐まで30分−10:33ロープ−10:39標識_分岐まで15分−10:47尾根分岐−10:58大空山山頂10:59−11:10尾根分岐−11:28富栄山山頂11:44−11:56尾根分岐−12:07標識_30分−12:14標識_50分−12:23標識_90分−12:24丸木橋−12:31分岐−12:35駐車場

登山
 今日は大空山(おおぞらせん1103m)と富栄山(ふえいざん1206m)を訪ねる 比婆山の出雲峠を考えていたが雨雲の動きを見ると山陰地方は怪しい 山陰から少し離れた山を選ぶ

 登山支度をして出発する 自動車道の脇にアキノキリンソウが黄色い花を咲かせているのを見て 登山道に入って行く 登山道入口には富栄山登山道と書いた標識やルート案内図 そして岡山市制80周年記念造林地と書いた石碑がある 岡山市制80周年というといつなのだろうと調べてみると1969年(1989年が100周年と記した記事があった)のようだ

 擬木の階段を登ってゆく 結構急な登り チゴユリが黒紫色の実をちょこんとつけているのを眼の前に見つける事が出来る ついでママコナ アキノキリンソウが顔を見せる そう長くはないが一息入れては登りを二度繰り返す その後はしばらく緩やかな登りとなる 富栄山・大空山 分岐まで?Kmと記した標識がある 文字が剥げているが3kmだろうか

 標識のところで左に曲がるようにしてルートを行く ルートは少し下る 粘土質の面になっているので足を滑らさないよう注意して降りる 渓流の音が聞こえてきて渓流沿いのルートになる シロヨメナ ガンクビソウ イヌトウバナ ヌスビトハギ キバナアキギリなどを見つけ丸木橋のところに出る

 丸木橋を渡りルートを行く 井手の谷林道との分岐を示す標識を見てルートを行くと分岐まで90分の標識がある ここで間違って渓流沿いにルートを入っていってしまった事があったが、今は整備され迷い道は草が繁っており迷う心配はない サンインヒキオコシが沢山咲いている 標識のところで右にカーブして山を巻くようにして登る

 この登りの部分は一部樹林が無く 周辺の見晴らしがきく すぐ下に林道が通じているようで自動車があり 数名の方が車から降り作業をする準備をされていた 私の方を見られていたので軽く会釈を返す ルート脇にはアキノキリンソウ サジガンクビソウ ヤブタバコ ガンクビソウ イヌトウバナ ツルリンドウ オトコエシ ママコナなどを見つける サジガンクビソウとガンクビソウはどう判別したら良いかわかっておらず間違っている可能性がある

 ルートは樹林帯の中を登ってゆく ロープが3本 一息いれてはロープと続く ロープがあるがそれを使う事なく登って行ける ここでもチゴユリの実を見つけた 14,5分登ると分岐まで50分の標識があり傾斜は緩くなり 軽いアップダウンとなる ルートにはまだ倒木がありその下を潜って抜ける リュックを背負ったまま這うようにして抜ける ブナの木が増え花が顔を見せる サンインヒキオコシがあちらこちらに群生しこの山にもこうした時期があるのだ誇っているようだ サンインヒキオコシの他にガンクビソウ メナモミ ヒヨドリバナを見つける 渓流のところにはミゾソバ ミズヒキが咲いていた 渓流の所を過ぎサンインヒキオコシが群生している斜面を花の間をぬうように登ってゆく

 ブナ樹林の中をジグザグに登って行く 分岐まで30分の標識のところに倒木があり潜り抜ける しばらくジグザグの登りが続く ロープが設置されている場所もあった 10分少々ジグザグのルートを登ると また標識がある 昨年は撮った写真から分岐まで15分となんとか判別出来たがもう判別出来ない

 この標識まで登るとジグザグの登りは終わり、なだらかなルートとなる 山を左手に見て巻いて行く 下り気味のところもある 足は軽くアキレスを伸ばしぐいぐいと気持ち良く歩く ルートは左に曲がる角度が次第に大きくなり 根曲がり竹の頭越に大空山のピークが見えるようになってくると分岐に出る 記録を見ると所要8分だった

 分岐には標識があり右方向大空山20分 左方向富栄山30分とある いつものように大空山を先に訪ねる 尾根分岐は標高1110m程であり大空山より少し高い なだらかに下ってゆき登り返す シロヨメナが咲いているのを見て大空山山頂に出る 山頂には花は無い 電波塔ピークを確認しすぐに富栄山に向かう 尾根分岐から大空山への往復時間を見るとどちらも同じ時間かかっていたので標高差もあまりないのだろう

 分岐を直進し富栄山に向かう 最初にここを訪ねた時の根曲がり竹の凄さを思い出す 今はルートが切り開かれ すいすいと尾根ルートを行く事が出来る 大空山から標高差で100mほどあるがなだらな登りでありぐいぐいと登って行ける 背丈を越える根曲がり竹の間のルート 道幅は2m程あるだろうか 根曲がり竹に囲まれているという感じは無い ただ視界はルートに沿ってしか見る事が出来ない 山頂に向かって直線的に向かっておりどんどん近付いている事がわかる 足元の切り株は大分少なくなり歩きやすくはなっているがまだ注意が必要だ 人が歩き 太陽光線の恩恵を受けられるようになると草花も育つ ガンクビソウ ヤブタバコ ツルシキミの実 ベニバナボロギクを見て山頂に出る

 山頂には見晴らし台がある 山頂周辺の根曲がり竹も大きく刈り込まれていて広場となっている 見晴らし台に登らなくても周辺の景観を見る事が出来るが折角の見晴らし台であり登って360度の景観を楽しむ まず登ってきたルートを見て大空山方面を確認する 次に大山 山頂に2本の樹があり丁度その樹間の先に矢筈ヶ山 甲ヶ山のピークが見える その左に大山がある筈だが雲に隠れて見えない 更に眼を転じてゆくと 乗幸山に向けて縦走路が見える 昨年登った時には無かった どこまで続いているのだろう 縦走し周遊出来るといいのだが

 展望台を降り 新しく切り開かれたルートを見る 切り払われた根曲がり竹がルート上を埋めており富栄山へのルートが出来た時の状況が思い出される ルートを背景にして記念写真を撮る 昼食をとりながら山頂広場を歩く 根曲がり竹の切り株が少なくなり大分歩けるようになってきた アメリカセンダングサ ヒヨドリバナ サジガンクビソウ ベニバナボロギク ヨウシュヤマゴボウ ツルシキミの実などを見つけた

 昼食を終え下山する 下山は尾根分岐を経由して登ってきたルートを戻る 足元がしっかりしており とんとんとテンポ良く降りる 足を滑らす事もなく無事下山


アプローチ
 倉敷は青空が広がり気持ち良い いつものように429を吉備路 足守 加茂川と抜けて行く 山陰地方は天気が崩れているようで北上するに従い雲が増えてくる 旭川の水位は通常の状態 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 落合の入口にある温度表示は15℃ 落合から313で久世に向かう ガスが出てきて大空山を確認出来ない 自動車のフロントに雨滴がつくものの一時的でガスが消えるとともに雨滴も消える 久世から181を横断するようにして県道65に入る 県道は米子自動車道の橋脚を見て 余川に沿って登って行く 途中道路の幅が狭くなるところがあり 対向車に注意しながら走る 県道56に合流しまた別れるところがある のとろ原キャンプ場の案内があるのでそれに従って車を走らす キャンプ場の標識を見て県道65を右折 急な登りのカーブを曲がり登って行くとキャンプ場がある 今度は、富栄山登山口の案内標識に従い キャンプ場を抜け更に走ると登山口に出る ここまで舗装されている 登山口には駐車可能なスペースがある キャンプファイヤーが出来るのか中央に少し焦げた丸太が置いてあった 駐車している車はいない