三平山朝鍋鷲ヶ山金ヶ谷山縦走



三平山 1010m    難易度 ☆    ガイドブック  F
朝鍋鷲ヶ山 1078m 金ヶ谷山 1164m    難易度 ☆☆  ガイドブック     
登り35分 縦走95分 下り80分   岡山県
倉敷からの距離   131Km        登頂日 2010/10/22   写真 動画

駐車場所10:45−11:07土塁−11:20三平山山頂11:21−11:42穴が乢−12:20分岐−12:24朝鍋鷲ヶ山山頂−12:56金ヶ谷山山頂13:01−13:29朝鍋鷲ヶ山山頂−13:31分岐−13:55穴が乢−13:58林道−14:21駐車場所

三平山登り35分 金ヶ谷山縦走63+32分 戻り28分 朝鍋鷲ヶ山下山52分 (合計3時間30分)


登山
 今日は三平山(みひらやま1010m)から朝鍋鷲ヶ山(あさなべわしがせん1078m)を経由して金ヶ谷山(かねがたにさん1164m)を縦走する 三平山から朝鍋鷲ヶ山に縦走するのは4年振り2度目 朝鍋鷲ヶ山から金ヶ谷山に縦走するのは初めて

 登山支度をして出発する 駐車場に三平山周辺広域案内図が掲載されている 今日のルートは登山道を三平山に登り 県境に沿って整備されている縦走路を行く 帰路は林道川上2号線に降り 林道を歩くコースとざっと目で追う 三平山登山口は駐車場からすぐ 林道を斜め横断するような形で登山口へ 登山口からルートに入り登って行く

 ルートはなだらかな登り バイパスするルートを選ぶも傾斜は緩く 足取りは軽い アキノキリンソウ シロヨメナ コウゾリナ イヌタデ リンドウ リュウノウギク ツリガネニンジン ヤマハッカなどを見なが登って行く ススキの穂が山肌を飾っている ルートから蒜山三座など山並みを楽しめる筈だが ガスで山頂は隠れ山並みの美しさは見る事が出来ない 土塁までもう少しかなと思っていたら いきなり土塁に飛び出す ルート脇の草が伸び 雪のシーズンとは感じが違う

 土塁で90度左に折れるようにして尾根道を山頂に向かう 一本道が出来ている 雪のシーズンでは土塁から尾根に沿ってまっすぐ下山出来る そのルートには夏草が茂っていた 山頂に向けルートを登って行く ツリガネニンジン リュウノウギク アキノキリンソウ リンドウ オミナエシに出会い 山頂に出る 山頂には2組のグループが休んでおられた 登る途中でも2組のグループとすれ違った

 山頂からは大山に連なる山並みを楽しむ事が出来るのだが生憎の天候で山並みはガスに覆われていて見えない 南西側にはこれから訪ねる朝鍋鷲ヶ山 金ヶ谷山が見え その先に毛無山を伺う事が出来る 金ヶ谷山の山頂付近にはガスがかかっている 景観を写真に収めすぐに朝鍋鷲ヶ山に向かう

 こちらの斜面は登りの斜面より花が多い あちらこちらにリンドウが顔を見せる アキノキリンソウ オミナエシ ツリガネニンジンと顔を見せる 前回ルートを間違えたところは草が繁りわかりにくくなっていた これなら迷い込む事は無さそうだ 山肌を覆うススキの原も結構美しい ワレモコウ ヒヨドリバナ ノアザミが顔を見せる 小ピークを行く 振り返ると三平山の山容が見える リュウノウギクが群生しているところがあり楽しませてくれる

 ルートは更に深くくいこむように降りて行く 正面にはこれから登り返す山並みを見上げる事が出来る この急な斜面にも結構花が多い アキノキリンソウ リンドウ ツリガネニンジン ホクチアザミ タムラソウ マツムシソウなどが顔を出す 花の写真を撮りながら降りて行く 4名のグループにルートを譲って戴く 朝鍋鷲ヶ山に行かれるのですかと伺ったが いやいや そこまではと言われておられた ルートは樹林の中となり傾斜は緩くなりすぐに穴ヶ乢に出る

 穴ヶ乢は分岐になっており左に曲がると林道に出る下山道 帰路ここを降りる予定 朝鍋鷲ヶ山には直進する 乢のところでお二人が休んでおられた 声をおかけするとこれから朝鍋鷲ヶ山に登られると話しておられた どの位かかりますかと聞かれわからないが30分位でしょうかとお話したが 歩いてみるとその時間では難しかった お先に失礼とルートを行く

 ルートは整備されている 急な登りを登っては少し緩やかになり また急な登りと何回か繰り返す 桧の樹林の中のルートをひたすら登って行く 急な登りを登ってゆくと朽ちた倒木があり そこを越えると傾斜は緩やかになる 主な登りはここまでで後は緩やかな ブナ樹林の中のルート アップダウンを繰り返しながら登ってゆく 山頂がなかなか現れず結構距離がある ルートではモミジガサ オオカニコウモリ ベニバナボロギクに出会うが花はほとんど見られない 短い時間であるが薄日が射しこみ周辺が明るくなる 木々は少し色づき 足元には色づいた落葉が見られる 薄日は淡い期待だけ残し その後現れてくれなかった

 コバノフユイチゴの葉が群生している場所があり 前回登った時を思い出す 確か白い花を見つけたがと注意していたが見つける事が出来ないまま分岐に出る 分岐には朝鍋山登山口を示す標柱があり 三平山を示す案内表示は朽ちて地面に落ちていた 分岐を直進 シロヨメナを見てまもなく朝鍋鷲ヶ山の見晴らし台が見えてきた 見晴らし台と並んで山頂を示す標柱と石碑がある その脇にリンドウが花を開き 迎えてくれた 穴ヶ乢から山頂まで42分要しており見通しが甘かった

 山頂にはどなたもおられない 曇り空であり見晴らし台に登るのは見合わせてその足で金ヶ谷山を目指す 今日は夕方から予定があるので早く帰りたい 金ヶ谷山往復1時間でなんとかなるだろう 朝鍋鷲ヶ山から金ヶ谷山に向けては登った事がないので折角の機会とルートを急ぐ

 ルート表示に従い毛無山・金ヶ谷に向かう 遊歩道並みの広いルートである ダイコンソウが2輪花を咲かせているのを見て 美しい樹林のルートに入って行く 薄っすらと色づき 落ち葉も色どりを加えている 太陽の陽射しを受けるときれいだろうなと思いながら緩やかな下りをテンポ良く降りて行く 今度は電波塔がある ルートから少し外れ電波塔の方に行くと視界が開け大山を展望出来る しかし 今日はガスで見えない すぐに引き返しルートを降りて行く

 朝鍋鷲ヶ山の標高は1078mで金ヶ谷山は1164mなので80m少々の登りである 電波塔から少し降りた所から登り返す形となる 傾斜はゆるやか 少し傾斜があるところには丸太の階段があるがそうきつくないペースを維持しながら登って行く ブナ樹林帯の中のルートである 高度をあげて行くとブナの葉が色づいてきている様子を伺う事が出来る 花は見られない そして金ヶ谷山山頂に出る

 山頂からの眺望は得られない 山頂標識の前で記念写真を撮り すぐに下山する 昼食は行動食と時間を稼ぎ歩きながらとる事とする 登ってきたルートを戻る 朝鍋鷲ヶ山を経由し穴ヶ乢に降りる 下山は快適 急なところは一歩一歩注意しながら降りるがほんの一部であり 殆どは足場も良く 傾斜も丁度良い 走るようにして降りて行く 穴ヶ乢で再度登る時にお会いしたお二人連れと会う またお会いしましたねと挨拶を交わし お先に失礼する

 穴ヶ乢から数分で林道に出る 林道脇に咲いている花を見ながら駐車場へ オニタビラコ ヒヨドリバナ コナスビ アキノキリンソウ コウゾリナ ベニバナボロギク アメリカセンダングサ シロヨメナ メマツヨイグサ イタドリ アキノノゲシ イヌタデ ヨウシュヤマゴボウ ヤマヨモギ セイヨウタンポポ リュウノウギク ノゲシ などに出会った

 三平山下り斜面ならびに林道は花が多く 他の季節も期待される



アプローチ
 このところ天気が安定しているものの今日は曇り空 倉敷を出発 いつものように429を吉備路 足守 加茂川と抜けて行く 刈り取りの終わった稲田が散見される 旭川ダムに出る 水位は少し少なめ 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走り落合へ 落合入口の温度表示は18℃ 落合から313に乗り 久世 勝山 湯原と抜ける 湯原手前の長い事道路工事が行われていた仲間の片側交互通行は解除されスムーズに流れるようになっていた 勝山 湯原の温度表示はいずれも18℃ 中和トンネルを抜け482と合流する 道の駅で蒜山大根や蕪を購入する 蒜山市街地入口で313と別れ 482を直進する 蒜山の温度表示は16℃ 市街地を抜け 蒜山インターチェンジを左に見てそのまま482を進み内海峠に向かう 峠では道路工事が行われていた 峠を左折し広域農道を登る すぐに林道川上2号線入口につく 三平山森林公園の案内に従って林道を走る 登山口手前の空地に すでに沢山の車が駐車している 空いているスペースがまだあり駐車する