森林公園



標高 ***m    難易度 ☆     周遊102分 岡山県
倉敷からの距離   106Km        登頂日 2013/10/21   ガイドブック   F写真 動画

駐車場11:05−11:09管理棟11:13−11:15まゆみ園地11:23−11:35いぼた園地−11:54かえで園地−12:00おたからこう湿原12:03−12:14もみじ滝12:18−12:35かえで園地−12:54まゆみ園地13:10−13:14森の家−13:22駐車場

登山
 大型の台風27号が近づいている TVでマユミが見事だと紹介している 台風で落ちてしまわない内にと家内・娘を誘い森林公園を訪ねる 千軒平(せんげんだいら1090m)には登らず園地を周遊する

 園地周遊の予定なので登山支度はしなくても良いが荷物を分けたりするよりはそのままリュックを背負った方が便利 登山靴も履いて出発する 駐車場のナナカマドが赤くなってきた 足元を見るとリンドウが見事な花を咲かせている コマユミも沢山実をつけ 葉が赤くなっていた

 周辺を見ながら管理棟へ向かう ミヤマガマズミが赤い実をつけているのを見て 森林公園の石碑を右に見て園地に入る 早速センブリが顔を見せる センブリは千軒平に登らないと出会えないかと思っていたがここに植えられたようで 幾つも元気に花を咲かせていた すっきりした花で気持ちが良い 続いて黒い実をつけたクロモジや赤い実のカマツカ 紫色のムラサキシキブが顔を見せる アケボノソウは殆どの花が終わった状態だったが一輪だけ花模様を残していた

 管理棟に行き 今見られる花や実の写真を撮る 一覧表示すると下記のとおり名前に#をつけた花や実には今日出会えなかったがその他は出会う事が出来た

サワフタギ ヤマウルシ マツムシソウ マユミ コマユミ コハウチワカエデ ミヤマガマズミ ウバユリ キッコウハグマ# ユキザサ リンドウ ツルリンドウ クロモジ キカラスウリ ナナカマド ヤマボウシ キクバヤマボクチ# ヨシノアザミ ウメバチソウ センブリ カマツカ ツルアリドウシ# ツリバナ ヒメモチ マムシグサ ムラサキシキブ

 太陽が顔を出している 今のうちにマユミを見ておこうとまゆみ園地に向かう コマユミ ムラサキシキブを見て園地に入る 園地はピンク色 何本もあるマユミの木がいづれもたわわにピンク色の実をつけている インターネットで調べるとピンク色の部分は仮種皮と言うそうで その中に包まれている赤いのが種子との事 近づくとピンクの仮種皮から赤い種子が飛び出しているものから 仮種皮が少し開いて赤い種子が見えるものなどが見られる 青空に映えて美しい

 木の中にはまだ葉が残っているもの 実の色が濃いもの 薄いものなど微妙な個性の違いも感じる事が出来る 名木百選に選ばれている樹齢推定270年の木もある 年齢の割りには見事に実をつけ色合いも良い 樹齢270年のマユミの木の少し先にケヤマウコギがある こちらも特徴のある実を沢山つけていた マユミと違って目立たない色 注意して見ればすぐ見つける事が出来るが私も長い事気づかなかった ノイバラ マムシグサ エゴノキ ムラサキシキブを見て まゆみ園地入口に戻る

 今度はからまつ園地 いぼた園地 かえで園地の前の遊歩道を歩く 遊歩道には花や実が多く楽しみな場所 ウメバチソウ エゴノキ* キセルアザミ カマツカ* ナナカマド* サワフタギ* タニウツギ* アキノキリンソウ マユミ* コマユミ* リンドウ ススキ ノイバラ* マムシグサ* ウツギ* イヌツゲ* ミズナラ* ウバユリ* タンナトリカブト ミヤマガマズミ* ツリバナ* ミヤマイボタ*(*は実)などに出会う 赤い実はカマツカが多い アズキナシと似ているが花枝の模様を見て判断している ノイバラも多い 湿原の淵にサワフタギと混ざり合うようにして実をつけていた 湿原にはオタカラコウの名残が幾つもあり キセルアザミ リンドウが顔を見せ楽しませてくれた また 周辺の木々は色付いてきており青空といいコラボレーションを見せてくれた

 かえで園地入口にヤマボウシの木があるが実は見られなかった 渓流には20cmほどの魚が遊弋しているのを見る事が出来た かえで園地にはどなたもおられない 昼の時間が近いのに珍しい事だ そう言えば園地には人が少なく山に登ったのだろうかと不思議な感じ

 かえで園地からおたからこう湿原へ向かう ここからは両側樹林帯の中のルートで花は少ない 木々の間から秋の色合いを楽しむ ヤマウルシ*を見つけた程度 おたからこう湿原手前に咲いていたアケボノソウはもう終わっていた オオカメノキが色付き太陽光線を受け美しい コハウチワカエデも紅葉していた

 おたからこう湿原の木道に入る 湿原には花を終えたオタカラコウがまだその名残を残し林立している ミゾソバが実をつけていた 花を咲かせば実と言うか種子が出来て当然と思うが今まで気づかなかった ツリフネソウ ヨシノアザミはまだ花を残していた 湿原の淵のホツツジはいい色に紅葉し実をつけていたが 遊歩道沿いのホツツジは紅葉はまだだった 陽射しの影響なのか 寒暖の影響なのか 個性なのか 色付き、変化のある方に眼が向く 自己を主張する事も大事だ

 渓流沿いのルートを歩き もみじ滝へ向かう この辺りから陽は出たり翳ったり 陽射しが翳ると薄暗くなり気温も下がるのだろう肌寒さを感じる 周辺の色は消えてしまう 天気予報は曇りだったので 曇りだとこんな感じだったのだと陽射しが得られたことに感謝する もみじ滝に出る 滝の上の方を見ると色付いた木々を認める事が出来る 下の方はこれからのようだ

 もみじ滝を見て ルートを戻る かえで園地を過ぎて 北展望台の案内標識からまゆみ園地へ向かう 曲がり角のところにヒメモチが赤い実をつけていた 先ほど歩いたルートだが気づかなかった きっと気づかなかった花や実はもっとあるのだろう 気づくときは何か不思議な感じ 眼が合うと言うのか 見えてくる 学生のインターンシップを支援しているのだが体験したレポートに見えない努力と輝きというサブタイトルがあった 見えないものが見えてくるというのは素晴らしい事のように思う

 ルートを行く 渓流沿いでここも楽しみなルート キカラスウリがいつもの場所に顔を出す まだ葉が残っており覗き込まないと見つけ難い 見ると色づいてきた実が幾つもぶら下がっていた サワフタギが多い 沢山実をつけ陽射しを受け輝いていた サワフタギのルリ色もなかなか美しい コマユミ マユミ カマツカも顔を見せる オオナルコユリが実をつけていた そしてまゆみ園地に入る(まゆみ園地の境界がどこか不明だがここでは最後の渓流を渡るところ)

 渓流沿いにアジサイがまだ花を咲かせている アジサイの花の色は咲き始めの淡い青から次第に色濃くなり、やがて赤色が加わって紫色となる という説明がインターネットにあった こんな時期までよく咲いている そして コマユミ マユミの実を見て 園地中央のベンチで昼食にする 幸いまだ太陽の陽射しが注ぎ マユミと青空のコラボレーションを楽しみながら食事をする事が出来た

 食事を終え 今度は管理センターの前の道から森の家へ向かう 入口部分にツリバナの木がある 若い木もあり眼の前に実がぶら下がっているのを見る事が出来る その先の渓流もいい 陽射しを受け彩りも良い 森の家の前の木々は色付き 足元にアキノキリンソウが花を咲かせていた

 陽射しに恵まれ 家内・娘にも喜ばれた



アプローチ
 今日の予報は県南は晴れだが県北は曇り時々晴れ 時々の晴れに期待して車を走らす すっきりとした青空に稲田の黄金色が美しい いつものように吉備路から県道271と走り 足守の手前で429に再度乗る 足守 加茂川と走り 旭川ダム 今日も水位を下げていた 旭町を過ぎ 休み乢トンネルを抜ける 泉山がくっきりと見える 最初の信号を左折し、県道159を経由し久米へ 181を右折し院庄へ そこで179を左折し北上する 前方に泉山の山並みが見えてくる 雲井山トンネルを抜ける 出口温度は17℃ その先の奥津役場手前は19℃ 甘木トンネルを抜け 森林公園の案内に従い左折し 森林公園に向かう 駐車場は大賑わいかと思ったが左程では無く 園地に近い駐車場に入れる事が出来た