鬼城山



標高 397m    難易度 ☆     登り 53分(鉄塔巡視ルート) 全工程299分  岡山県
倉敷からの距離    16Km        登頂日 2014/03/07    ガイドブック  F写真 山の音 動画

砂川公園9:19−9:28赤坂池−9:43鉄塔巡視路入口9:44−9:57鉄塔#353-10:05鉄塔#354−10:11鉄塔#355−10:19分岐−10:21鉄塔#356−10:30鉄塔#357−10:37鉄塔#358−10:41民家−10:46鬼城・岩屋方面入口−10:53鬼城東門登山道分岐−11:22養鶏場−11:25自動車道−11:45岩屋駐車場−11:58岩屋寺−12:11馬頭観音−12:26岩屋駐車場12:28−12:41鬼城山北門入口−12:49北門−13:00第二展望台−13:09東門−13:20南門−13:31西門13:33−13:36鬼城山13:44−13:53鬼城山ビジターセンター14:07−14:12遊歩道入口−14:18出口−14:25送電線巡視路入口−14:43砂川公園

登山
 今日は鬼城山(きのじょうさん397m)を訪ねる 1997/12以来で16年振り 久々に当時の記録や1/25000の地図を準備する

 登山支度をして出発する 太陽の陽射しを受け暖かさを感じるが3℃の外気温はひんやりする 手袋をしないと手は冷たく感じる 駐車場にソヨゴが実をつけているのを早速見つける 駐車場には総社市観光案内図と書いた大きな案内板があるがこれからのルート情報は得られない

 自動車道を行く すぐに三叉路がある右鬼ノ城・岩屋とあり右の道路を行く 角には地蔵さんがあった 自動車道を数分歩いた地点左手に砂川の森歩道入口と書いた標識があるのを見てそのまま鬼ノ城の案内に従い自動車道を行く ソヨゴ ヌルデ オオバヤシャブシなどを見つけながらルートを行くと堰堤が見えてきて赤坂池に出る

 池に沿って歩いて行く ヒメヤシャブシ ネジキなども顔を見せる 道路の道幅が狭くなってくる 水溜りには氷が張っており冷え込みが厳しかったことがわかる お地蔵さんが顔を見せ 番号が記載されている 気づいたものは九番だった 番号は次第に増えている ルートを確認するにはいい目印になる

 右手にちょっとした堰堤を見て ヤブツバキの花を見つけ 左手に十四番の地蔵さんを見てすぐの右手にテープナビがあり鉄塔巡視路の案内がある 鉄塔巡視路353である事を準備した記録と照合して ルートに入る

 しっかりしたルートがついている 土のルートであり自然が近い 小鳥の鳴き声も聞こえてくる 時々ウグイスの鳴き声も聞こえてくるが やっと声が出たような状態でなかなか収録出来ない アセビが花を咲かせていた 渓流に沿って登って行く ここに来ると16年前もこのようなルートだったような記憶があるが 余り思い出せない

 渓流から5分程で鉄塔#353に出る 鉄塔からは展望が開ける  次に向かう#354鉄塔が見える ほぼ平坦なルートだ 市街地や周辺の山並みを見ながらルートを行く ヒサカキ ソヨゴ などが顔を見せる 鉄塔#354からは樹林帯の中のルートとなり眺望は得られなくなる 5分程で鉄塔#355が左手に見えてくる そのままルートを直進する

 三叉路に出る テープナビは左手についている 直進ルートは道幅が狭い 16年前の記録によるとここを直進したようだ 今日はテープナビに従い左手に登って行く 左手のルートは鉄塔巡視ルートで鉄塔#356 #357 #358と次々と鉄塔に沿ってのルートとなっている ルートは尾根にあり眺望が良い 左手に鬼城山をはじめとする山並みを見る事が出来る 眺望を楽しむならこちらのルートがおすすめだ そのかわり若干のアップダウンがある 1/25000の地図で見れば 直進ルートはそのまま穴観音の方へ下ってる 穴観音に寄るならこちらが近道だ

 景観を楽しみながらルートを行く 鉄塔#357を過ぎると下りとなりとんとんとテンポ良く降りて行く #358を過ぎると展望は得られなくなる ヤブツバキの木が何本もあり幾つも花を咲かせているところを過ぎると 民家の裏庭のようなところに飛び出す 右手に鬼ノ城コミュニティ協議会と書いた炭焼きのかまどと思われるものがある 標識は見当たらない 左手にルートを行くと民家があり分岐になっている 山に向かってゆくと行き止まりのようで戻って右手に進むと道路に出る

 道路を左に進むとすぐに分岐があり鬼ノ城・岩屋の案内に従って左に進む この辺りに奥坂の休憩所があるようだが気づかなかった 

 ルート入口は舗装されていたがすぐに土の道となる 総社ふるさと自然のみち として整備されていて気持ちがいい シキミの花を見つける 咲き出したばかり 清楚な花だ お二人連れとすれ違い挨拶を交わす 分岐があり 鬼ノ城東門とある 新しく出来たルートなのか16年前もあったのか全く記憶が無い 岩屋に向けルートを直進する 東門へのルートは機会を見て訪ねてみたい

 竹やぶの中のルートを行く 風に吹かれ笹の葉がさらさらと言う音が聞こえる おや 足元にヤブツバキの花が沢山落ちている 見上げると 幾つも花を咲かせていた 花芽も沢山見られる この辺りはヤブツバキが多い アセビも顔を見せる 木の橋があり渓流を渡る 渓流に沿ってルートを登って行く 石がごろごろしたルートになり足元が悪くなる ルートは次第に狭くなる ルート右手にチェーンが設置され チェーンにもたれないよう注意書きがある 右手下を見ると渓流がありテープナビが見られる 渓流に沿って歩くルートがあるのかも知れない

 渓流に沿って登って行くと 右手に建屋が見える 細長い建屋だ 何かなと思っていると鶏のコココという鳴き声が聞こえる 鶏舎だ 鶏舎を過ぎると 自動車道に出る 出口には総社ふるさと自然のみちなど標識がある

 自動車道を行く 三叉路に出る 岩屋の案内に従う 道路脇にウシハコベの花を見つける 小さな春だ アセビがあちらこちらで花を咲かせている 重田池を示す標識があり近くに 里地里山の自然と文化 と書いた案内板がある ササユリ リンドウ シライトソウなどの花が紹介されていた 重田池の近くにはタムシバの森があるそうだ 楽しみが増えた

 自動車道を行く キリの花芽を見て 岩屋駐車場に出る トイレの前にポストのような小箱がありその中に岩屋案内図が置いてある 案内図を頂き 周遊する トイレの裏のルートを登って行けば良かったが駐車場の案内図を見て その横のルートを行ったのでオオヤマザクラの方に行きかけたが気づき ここで良いかなと思うような小道を登って行く 見事なナンテンを見て登って行くと 分岐に出て 右手を行くと 三十三観音の一番観音を見て 岩屋寺に出る

 案内に従い 鬼の餅つき岩 八畳岩 馬頭観音 皇の墓などを見て 岩屋の駐車場に戻る ざっと40分ほどだ 頂いた案内図の裏面に 新山・岩屋は 平安時代末期・東の叡山と並び称された山岳仏教の聖地 と記載されている

 鬼ノ城を示す遊歩道を行く 下り勾配だ 途中男性お一人とすれ違う おかしな天気になってきましたねと声をかけて頂く 確かに陽が翳る時間が長くなり 時折小雪が舞いだした 長くは降っておらずすぐ止む そうかと思うと太陽が顔を出す おかしな天気という表現がぴったりだ

 棚田の中のルートを抜けると自動車道に出て右手すぐに鬼城北門の案内標識がある 標識に従いルートを進む アテツマンサクと書いた標識があったが立ち寄るのは見合わせて北門へ向かう 階段を登って行くと10分もしない内に北門に出る

 石畳があり北門が復元されている 急に雪が降ってくる 遺跡と雪は 何故か遠い昔を彷彿させてくれるような感がする 写真には雪と言わないとわからない白いゴミのようなものが写り 青い空まで写っている 写真を撮った時のイメージとは全く違っていた

 北門の近くに史跡鬼城山見学路案内図がある 案内図を見て全体の様子を思い起こす 左周りにルートを選び 第二展望所 東門 南門 西門とルートを行く 随所に史跡復元が進められており テントを張って調査を進めている箇所もあった 西門の復元が一番進んでおり三階建ての城門が復元されていた 正門周辺にはブルーシートがあり 業者だろうか作業が進められていた 第二展望所同様西門からも倉敷方面の展望が開け気持ちが良い ルートではコウヤボウキ ソヨゴ サルトリイバラなどを見つけた

 復元された角楼に行き 100畳の床から西門を見る そして山頂に移動する 山頂はすぐ近くで屋根付きの展望場所があり その中には吉備路展望と題し 東 南 西を写した大きな写真が設置されていた 山頂には三角点は見られない(地図にも記載が無い) 鬼城山からの展望と題したパノラマ写真が設置されていた 西門を背景にして記念写真を撮る

 山頂からビジターセンターに向けて降りて行く 途中学習広場と書いた見学場所が出来ており 手すりで囲まれた木道を行く ちょっとしたウッドデッキの広場があり正面に西門を望む事が出来る 左手に角楼があり 西門の両脇に高石垣が続く なかなかのものだ

 ルートを降りて行く 左手にジグザグにスラロープが出来ている 何なのだろうかと思ったら 遊歩道 車椅子可と記載があり 車椅子でもアクセス可能なようにしている そして駐車場に出る 広い駐車場が出来ている 16年前はどうだったか思い出せない 車で来た時はどこに駐車しようか駐車場所を探した思い出が残っている 更に驚いたのは 立派なビジターセンターが設置され 観覧無料だった

 ビジターセンターは空調が整い快適な空間が出来ていた 鬼ノ城全景や遺跡の説明があり ビデオ映像で様子を知る事が出来た

 ビジターセンター出口に遊歩道を示す案内図が設置されていた 自動車道を経ず降りて行けるようだ ビジターセンターからルートがあるようだが気づかず 自動車道を少し降りた位置に遊歩道を示す標識があったのでそこに入る テンポ良く下って行く 数分降りたところで自動車道に出る 自動車道を降りまもなく女性お一人が登って来られ挨拶を交わす 遊歩道がある事をお話する 鉄塔巡視路入口を見て 駐車場に

 トータル5時間ほど歩いた 鬼城山を中心にいろいろなルートが楽しめそうだ タムシバの森など訪ねてみたい



アプローチ
 青空の下429を走る いつものルートだ 180号を横断し県道271に進む JRの踏み切りを通り 道なりに右にカーブ 次の交差点の砂川公園の案内を確認して左折 そのまま山に向かって走って行くと砂川公園に出る いくつも駐車場がある、一番奥の第7駐車場に駐車させて頂く 外気は車の温度計で3℃