朝鍋鷲ヶ山三平山縦走



三平山 1010m    難易度 ☆    ガイドブック  F
朝鍋鷲ヶ山 1078m  難易度 ☆☆  ガイドブック     
登り53分 縦走91分 下り30分 林道31分   岡山県
倉敷からの距離   116Km        登頂日 2014/06/02   写真 山の音 動画

朝鍋鷲ヶ山登山口10:20−11:05尾根分岐−11:13朝鍋鷲ヶ山山頂11:26−11:30分岐−12:12穴が乢−12:25立ち話12:30−13:02三平山山頂13:11−13:35穴が乢−13:41林道−14:12登山口駐車場所

登山
 今日は朝鍋鷲ヶ山(あさなべわしがせん1078m)から三平山(みひらやま1010m)を縦走する

  ウグイスの鳴き声を聞きながら登山支度をして出発する 駐車場ならびに林道脇にコウゾリナが黄色い花を咲かせていた 林道を横切り 朝鍋鷲ヶ山登山口の標識のところから丸太の階段を登って行く タニウツギがいらっしゃいと声をかけるが如く出迎えてくれる 続いてオトコヨウゾメの花 ヤマアジサイは花芽をつけ ショウジョウバカマ クマイチゴは花を終えた姿 結構急な登りであるが 次々と出迎えてくれる花や実に挨拶をしながら登って行く
 
 まむし注意の標識がある 昨年足元の木の根がヘビのように見えてドキッとした場所だ この辺りは傾斜が緩くなり一息入れる事が出来る ルートは殆ど登りばかりだが 緩急があり一息入れるところがあるのは嬉しい 新緑も陽射しを受け輝いている ハナニガナ チゴユリ タニギキョウ ミツバツチグリ マムシグサ トチバニンジン ユキザサなどを見つけながら登って行く チゴユリ ユキザサは花が終わっており 中には実をつけているものも見られる ユキザサはルート両脇に沢山顔を見せる 赤い実をつけた時はきれいだろうなと想像する
 
 タニギキョウはあちらこちらで顔を見せてくれる 小さい花だがしっかりしている トチバニンジンの頭の青いところを見るとその先に小さな花を咲かせている こんな形で花を咲かせていたのか 赤い実は目立つがこうした目立たない花に気づけるようになった事は嬉しい
 
 ルートは珍しく下るところがある 樹間には山頂らしいピークが見える 大分登ってきたようだ 今度は 右手樹間に三平山が見え その先に大山が薄っすらと見る事が出来る 階段の登りは一段落し緩やかな登りとなり足は軽い サワフタギ ナナカマドが花を咲かせている ナナカマドは手ごろな大きさの木で見事な花をカメラに収める事が出来た ガマズミが花芽をつけているのを見て 縦走路の分岐に出る 分岐には朝鍋山登山口と書いた標識が設置されている
 
 分岐を左にとり 朝鍋鷲ヶ山山頂に向かう ルート脇には結構花が多い ミツバツチグリ サワフタギ ガマズミ エンレイソウ タニギキョウ ホウチャクソウ クマイチゴ タニウツギ オオナルコユリ コマユミ チゴユリ ユキザサなどを見つけた ガマズミ オオナルコユリは花芽 ユキザサはまだ花の形が残っていた そして山頂広場に出る
 
 山頂広場には高い展望台がありその脇に山頂標識と感動の碑(2005/10第60回国民体育大会開催記念)が設置されている 山頂標識には朝鍋鷲ヶ山標高1078mと記載されている 広場周辺にはタニウツギ ヤマヤナギ サワフタギ ナナカマドなどが花を咲かせていた 足元に紫色の小さな花 ヒメハギも顔を見せてくれた
 
 展望台から景観を見ようと展望台に近づくと展望台の足元に 注目! と書いた下記の記載があった
 三平山方向へ登山される皆様へ 平成23年8月25日の大雨により、真庭市の三平山から下山する登山道が一部崩壊し通行禁止となっています。三平山方向へは下山できませんので、他の登山ルートをご利用ください。 新庄村村役場 産業建設課
 
 これを読んで あれ? 三平山には行けないのか? それにしてもどこが崩壊したのだろうか? 三平山方向へは下山できませんと記載しているが 朝鍋鷲ヶ山から穴ヶ乢のルートではないのだろうな? 図でもあればと少し心配になる
 
 この日記を書いていて 昨年7月に同じルートを行っており 崩壊が生じたのはそれより以前の事だと気づけば何と言う事はないのだが 昨年にはこうした標識に気づいていない 本当に気づかなかったのだろうかと昨年の写真を調べる 展望台を撮っており 足元には何の標識も写っていない その時には掲載されていなかった
 
 どうしようか迷いながら展望台を登り山頂の景観を楽しむ こんもりと繁った木々の頭から三平山の山頂付近が頭を出し その先に大山から蒜山三座に連なる山並を伺う事が出来る また反対側には金ヶ谷山や毛無山の山頂を見る事が出来る 縦走路は樹林に遮られ見えない 景観を一望し山頂を後にする
 
 時間は11時を少し回ったところ 穴ヶ乢には降りれるだろう それから行けるところまで行ってみようとルートを行く 登ってきたところを分岐まで戻る 登ってきた時は花に気をとられたのか 分岐からの傾斜がそれまでより緩かったのか 思ったより傾斜があったのだとルートを見直し トントンと下りのテンポを楽しむ
 
 分岐から先は下りとは言え 花が気になる スピードは抑え気味で花を探しながら降りて行くガマズミ タニギキョウ トチバニンジン カマツカ ヤブデマリなど見つける ヤブデマリはルートから少し離れたところに白い花を咲かせている 離れていると装飾花の形を確認出来ない 笹原の中を入り 花に近づき確認する
 
 今度はツリバナだ 昨年ツリバナの花から青い実になったところを見つけツリバナと教えて頂いた事を思い出す 花の写真をカメラに収める ピンボケではいけないと保険をかけ何枚も撮る やはり半数以上ピンボケだったが なんとか花を確認出来る写真もあり一安心
 
 ツクバネソウ タニギキョウ タチシオデの花やヤマアジサイ ササユリの花芽を見つけ穴ヶ乢に出る 特に崩落したような場所は見られない これなら山頂を目指そうと三平山に向けての登りにかかる
 
 穴ヶ乢の分岐地点にミズタビラコが花を咲かせていた 水を好む花だ 乢になっている為水が溜まりやすいのかも知れない しかし 穴ヶ乢と書いた標識の奥に小さな石の地蔵さんがあり そこには穴が峠と記されている 昔は鳥取側に降りるルートがあったのかも知れない
 
 ルートを行く 暫くは緩斜面だが 次第に傾斜が厳しくなる チゴユリ ナルコユリ ハナニガナ シロバナニガナ ヤマツツジ クマイチゴの実などを見つけながら急な登りを登って行く 男性が下山して来られた これ幸いとルート情報を伺う 崩壊しているのは下山道だがルートはついている 林道の崩落がひどく道路が無くなったような形で工事が進められている 土日は工事が休みで通れるが 工事中は通行止めになっている 穴ヶ乢から林道に出て登山口には戻れる 自分は林道の入口に車を置いている と 教えて頂いた 林道入口に駐車している車には気づいていた
 
 話を伺い 崩壊箇所は多分 いつも雪崩れが起こる場所だな あそこだと大雨が降れば土石流で崩壊する可能性があるだろう でも 通行止めとするのはかなりの被害があったのだろう ルートの心配が無くなり安心して登って行く とは言えかなりの急勾配 ノアザミが花芽を膨らませ ヒメハギが所々で顔を見せてくれる 振り返ると深く落ち込む谷とその先に屏風のように朝鍋鷲ヶ山に向かう斜面を見る事が出来る
 
 急な登りに耐えると傾斜は緩くなり花が出迎えてくれる クリ ヤマボウシ ヒメハギ ヤマツツジ アラゲナツハゼ レンゲツツジ ハナニガナ シロバナニガナ タニウツギなど そして三平山の山頂が見えてくる
 
 笹原に覆われた山容だ 笹原の中を山頂につながるルートが続いている 陽射しを遮るものが無い 幸いの曇り空 心地よい風が吹く 小鳥の鳴き声も聞こえてくる 登りは続くが楽しい時間だ タニウツギ ハナニガナ シロバナニガナが多く咲き ルート脇を華やかにしてくれる 良く見ると ヒメハギ チゴユリ アカモノなども見つける事が出来る ルートが左に折れる角のところにアキグミが特徴のある花を咲かせていた このような場所で出会えるとはと喜んでカメラに収める そして山頂に出る
 
 山頂にはどなたもおられなかった 大山 烏ヶ山 蒜山三座がぐっと近づく 朝鍋鷲ヶ山に連なる縦走路も追う事が出来る 蒜山の市街地も伺える 360度の展望が得られる 大山を背に三角点のところで記念写真を撮る 13時を過ぎているので下山を急ごう 昼食は歩きながらとしよう
 
 すぐに下山にかかる 下山は登ってきたルートを穴ヶ乢まで戻る 急な下りに備えストックを準備する 特に問題となることも無く穴ヶ乢に降り 分岐を左にとり林道へ向かう 樹林の中のルートでクサイチゴ タチシオデ クルマバソウを見つけ林道に出る 林道出口には穴ヶ乢入口と書いた標識がある
 
 林道を朝鍋鷲ヶ山登山口に向かう 林道ではサルトリイバラの実 ハナニガナ コウゾリナ タニウツギ トウグミ キブシの実 ホウノキ ヤブデマリ ヤマブドウ トチノキ コナスビ ウリハダカエデ クマイチゴの実 ムラサキサギゴケなどを見つける 道路復旧工事のところがあり工事期間は平成26年1/14−6/16と記載されていた そこから少し先に工事関係者以外立入禁止の標識があり そして登山口に戻る
 
 登山口近くに新たに1台駐車していた 車に戻り帰り支度をする 何気なく周辺を見たらイタチハギの花芽を見つけた まだ緑色だった 葉と同じような色合いで気づかなかった



アプローチ
 降水確率は10%ではあるが雲が多く曇り空 いつものように吉備路から県道271経由で足守に向かう 鬼城山は霞んでぼんやりした景観 足守の手前で429に合流 足守 加茂川を抜ける 旭川ダムの水位は相変わらず高い 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走り 落合へ 落合入口の温度は26℃ 落合で313に乗り 久世 勝山と走る 勝山で181へ直進 313と分かれる 勝山27℃を確認 国道181のドライブを楽しむ 181は山が近く 新緑を楽しみながら走る事が出来る 美甘 新庄共に26℃ 新庄の道の駅を過ぎて 次の三叉路を右折し県道58を行く 毛無山登山口入口を左手に見、道の駅あじわいの宿を右に見 野土路トンネルを抜ける トンネルを抜けてすぐの三叉路を左に折れる 林道川上2号線入口に出る 三平山登山口の案内が見られる 林道入口に進入禁止の表示が道路半分にあり半分は通行可能な状態となっている 昨年と同様だ 林道に入る 登山口を見過ごさないよう左側に注意しながら ゆっくり走る 林道入口から距離にして1.6kmの地点に登山口があり その道路向いに1台駐車可能なスペースがあるのでそこに駐車させて戴く