朝鍋鷲ヶ山三平山縦走



三平山 1010m    難易度 ☆    ガイドブック  F
朝鍋鷲ヶ山 1078m  難易度 ☆☆  ガイドブック    
登り54分 縦走80分 下り27分 林道26分   岡山県
倉敷からの距離   116Km        登頂日 2014/09/19   写真 動画

朝鍋鷲ヶ山登山口10:40−11:26尾根分岐−11:34朝鍋鷲ヶ山山頂11:41−11:45分岐−12:19穴が乢−13:01三平山山頂13:16−13:38穴が乢−13:43林道−14:09登山口駐車場所

登山
 今日は朝鍋鷲ヶ山(あさなべわしがせん1078m)から三平山(みひらやま1010m)を縦走する

  登山支度をして出発する 駐車場にイタチハギがいた事を覚えていたので どんな様子か見る 周辺にヤマハギ ベニバナボロギク イヌタデなどが花を咲かせていた 林道を斜めに横断するようにして登山道入口に進み 丸太の階段を登って行く
 
 曇り空と覚悟していたが薄日が射し 結構明るい ルートは樹林帯の中を登って行くのだが 木漏れ日なども射し込んでいる 登山道入口付近にコバノガマズミが赤い実をつけていた コアジサイの花が終わったものやアキノキリンソウ シラヤマギクなどの花も時折顔を見せてくれる ツルアリドウシが赤い実を沢山稔らせていた お星様のように 赤い点が散らばっている これもなかなか可愛い
 
 ササユリの実が顔を出す おやモミジハグマだ モミジハグマは結構多い 次から次と顔を出す 花の形が面白いが地味で目立たない 国体の競技が行われた名残の6kmの表示が見られる このルートを競うように登っていったのだろうか? そろそろユキザサが顔を見せる筈 案の定ユキザサの赤い実が顔を見せる ユキザサは赤くなったもの まだ赤くなっていないものと 幾つも顔を出す 葉の元気の良いものはまだ色付いていないようだ ユキザサに混ざってチゴユリの濃紺の実も顔を見せてくれる サンインヒキオコシやツルニンジンの花も見つけた
 
 そろそろ尾根分岐に出るというところでオオカニコウモリが花を咲かせていた モミジハグマ同様目立たない花だ 尾根分岐を左に折れ 朝鍋鷲ヶ山山頂を目指す この辺りは花や実が多いので注意しながらルートを行く サワフタギの実 ツルニンジン ガマズミの実 ミズヒキ モミジハグマ サラシナショウマ アキノキリンソウ ミゾソバ ユキザサの実 オオカニコウモリなどが顔を見せてくれる サラシナショウマは白い大型の花 数本咲いており 花芽をつけているものも見られた そして山頂広場に出る
 
 山頂広場には展望台がある 前回訪ねた時に 展望台足元に三平山下山道が通行不能と書いた標識があったが まだ 残っていた 当時工事を行っている旨伺ったがまだ終わらないのだろうか そちらには下山しないので心配する必要は無いのだが 気になる
 
 山頂広場の周辺を見ると花がチラチラする タムラソウ ツリガネニンジン シュロソウ ワレモコウ マルバタケブキ リンドウ ダイコンソウ ノダケなどを見つける マルバタケブキは花の姿を留めている程度 リンドウは少し開きかけたところ 結構色々な花に出会えた
 
 展望台に登り360度の景観を楽しむ これから縦走する三平山の山頂付近が見え その先に大山から蒜山三座に連なる山並を見る事が出来る また 金ヶ谷山や毛無山の方向も見渡す事が出来る
 
 すぐに展望台から降り 三平山に向かう 登ってきた尾根を戻り 分岐を直進する 登ってきた時見た花が顔を出すが 写真に撮るのは見合わせて ルートを急ぐ キンミズヒキ ウド ツルシキミ キブシと登る時見つけられなかった花や実を見つけると写真に撮る 途中男性の方とすれ違い こんにちはと挨拶を交わす テンポ良くくだり 穴ヶ乢に出る
 
 ここから三平山への登りが始まる しばらくは緩やかな登り まだ足は軽い 次第に傾斜がきつくなってくる 傾斜がきついものの斜面の土質は良く 滑る事なく踏みこたえてくれる 笹や草木に頼れるところは掴んで安定をはかる 何も無いところはしっかりふんばりながら一歩一歩登って行く 樹林のルートから草原のルートとなり花が顔を出す ホクチアザミ オケラ オミナエシ タムラソウ ヤマハギ シラヤマギク マツムシソウ アキノキリンソウ ママコナ マルバハギなどと顔を出し楽しませてくれる
 
 登ってきたルートを振り返ると 深く谷に落ち込み 朝鍋鷲ヶ山への急な登りを俯瞰出来る 帰路はここを降りる事になる 注意して降りよう 笹原のルートとなり カシワの木などが並んでいる アキノキリンソウ ノダケ オミナエシ オオバギボウシの実 ワレモコウ ヤマハッカ ヤマニガナ ミズナラの実 ホクチアザミ ホツツジ マツムシソウ クリの実 アラゲナツハゼの実などを見つける アラゲナツハゼは花を見ているので実が出来ていないか注意して探したら ナツハゼに似た実を見つける事が出来た
 
 ルートは少し下る 樹林が切れ 前方に三平山の山容が見えてくる 草原に覆われた山容 これから登るルートも追う事が出来る なかなかいい景観だ マルバハギがルート脇に一杯咲き楽しませてくれる
 
 草原のルートを行く 薄曇で強い陽射しは無く 心地よい風が吹き 快適 ルンルン気分で登って行く これで気温が高く 陽射しが強かったら結構こたえるだろうなと天候に感謝しながらルートを行く ルート脇に花は少ない ススキが穂を出したところ ウド オケラを見つける ルートの曲がり角のところにアキグミの木がある 実が出来ていないか探す 薄っすらと赤くなった実を見つける事が出来た ああ良かったと喜び山頂を目指す
 
 山頂では団体さんが下山されて行かれ 後姿を追う事が出来た こちらに降りられるならルートは大丈夫そうだ 山頂にお二人連れが休んでおられた 登ってきたルートを伺うと今、団体が降りられた側からで 崩れているところは無かったとの話だった それなら あの注意の標識は撤去してくれたら良いと思うのだが・・・
 
 山頂で一休みして記念写真を撮る そして、遅い昼食をとり下山する 下山は登ってきたルートを穴ヶ乢までおり 乢から林道に出る そして 林道を歩き登山口に向かう 穴ヶ乢から林道までにキバナアキギリが幾つも咲いているのを見る 林道ではブタナ アキノノゲシ コメナモミ アメリカセンダングサ オオイヌタデ オトコエシ シラネセンキュウ ツリフネソウ シシウド ミゾソバ ウド シロヨメナ そしてネムノキの実を見つけた アメリカセンダングサは造成地を覆うようにして繁茂していた 土砂崩れの場所は工事が終わっていた



アプローチ
 今日は曇りの予報だが降水確率0−10%と安定している 倉敷の空は曇り いつものように吉備路から県道271を経由して足守へ 足守の手前で429に乗り足守 加茂川と走る 旭川ダムは幾分水位を下げているが安定している 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走り落合に出る 落合入口温度19℃ 落合から313に乗り久世 勝山と走る いつもだと勝山から181に直進し新庄村経由で野土呂トンネル出口に向かうのだが 今日は 蒜山を経由 蒜山大根やトマトなどの野菜を購入し10km程 遠回りする 勝山からそのまま313を湯原 中和村と走り蒜山市街地入口で482へ直進する 勝山 湯原 蒜山いずれも19℃ 市街地を抜け 蒜山インターチェンジを過ぎて 県道58の標識に従って左折する 野土呂トンネルの直前のT字路を右折し林道川上2号に向かう 林道入口には通行止めの標識が道路左端にある まだ工事をやっているのかも知れないが登山口へのアクセスは前回6月には可能だったので そのまま林道を行く 登山口の向かい側に1台駐車可能なスペースがあり そこに駐車させて戴く 帰路は新庄村経由 往路127km 帰路117kmだった