雌山〜雄山 縦走



雌山 標高 1067m    難易度   ☆     登り70分 下り38分        岡山県
雄山 標高 1153m    難易度  ☆☆     登り111分 下り71分           
倉敷からの距離   104Km        登頂日 2015/07/29   ガイドブック   F 写真 動画

駐車位置10:21−10:45分岐−11:04登山口−11:30展望岩11:31−11:32雌山山頂11:35−12:16雄山山頂12:35−13:08雌山山頂−13:24登山口−13:33分岐−13:46駐車位置

登山
 今日は雌山(めんぜん1067m)雄山(おんぜん1153m)を訪ねる

 登山支度をする 道路脇にダイコンソウ ウツボグサ イヌトウバナ ムラサキツメクサなどが咲いている 道路の反対側は樹林になっておりツリフネソウ ウバユリの蕾が顔を見せる 更にキツリフネも見つける 花の大歓迎を受け出発する 道路脇に 登山者の方へ ここから先は車では危険ですので徒歩で登山してください と書いた標識と ルート案内標識が設置してある

 ここから砂利道になる 幅広い道路なので舗装部分での駐車が難しかったら 砂利道にも車を置けそうだ ルートは右にカーブし、前方に雄山のピークを見る事が出来る ルートを行く おや? 何だろう ルートから少し入ったところに変わった花が見える 近づくとヤマジノホトトギスに黄色の蝶がとまっていた 蝶に花を教えて貰った ヤマハギが花を咲かせるようになってきた イヌホウズキかと思ったが写真を良く見るとトゲのようなものが見える ワルナスビなのか? 葉が違う 葉は変化する可能性がある ワルナスビとしておこう ヒヨドリバナ オカトラノオ アカソ ミヤマガマズミの実など見つける

 ルートは右にカーブして 急に前方に山が見えて来る この景観の変化が好きだ 山は雌山 そして右手西南の方角に幾つかピークがあり雄山に繋がっている 今日のルートは雌山に登り 尾根を縦走して雄山 帰路はそれを戻る 今度はワルナスビが顔を見せる トゲがあり葉の形もそうだ イヌトウバナ ゲンノショウコ ハナニガナも顔を見せる 左手に農家なのか何かの試験場なのか 家があり 耕作地がある

 樹林の中のルートを過ぎるとまた開けてきて雌山が近づく ノギラン オオバギボウシ コウゾリナ ヘラオオバコ ムラサキツメクサ ミヤコグサを見つける 花の数は少ないが結構種類がある ウツギやソヨゴなどの実も見つかる ルートには雄山 雌山 登山道 と書いた標識があり それを追って行けば良い ルートの幅が一部だが狭くなり その先にまた標識があり樹林の中のルートに導かれる

 樹林の中のルートとは言えヤマアジサイ アカショウマ ヒカゲミツバ ヌスビトハギ モミジガサ ガンクビソウ イヌトウバナなどが顔を見せる 陽射しが得られるところは草で覆われておりキツネノボタンが沢山花を咲かせていた この場所は思い出のあるところ 1998/12に初めてこの山を訪ね ここでルートに迷いヤブコギしながら山頂に出た 12月だったのでヤブに入る事が出来たが今はとても出来そうも無い

 草の道を登って行く すぐに分岐があり そこには何故か 左を示す矢印しか無い 私はルートを知っているから迷う事はないのだが 初めての人には 今まで登山道の標識があるのに ここには無い 何だろうと迷われると思う ルートにはノブキがびっしり 花芽をつけているものも見られた

 分岐から4,5分で案内板が設置してあるところに出る 案内板には雄山雌山登山道が紹介されており、縦走路の様子を知る事が出来る この記事を書きながら案内図を見て こうなっていたんだと改めて理解出来た

 案内図を過ぎると登山道となり 登りがきつくなる あまり登る人がいないのか腐葉土のルートは感触がいい 固められると滑りやすくなりそうだ 倒木を潜ったりしながら登って行く 笹が茂ってきているところがある ルートはしっかりしており迷うようなところは無いのだが、笹に露がついており 結構濡れる シャツは汗 パンツは露 カメラを濡らさないよう留意しながら登って行く ソヨゴの実 ツルニンジンの花芽 オカトラノオを見つけるが花は少ない

 笹が切れ 樹林帯の中のルートとなる 傾斜もひと段落 そこにウツボグサがお出迎え 更に登って行くと岩が見えてくる 草や笹に覆われ岩があると知っていないと気付かないかも知れない その上に立つと眺望がえられ、雄山を見る事が出来る 気付かすにそのまま登って行けば雌山山頂に出られるのだが 雌山山頂からは眺望は得られない

 岩からの景観を一望する 周辺の木々が茂り 尾根筋は見えないものの雄山山頂を伺う事が出来た そしてルートを行き 雌山山頂に出る

 山頂周辺にはヒヨドリバナが沢山花を咲かせていた リュックを下ろし 麦茶で喉を潤す 一息入れ雄山へ向かう 雄山まで45分との標識がある 登山道入口の案内板には雄山まで1時間半と記載してあり 雌山までの30分を差し引くと60分と計算される 縦走路のイメージは登山口の案内図が良くわかる 縦走路では樹林の中のルートで周辺の景観を見る事が出来ない 木の緑が茂っていない時は見えるところもあるが この時期は見えない

 ヒヨドリバナやオカトラノオが咲いているのを見て杉や桧の樹林帯の中を下りて行く 樹林帯の中は腐葉土で覆われ笹や草は少ない 花は無いだろうなと思っていたら 一輪だけひょろひょろと伸びている草がある 近づいて見るとヤマジノホトトギスの花芽だった こんな所にも咲くのかと周辺を見ると ところどころに花を咲かせているのを見つける事が出来た 随分と強い花だ

 山火事注意の垂れ幕がある いつから設置されているのか 少なくとも2010年の登山記録には記載している 縦走路が整備されたのは2000年の頃 月日の過ぎるのは速い ここは覚えがあるなどとルートを行く ところどころ笹が茂っているところがある 頭だけ出してルートを行くような感じ 笹の抵抗の無いところを進んで行けば良い 距離的には短いが露にはやられる

 ニワトコの赤い実を見つける イヌトウバナ ウツギの実 マユミの実 ツリフネソウ ヤマジノホトトギス オカトラノオなど見つけるが花は少ない

 縦走路は幾つかアップダウンがある 登り始めると歩数を数える 大体が200歩以内でピークを越える 最後の雄山の登りは確か600歩位数えた 花を見ながら数えていたので正確さに欠ける そして前方に山頂が見えてくる

 山頂周辺は結構笹が茂っている 笹の背が膝程度なのでそう支障はない そうして山頂に出る 山頂は360度のパノラマが広がる だが雲が出ていてはっきりしない 花見山や大山 蒜山三座が見える筈だがぼんやり 反対側には大佐山が見える 山頂周辺にはヒヨドリバナがお花畑を作っている 周辺を探すと コナスビ イヌトウバナ キンミズヒキ ウバユリの花芽 オカトラノオ ツメクサ 名前がわからない白い花 ミヤマガマズミやマユミの実などを見つけた 記念写真を撮り 食事を終え下山する

 下山は登ってきたルートを戻る



アプローチ
  先日の除草作業時の渋滞を思い出しながら高梁川沿いを走る 8時少し前だが流れは順調 天気の方は薄日が射すものの青空は見えない ガスが出ているのか周辺の景観はぼんやりしておりはっきりしない 川辺橋 総社大橋を抜ける 豪渓泰橋の温度26℃を見て 180号へ左折する ここの温度はいつも車載温度計より低めに表示される 設置している場所の影響だろう 高梁川に沿って北上する 井倉27℃ 新見29℃と気温は上昇してくる ガスがあがったのか青空が見えるようになる 新見で県道32に降り 右折 中国自動車道と並ぶようにして走る 大佐山の案内標識のある交差点を直進し、次の交差点を県道58の方向へ左折する 大佐ダムからの渓流に沿って登って行く 県道58新庄への分岐で58と別れ県道317へ直進する 大佐ダムが右手に見えてくる ダムに沿って走り 惣ヶ原トンネルを抜けた先の三叉路を左にとり県道317へ行く 三叉路に全面通行止めの表示がある これは困ったと案内を良く見ると 大井野の集落の先で国道180へ抜ける道路工事のようだ 昨年も工事をしていた記憶がある それなら登山口までアクセス可能と判断し大井野川の渓流沿いの道路に入って行く 何ら支障なく集落を抜ける 集落を抜けたところに雄山登山道を示す標識がある そこを左に曲がり今日は舗装の切れるところまで行き 道路脇の空地に駐車させて戴く 車載温度は26℃だった