朝鍋鷲ヶ山三平山縦走



三平山 1010m    難易度 ☆    ガイドブック F
朝鍋鷲ヶ山 1078m  難易度 ☆☆  ガイドブック    
登り56分 縦走97分 下り38分 林道26分   岡山県
倉敷からの距離   117Km        登頂日 2015/08/24   写真 動画

朝鍋鷲ヶ山登山口9:54−10:41尾根分岐−10:50朝鍋鷲ヶ山山頂11:00−11:04分岐−11:46穴が乢−12:37三平山山頂12:47−13:19穴が乢−13:25林道−13:51登山口駐車場所

登山
 今日は朝鍋鷲ヶ山(あさなべわしがせん1078m)から三平山(みひらやま1010m)を縦走する

  登山支度をして出発する 駐車場にイタチハギがいた事を覚えていたが花や実は見つけられなかった 登山口周辺は整備されており花は見られなかった 林道を斜めに横断し 丸太の階段を登って行く 急な階段の登りが続く このシーズンは花は見られないようだ コアジサイの実を確認出来た程度で黙々と階段を登って行く 傾斜が緩くなった地点は階段は無くなり 一息入れられる そして、また 階段が現れる 何回か繰り返し登って行く ブナ樹林が多く 木々が美しい

 その内、樹間に金ヶ谷山の稜線が見えてくる モミジハグマが顔を見せる 蕾が多いが登って行くと咲き出したものも見られる イワカガミと思われる葉が広がり実なのだろうか茎を伸ばしている ムラサキニガナも見つけた 何だろう? ツノハシバミだろうか? 一つだけ実をつけている 虫えいかと思って調べてみたが該当するものは見つからなかった

 イヌトウバナ ヤマジノホトトギスと少しづつ花が顔を見せる ユキザサの実だ ユキザサに出会えるようになると登りは終わりに近い 幾つもルート脇に顔を見せる まだ赤い色をしていないが 赤く熟した実は可愛らしい 

 傾斜が緩くなり足も軽くなる オオカニコウモリを見て 縦走路の分岐に出る 分岐には朝鍋鷲ヶ山登山口を示す標識がある 分岐を左に折れ 朝鍋鷲ヶ山山頂を目指す 分岐から山頂までのルートは花や実が楽しみなところ 右に左に 上を見たり下を見たりしてルートを行く ツルニンジンの花芽 ウツギ サワフタギ ガマズミ ウリハダカエデなどの実があちらこちらで顔を見せる マルバタケブキがまだ花の姿を留めている ピークは過ぎたようだ オオナルコユリ サラシナショウマの花芽も顔を見せる 花の時を思い出しながらカメラに収める ツルニンジンはあちらこちらに顔を見せる サラシナショウマにからんで茎の先に花芽をつけていたので何だろうと思ったが近くで見てツルニンジンとわかった サワフタギも多い まだ緑色で特徴のある色にはまだだ タニウツギの実 その足元にはコバノフユイチゴが赤い実をつけていた

 山頂広場に出る 展望台の橋脚の近くにワレモコウ タムラソウが顔を見せる 眼をその先に向けると コオニユリが咲いている 1m余り背丈を伸ばし 山頂を示す標識の奥に咲いていた 喜んで近づきカメラに収める 近づいたらその近くにヌスビトハギ ダイコンソウが咲いていた 山頂広場を歩き花を探す オオバギボウシの実 オトギリソウ ヒヨドリバナを見つける 広場から少し入ったところにマルバタケブキが幾つも固まって咲いていた ズームで花を撮る 笹原の反対側に固まって咲いている花がある タムラソウだ

 山頂広場の花を楽しみ 展望台に登り 360度のパノラマを見る 大山は生憎雲がかかっていたが烏ヶ山から蒜山三座に繋がる山並が見え 中国山地の山並 そして金ヶ谷山やその先の毛無山を一望する 足元を見ると山頂標識の横にコオニユリが見える ズームで撮ってみる ついでに三平山山頂を撮ってみる 肉眼ではとても判別出来なかったが、自宅で撮った写真を見ると 山頂に数名人がいるようだ 今まで使っていたカメラが壊れ、新しくした 35mmフィルム換算720mmの望遠機能がついている レンズ交換もしなくて、この程度の大きさのカメラにすごい機能だ 尤も、今日は初心者マーク マクロ機能も上手く使えず、カメラのauto機能に任せたら ピント外れが多かった

 山頂を後に三平山へ向かう 青空が見えていた空は雲が多くなり空模様が心配になるが予定通り縦走路を行く事とした 登ってきた分岐に戻り 今度は分岐を直進する なだらかな下り 花や実を探しながら進む オオナルコユリの実 ヤブデマリやガマズミの実 ヤブデマリは赤く色付き 茎も赤くなっている キンミズヒキ ツルニンジン ヤマジノホトトギスも顔を見せる ソヨゴの実も少し色付いている

 赤い実が一際目立つ 近づいてみるとヤブデマリだ 大きな木に沢山の実をつけている 確かこの辺りにツリバナがと頭に浮かぶ 同じようなタイミングですぐ近くにツリバナを見つける まだ緑色で割れていない状態の実が多いが中には割れて特徴のある赤い実を見せているものもある ツリバナを撮った写真の背景にヤブデマリの赤い実が写っているので、並んでいたようだ 反対側のルートを見ると ブナの実なのだろうか茶色い実を見つける 葉の形が違うようにも思うのだが・・・・

 モミジハグマが結構多い ヤマジノホトトギスも時々顔を見せる 急勾配の下り斜面 いつも出会うコアジサイが実をつけていた そして10分程下ると穴ヶ乢に出る

 穴ヶ乢から林道に降りる事が可能 心配していた天候は時々陽が射し込むので大丈夫そうだ 予定通り三平山を目指す 穴ヶ乢から登りが始まる ガンクビソウ キクバヤマボクチが顔を見せるが花は少ない 最初は緩やかだが次第に傾斜がきつくなり 斜面に立つのが難しくなるところもある 周辺の木々や笹を掴んだり 四つんばいになり重心を身体の下になるようにして登る やがて傾斜が緩やかになってきて ヤマジノホトトギス マルバハギ ママコナと花がぽつぽつ顔を見せ 樹林から抜ける 振り返ると落ち込んだ谷とその先に続く朝鍋鷲ヶ山への縦走路を見る事が出来る 結構な景観だ

 ルートの笹が茂り足元が隠れてしまう が ルートはしっかりしており支障なく登って行ける タムラソウ ワレモコウ オミナエシ シラヤマギク ヤマニガナ マルバハギ等が顔を見せる また カシワ クリ ミズナラ等も実をつけている

 前方に三平山が見えてくる しばらく緩やかなルートが続き ルート脇に花や実が顔を出す いつも楽しみにしているところだ サルトリイバラの実 ワレモコウと見ていると何とキキョウが一輪咲いていた ルート反対側にはオケラが顔を見せる この辺りでアラゲナツハゼに出会ったがと探すがそれらしい木は見つけたが実は見つけられなかった オトギリソウやホツツジも顔を見せてくれた

 ルートは少し下り 低潅木樹林を抜け 草原のルートとなる 三平山山頂に向けての草原は見て美しい 雲で太陽光線が遮られ 心地よい風を存分に楽しむ事が出来る 草原のルートとは言えこのシーズン花は余り見られない それでもアキカラマツ シシウド ハッカソウ オミナエシ シラヤマギクを見つける ルートを登り90度右に曲がり山頂を目指す 曲がり角にアキグミがあるのだが実を見つけられなかった

 三平山山頂に出る 子ども連れの4名のグループと挨拶を交わす 頑張って登ってきたのだね等と話ながら 大山や蒜山三座の景観をカメラに収める 大山は相変わらずガスに覆われている 皆で写真撮ってもらおう と話し合っている声が聞こえたので いいですよと対応する 子ども2人を撮ったり ポーズを変えたりして何枚かシャッターを押してあげた 祖父母と孫で登って来られたようだ 私に”撮りましょうか”と問われたのでお言葉に甘えることとして シャッターを押して頂く

 その後 周辺をうろうろして花を探す カワラナデシコ キンミズヒキ オトギリソウ シラヤマギク マルバハギ ワレモコウなどを見つける 大山と反対側の朝鍋鷲ヶ山から金ヶ谷山 毛無山などの景観を楽しみ下山する

 下山は登ってきたルートを穴ヶ乢まで戻り 穴ヶ乢から林道に出る 穴ヶ乢から林道までの間にガンクビソウ マムシグサの実 キバナアキギリの花芽を見つける 林道ではタニウツギの実 ヌルデ オトコエシ トチノキの実 ベニバナボロギク オオイヌタデ ツリフネソウなどを見つける 土砂崩れ後の補修工事は完成していた 私が駐車している場所の近くに1台駐車されている車があった 登山者のものだろう



アプローチ
 朝晩涼しくなってきた 真っ青な青空の下倉敷を出発 吉備路から見る鬼城山もくっきりすっきり 国道180を横断し県道271を行き 足守の手前で429に再度合流する 足守 吉備中央町 加茂川と走って行く 旭川ダムの水位は定常 青空を写し美しい 旭町で県道30へ左折し 旭川に沿って落合へ 落合入口温度27℃ 313に乗り落合 久世 勝山と走る 勝山で313と別れ181へ直進する 勝山28℃ 181を美甘 新庄と走る 新庄道の駅の正面に温度表示があり26℃ 道の駅のすぐ先のT字路を右折県道58に乗り蒜山へ向かう 野土呂トンネルを抜けてすぐ左に曲がり 100m程走り 林道川上2号線へ右折する 工事中の表示はあるが通行止めの表示は無い 安心して林道を進む 林道入口から1.6km地点に登山口があるという記述を見た覚えがある 林道左手にある登山口に注意しながら車を走らす 登山口周辺は除草作業が行われていて 難なく見つける事が出来た 登山口の斜め前に車一台置ける空地がありそこに車を置かせて戴く 車載温度計は22℃だった