雌山〜雄山 縦走



雌山 標高 1067m    難易度   ☆     登り73分 下り43分        岡山県
雄山 標高 1153m    難易度  ☆☆     登り119分 下り80分           
倉敷からの距離   105Km        登頂日 2017/09/30  ガイドブック   F 写真 動画

駐車位置8:16−8:36分岐−9:00登山口−9:28展望岩9:29−9:30雌山山頂−10:16雄山山頂10:26−11:03雌山山頂−11:19登山口−分岐−11:46駐車位置

登山
 今日は雌山(めんぜん1067m)雄山(おんぜん1153m)を訪ねる  今月は色々な事があった、先輩の訃報に接し、偲びながらの登山となった

 登山支度をする 実は9/9にここを訪ねる予定だったが、急に腰痛 不自然な姿勢が原因のようだったが なんとか回復 復帰後?の最初の登山となる リュックの荷を軽くしようかとも考えたが、そのままで様子を見る事とした リュックを背負う前に車の周辺に咲いている花を撮る イタドリ ゲンノショウコ ツリフネソウ ミズヒキ アメリカセンダングサが顔を見せてくれた
 
 舗装道路の終点に 登山者の方へ ここから先は車では危険です徒歩で登山してください との標識がある 少し先に駐車スペースに良さそうな場所があるが利用可能か判断出来ない 登山者が多ければ対策がとられるのだろうが少ないのだろう

 9/2に登った三ケ上は友を偲ぶ登山と書いたが 今日も先輩を偲ぶ登山となった 今日の登山記録フォトムービーのBGMには先輩が最後にコメントをしてくれた時のBGMを使った 不思議な事にその時の登山も会社でお世話になった方の葬儀が行われ 葬儀の模様をDVD編集した後の登山だった 選んだ曲はモーツアルトのピアノ協奏曲24番 モーツアルトとしては異色の作品という評もあとから知ったが 深い悲しみを感じさせられる 動画はYouTubeにて公開している(こちら) 聞いて頂けると幸いだ 
 
 ルートを行く 幅広の林道 砂利をひき整備されている 空は青く 空気は澄んでいる 草芝の緑も鮮やか ルート脇には意外と花が顔を見せる ノラニンジン イヌタデ ミゾソバ オトコエシ キンエンコロ アキノノゲシ シロヨメナと次々に楽しませてくれる キンエンコロは太陽光線を受けまさに金色に輝いているのだが風にゆらゆら 何枚か撮ったがどれもピンとが甘かった
 
 ルートを行くと右にカーブするところがある カーブの先に出ると雌山のピークが現れる ここの変化はいつも楽しみだ 太陽光線を受け輝いているススキの先にピークを見る事が出来た
 
 そこの左手に建屋がある 何の目的か不明だがそこが最奥の建屋でそこまでは林道は整備されている アカツメグサ ピンクのゲンノショウコ アキノキリンソウ シラヤマギクが顔を見せる 樹林の中を通りまた開ける 草原が左手に広がり 太陽の方角に雌山のピーク カメラを向けるがまぶしくてモニター画面は見えない デジカメは気楽だ、ダメ元でシャッターを押す カメラの眼は映像を撮っていた 流石だ
 
 そこを過ぎると樹林帯に入る 分岐等要所要所に雄山雌山登山道の標識がある 昔はここまで車で来ていた人がいた事を思い出した 今や、ルートは荒れており 車高の高い車でもどうかと思われる状態 ルート脇の花を探しながら登って行く ツリフネソウ ヤマアジサイ シラヤマギク オオカニコウモリ ノブキ*(*は実を示す) サンインヒコオコシ アキノキリンソウなど見つける
 
 初めて雌山を訪ねた時にルートを間違えたところに出る 1998/12と記録している 藪枯れの季節だったとは思うが、今では一歩も入れそうも無い 懐かしい思い出だ その名残を留めるようにしてルートには草が茂っている 茂っていると言ってもまだ背は低い おや!背丈程の白い花が咲いている アケボノソウだ 思いがけない出会いに喜ぶ
 
 草を踏みしめながらルートを行く ノブキ*やミゾソバが多い ルートは分岐になっており左へ折れる 分岐の先に白い花が見えたので足を延ばして確認する ここにもアケボノソウが咲いていた 喜んで戻ってきたは良いが ズボンにはひっつき虫が一杯 お土産付だった
 
 ルートを行くと大きな案内標識が見えてくる 登山道の案内を示した標識が設置されており 林道というか幅の広いルートはここまででその先から山道になる 標識が設置されている場所は広場となっており太陽が射し、花が沢山顔を見せている ざっと見て回るとウスバアザミ サンインヒキオコシ ミゾソバ ノブキであった 
 
 記録を見るとここまで44分 ここから山頂まで25分を要している 山道に入ってから山頂までそう時間はかからない 一歩一歩登って行く サンインヒキオコシやミゾソバがしばしば顔を見せる 倒木が幾つかあるが支障なく登って行ける ルートは左にカーブしてルート幅が広がってくると山頂は近い アキノキリンソウが固まって咲いている脇を抜けると展望がきく所に出る 記録に展望岩と書いているところである ここからは180度の展望が開け 左手方向に雄山を見る事が出来る
 
 展望を一望してルートに戻る すぐに雌山山頂に出る 山頂には標識 三角点がある すぐに雄山を目指す 縦走路は草が茂っており掻き分けるようにして進む ほんの数メートル行くと、しっかりしたルートに繋がる 草が茂っている足元にリンドウが一輪咲いていた 帰路に見つけたもの 茂っている草に気をとられたのか往路では見つけられなかった
 
 縦走路にはところどころ雄山登山道の標識が設置されており一本道 だが、笹が背丈程伸びていたところもあり自然復帰が進んでいる 特に雄山山頂付近は笹が茂り土のルートは見えない まだ笹の背丈が膝頭程度なのでルートは読めるもののこのまま過ぎるとヤブ漕ぎが必要になってくる可能性がある ここを訪ねる登山者は少ないのかも知れない
 
 縦走路では眺望は得られない 何回かアップダウンを繰り返す 花や実は少なく 雄山山頂付近になると増えてくる ウスバアザミ アキノキリンソウ チゴユリ* ツルニンジン* マユミ* エゴノキ* ウツギ* タニウツギ* ミヤマタニソバを見つけた 山頂にはゴマナが咲いていた マユミの木が数本あり 色づいていた クリの実らしいものが見えたのでズームで撮りクリと確認出来た
 
 山頂からは展望が楽しめる 大山から蒜山に繋がる山並み その前に毛無山に連なる山並み等伺う事が出来る 反対側には大佐山が見える 足元の山頂広場は少し狭まった感じがする 景観を一望し記念写真を撮り下山する 

 下山は登ってきたルートを戻る



アプローチ
  今日も早目に出発 倉敷の気温16℃ 空が次第に明るくなり色がついてくる 高梁川に沿って県道24を走る くっきりとした山際、山裾には白い雲が流れる 静かにエネルギーを蓄えている高梁川 自宅から10分少々でこの景観を楽しめる いつも感謝の思いを持って車を走らす 朝が早いので川辺橋や総社大橋の渋滞はなく抜ける 豪渓泰橋13℃を確認して180号に乗り北上する 高梁市に入るとガスがでてくる、いつものことだ 井倉12℃ 新見12℃と結構低い 新見市内で県道32に降り 右折する 新見市に入った辺りから太陽が顔を出し 太陽に向かって走るようになりまぶしい 沿道は黄金色に輝いている ヒガンバナが咲いているがピークは過ぎたようで鮮やかさは無い 大佐山の案内標識のある交差点を直進し、次の交差点を県道58の方向へ左折する 大佐ダムからの渓流に沿って登って行く 県道58新庄への分岐で58と別れ県道317へ直進する トンネルを抜けると右手に大佐ダムが見えてくる ダムに沿って走り 惣ヶ原トンネルを抜けた先の三叉路を左にとり県道317へ行く 今日も三叉路に全面通行止めの表示がある 前回同様 大井野の集落の先で国道180へ抜ける道路工事のようだ もう3,4年になる 随分時間がかかっている 大井野川の渓流沿いの道路を行き、大井野の集落を抜ける 集落を抜けたところに雄山登山道を示す標識があったが無くなっている 初めてだと戸惑うだろう そこを左に曲がり前回同様、舗装の切れるところまで行き 道路脇の空地に駐車させて戴く 車載温度は15℃