実僧坊山



標高 実僧坊山461    難易度 ☆     登り 36分 全工程131分  岡山県
倉敷からの距離    22Km        登頂日 2019/03/14   ガイドブック  写真 動画

岩屋駐車場7:17−7:30岩屋寺−7:31鬼の差上岩−7:37分岐−7:44分岐−7:46鬼の酒盛り岩分岐−7:51鬼の酒盛り岩7:52−7:54実僧坊山−8:08分岐−8:09重田池分岐−8:11堰堤8:19−8:22重田池分岐−8:58タムシバの森9:01−9:07鉄塔#30−9:15せせらぎの十字路−9:28岩屋大桜−9:40岩屋駐車場

登山
 今日は実僧坊山(じっそうぼうざん461m)を経由して重田池(じゅうたいけ)タムシバの森を訪ねる

 登山支度をする ウインドウブレーカーは脱ぎリュックに入れて出発する いつものように案内板の左手へ向かい トイレ裏の舗装道路を登って行く 舗装道路はすぐに途切れる 民家がある その庭先が崩れている 昨年の豪雨によるものと思われる 民家の脇の畦道を行き、スモモが花を咲かせているのを見る スモモを見てルートを行くと、岩屋寺手前の第1番地蔵のところに出る
 
 正面に石垣と石段があり 緑に覆われ雰囲気がある スモモと思われる花が咲いていた 石段を登ると岩屋を説明した案内がある 記載されている説明文を書いておこう 平安時代には栄えたとの事

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岩屋
 鬼の城、新山とともに、平安時代には、山上仏教の中心地として栄えたといわれていますが、いろんな学説等がありはっきりしません。
 周囲のたたずまいや巨大な花崗岩でできた岩穴を目の前にして、吉備津彦命の温羅(うら)退治をはじめとする数々の伝説を思いうかべるとき、岩屋は、今もなお緑と伝説の地といえます。
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 朽ちた 岩屋寺奥の院の建屋があるものの 栄えたという名残は伺えない ルートを鬼の差し上げ岩に向かう 雰囲気のある石段を登る 登った正面に岩屋寺があり、寺の境内の右手方向に鬼の差し上げ岩がある この説明も書いておこう
 
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鬼の差し上げ岩
 この岩窟の天井にあたる岩で、大きさはおおよそ縦15m、横5m、厚さ5m。この地方には、桃太郎噺の源ともいわれる「吉備津彦の鬼退治」すなわち「温羅伝承」が広く伝わっており、各地にこの伝承にまつわる地名や場所んどが数多くあります。
 この岩もこの伝承にまつわるものの一つで、鬼のモデルと言われる温羅が、この巨大な岩を差し上げて岩窟を造り、すみかにしたと伝えられるところから、この名がついたと言われています。岩の裏側の窪みは、差し上げた時に出来たと伝えられ、「鬼の手形」と呼ばれます。
 また、この地の岩屋と言う地名も、この岩窟に由来すると言われています。この周囲には、鯉岩・八畳岩・屏風岩など多くの巨岩があります。(総社市)
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 今度は鬼の昼寝岩の案内標識に従ってルートを行く 数分で鬼の昼寝岩の分岐に出るが、岩には寄らず、分岐を直進し重田池方面へ向かう ヤブツバキの花がルートに落ちている 周辺を見まわしても花は見つけられなかった おや ウグイスの鳴き声だ 一声鳴いて続かない 大分休みをおいてまた一声 一生懸命練習をしている コウヤボウキの綿毛を見つけた 分岐を鬼の酒盛り岩へ向けて進む この辺りはコウヤボウキが多く見られる
 
 鬼の酒盛り岩に出る 円陣を組むようにして大きな岩が3つある 鬼の酒盛り岩を抜けて実僧坊山へ向かう 緩やかな登りを数分行くと三角点のある実僧坊山山頂に出る 国土地理院の地図では登龍山と表記されているが、地元の案内板には実僧坊山と記載されている 眺望は得られない 三角点の近くの木に実僧坊山と書いた標識がくくりつけられていた H28.11.3と記している
 
 山頂を後に重田池を目指す 遊歩道を利用せずとも行ける事が分ったので 今日も以前見つけたルートを追う 所々にテープナビがあるので目印になる 藪で遮られる事無くルートに自由度があるのでルートを失うことがある 今日はルートを失った テープナビを付けた人も迷ったのかも知れない 崖に出るような心配はなさそうなので、適当にルートを降りてゆくと、樹間に重田池が見えてきて 遊歩道に飛び出す ルートを行くとすぐに池畔の分岐がある あれ?いつもの場所だ 迷ったのでは無く荒れていたのだろうか?
 
 分岐を右にとり 池を左に見ながらルートを行き 堰堤に出る 堰堤には湖畔のツツジの小径 と書いた案内板が設置されている 説明文を書いておこう
 
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湖畔のツツジの小径
この一帯に咲くいりろなツツジ
 この地帯一帯は、良好なアカマツ二次林を形成している。アカマツは、裸地などの他の植物が生育できない条件下で生育できる植物であり、このようなアカマツ林に見られる特徴的な植物としてはツツジ類が挙げられる。
 春の訪れとともに、この一帯のアカマツ林には色々な種類のツツジが花をつけ、私たちの目を楽しませてくれる。

コバノミツバツツジ
 花期3月下旬−5月下旬
 春、この一帯を紫色に染める。花が終わる頃に3枚の葉がつくことが特徴であり、このことからこの名前がついた。 
シロバナウンゼンツツジ
 花期4月上旬−5月上旬
 花は白色、他のツツジ類より小さい花をつける。
ベニドウダン
 花期5月中旬−6月下旬
 花は鐘形の紅色。主に鬼城山に自生しており、県内の分布の南限となっている。
ヤマツツジ
 花期4月下旬−6月中旬
 花は朱赤色。日本各地で見ることができる代表的なツツジ。
ゲンカイツツジ
 花期3月下旬−4月中旬
 紅紫色の花で、鬼城山に自生し、県内分布の南限となっている。朝鮮半島にも分布しており、朝鮮式山城である鬼ノ城との関連も興味ひかれる。
 
重田池
 重田池は昭和期に作られた農業用溜池である。
 周りを山に囲まれていることで、自然のろ過装置を通って池に流れ込む水は、大変きれいな水質である。そのため、プランクトンがほとんどいないと考えられ、それを餌にする魚もこの池にはいない。
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 重田池の堰堤に出て 池を眺める 風は無く、陽射しが心地よい 空の青さを映し池面がはえる ここでもウグイスの鳴き声が聞こえてきた 池を背景に記念写真を撮る 
   
 池の畔を戻り 分岐をタムシバの森へ向かう 池を右手に見ながらルートを行く 池の眺望を楽しめる、好きなルートである ヒサカキ アセビの花を見つける 
 
 短い木の橋を過ぎると 池を囲む山の中のルートとなる ルートからの眺望は得られない、似たようなアップダウンを繰り返す 花や実を探しながら進む アセビ ヒサカキ オオバヤシャブシ*(*は実を意味する) ヒメヤシャブシを見つけ タムシバの森 と書いた案内板のあるところに出る 説明文を書いておく
 
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タムシバの森
 花期:4月上旬−5月上旬
 噛むと、爽やかな香りがし、昔の人はこの樹を噛んでいたことから、「噛むシバ(=雑木)」、これが転訛し「タムシバ」となったと言われる。この地域では別名「ショウガギ」とも呼ばれる。
 よく似たものでは「コブシ」がある。
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 ベンチがあって その脇を入って行くと、見晴らしが得られる場所がある そこに出て景観を見る タムシバのシーズンは白い花が山肌に咲いているのを伺う事が出来るのだが、まだ早いようだ 
 
 案内板のところに戻り せせらぎの十字路へ向かう やや下り気味 テンポ良く降りて行く せせらぎの十字路を示す標識に従い90度右に折れてルートを行き鉄塔#30を潜る 鉄塔を過ぎてルートを行く 突然切り開けたところに出る 樹木を切り倒した後は、何も出来ていない そこから丸太の階段が続き せせらぎの十字路に出る

 せせらぎの十字路を渡り岩屋の大桜へ向かう 緩やかな登りが続く 分岐があるが直進し岩屋の大桜を目指す
 
 岩屋の大桜のところに出る 桜の木の手前にスモモが花を咲かせていた 桜はまだだ

 大桜を後に駐車場へ向かう 民家があり野辺の花を期待するがオオイヌノフグリ ホトケノザ タネツケバナが僅か顔を見せる程度だった シキミ ヤブツバキ スモモが花を咲かせていた 駐車場ではオオバヤシャブシの花芽とヒメヤシャブシ*を見つけた



アプローチ
 今日は全国的に快晴の予報 放射冷却の為か2℃とかなり冷えた 朝の陽射しを受けながら吉備路を走る 180号を横断し県道271に進む JRの踏み切りを通り 道なりに右にカーブ 次の交差点で砂川公園の案内を確認して左折 そのまま山に向かって走って行く 道幅が狭くなる 対向車に留意しながら隘路を抜ける 幸い対向車は無かった 鬼ノ城駐車場を右に見て道なりに進み、岩屋駐車場に駐車させて頂く 車載温度1℃