大空富栄山  

大空山と富栄山


大空山 標高 1103m  難易度 ☆☆☆
富栄山 標高 1206m 難易度 ☆☆☆
登り100分(大空山へ) 縦走36分 下り75分(富栄山から)  岡山県
倉敷からの距離   95Km        登頂日 2019/06/10   ガイドブック    富栄山  写真 動画

駐車場7:02−7:23丸木橋−7:27標識_分岐まで90分−7:49標識_分岐まで50分−7:58渓流−ロープ−8:30尾根分岐−8:42大空山山頂8:43−8:58尾根分岐−9:19富栄山山頂9:32−9:46尾根分岐−10:13標識_50分−10:27標識_90分−10:28丸木橋−10:47駐車場

登山
 今日は大空山(おおぞらせん1103m)と富栄山(ふえいざん1206m)を訪ねる

 登山支度をする 周辺を見ると コナスビ タニウツギ エゴノキ クマシデが花を咲かせている 駐車場入口にも大きなエゴノキが沢山花を咲かせていた 登山口に向かう道路脇にはウツギが花芽を膨らませ コガクウツギが花を咲かせていた 岡山市市制80周年記念造林地と書いた石碑の横から擬木の階段を登って行く ここに来るとママコナが思い出されるが今はその姿は見られない

 入口の案内板に小さく記載されていた案内文を紹介しておく
 
−−−−−−−−−−−−ここから−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 富栄山・大空山は白賀渓谷を取り囲む北西側の同じ稜線にあり、富栄山山頂の展望台からは条件によっては、大山・日本海・さらには四国の山の遠望が楽しめます。途中にある「ふぐるみ原生林」の紅葉は美しく、ブナ・ミズナラなどの広葉樹の大木や四季に咲く可憐な草花など楽しめる山となっています。
−−−−−−−−−−−−ここまで−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
 
 いきなりの急な登りで息があがる もう一度登るとなだらかなルートとなり息を整える事が出来る 少し下り なだらかな登りとなる 樹林の中のルートで斜面にコガクウツギと思われる白い花の固まりがあちらこちらに見られる アカショウマが花芽をつけていた やがて右手に渓流が見えてきて新しい丸木橋がかかっている 少し先を見ると従来あった丸木橋は見られない 豪雨で流されたのだろう
 
 新しい丸木橋を渡る 上流を見ると流木が結構見られる 豪雨の時が思いやられる ルートを行くと分岐点まで90分の表示がある 昔迷って入り込んだルートは草が繁っており 当時の面影は見られない ルートは右手方向が開け霰ケ山 入道山に連なる山並みを伺う事が出来る コガクウツギ タニウツギが花を咲かせていた
 
 すぐにルートは左にカーブして樹林の中の登りとなる 曲がり角にコバノガマズミが出迎えてくれた ロープが設置されたルートとなる、足場はしっかりしており ロープを使わずに登って行ける 杉樹林の中 樹林特有の冷気を感じる事が出来る 何ケ所かロープ設置のところを抜けて行くと分岐まで50分と書いた標識のところに出る 新しい標識が設置されており 見落とす事は少なかろう
 
 分岐まで50分の地点から尾根分岐までの29haをふぐるみ原生林と呼ばれるようだ 登山道入口の案内板に記載されている これまでと雰囲気が変わり ブナ等の大きな樹が顔を出し いい雰囲気をかもしだしてくれる 紅葉のシーズンはおすすめだ 
  
 大きなブナ樹林を楽しみながらのルート 樹齢約600年のブナ樹林と説明があるとおり見応えがある 暫くは山を巻くようにした緩やかなアップダウンのルート すこし行くと見覚えのある木を輪切りにして飛び石替わりにしているところ 滑った思い出が浮かんでくる 木の上は遠慮して抜ける コナスビ ギンリョウソウを見つけ 原生林に入って10分程歩いたところに細流があり花が期待される
 
 立ち止まって花を探す クルマバソウ ミズタビラコと小さな目立たない花が顔を見せてくれた また ヤマアジサイが今にも咲こうというところ ヤブデマリがひときわ目立って白い花を咲かせていた

 そこを過ぎるとルートは登りとなりジグザグに登って行く ブナの樹林が見事である 大きな倒木があり倒木の上を越えられるようにしてある 昔はこの木の下をリュックを外して潜って抜けたものだが 木が沈んだのだろう とても潜り抜けられる空間は無くなっている こうした変化も面白い
 
 ホウチャクソウが一輪咲いているのを見つけて登って行くと ブナの大木が倒れているところに出る 幹が切断されルートが歩きやすくなっていた 前回(2017/8/26)登った時はどうだったかと写真を見てみると切断されていなかった 
 
 ジグザグの登りをこなすと傾斜は緩くなる 緩やかなアップダウンのルート ギンリョウソウが顔を見せてくれたが花は少ない やがて右手樹間に大空山のピークが微かに見え 尾根分岐に出る ここまでが ふぐるみ原生林と呼ばれているとおり 分岐を過ぎると 根曲がり竹を切り開いたルートとなる
 
 分岐を右にとり、まず大空山を訪ねる 少し下って登り返す 緩やかなアップダウンがある 樹林の中のルートが殆どで途中に視界が開けるところは無い コガクウツギ ツルシキミ*(*は実を意味する)の実を見つけ、大空山山頂に出る
 
 山頂にはヤマボウシ ハナニガナが花を咲かせ出迎えてくれた 周辺の樹木が茂り 富栄山も近くの電波塔のピークも見る事が出来なかった
 
 今度は富栄山へ向かう 尾根分岐まで戻り 富栄山へ ルートには根曲がり竹の切り株は殆ど見つからず しっかりしたルートになってきた ユキザサ*が実をつけているのを見つける 今度はタニウツギとクマイチゴを見つけた ルートは左にカーブして前方に富栄山のピークが顔を見せる ルートは根曲がり竹に囲まれているもののほぼ直線 前方の視界は得られる 緩やかな登り 所々樹木はあるが陽射しを遮るものは無い 幸い曇り空 コバノフユイチゴ ツルシキミ* ナナカマドを見つけルートを行く
 
 ルートの右手が開け 振り向くと大空山に繋がる尾根が見える 足元にはハナニガナが出迎えてくれた そして山頂展望台が見えて来て 山頂に着く 早速、展望台に登り 周辺の景観を楽しむ 一部樹木があるがほぼ360度のパノラマを楽しむ事が出来る 登ってきた大空山からのルートも見る事が出来る 大山の方角は大きな樹が邪魔をして良く見えない
 
 記念写真を撮り麦茶で喉を受けて潤し下山する 下山は尾根分岐に戻り そこから登ってきたルートを降りて行く 何でも無いところで足を滑らす事があったものの、問題となるような事は無く 無事駐車場に 今日はどなたとも出会わなかった


アプローチ
 5時頃倉敷を出発 車載温度18℃ 前回の森林公園の時に見た朝日を期待していたが雲があり残念 429吉備路を走り 県道271を行く 雲の間から朝日が顔を見せてくれた 足守の手前で再度429に 足守 吉備中央町 加茂川と走る 道の駅で小休止15℃を確認 道の駅を出発して小森温泉 旭川ダムと走る 旭川ダムの水位は相変わらず低かった 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 落合入口17℃を確認し313に乗り久世へ 久世の三叉路を右に行く 181を左折してすぐ次の信号を右折し県道65へ進む 米子自動車道の橋脚を見て 余川に沿って川を遡る 道幅が狭い箇所が何か所かあるが無事抜ける 昨年の豪雨の影響か全面通行止めとなっているところが見られたが、のとろキャンプ場に向かうルートには支障なかった のとろ温泉天空の湯の大きな案内板を見て右折、急な登りを登り キャンプ場へ向かう キャンプ場を右に見て直進し登山口の駐車場に 登山口は17℃ 駐車している車は無かった