三平山



標高 1010m    難易度 ☆     登り54分(穴ケ乢から) 下り33分(公園) 林道25分   岡山県
倉敷からの距離   119Km        登頂日 2019/11/09  ガイドブック   F写真 山の音 動画

穴ケ乢登山口7:06−7:13穴が乢−8:00三平山山頂8:10−8:22土塁−8:43登山口−9:08穴ケ乢登山口

登山
 今日は三平山(みひらやま1010m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 三平山登山は今回で17度目 穴ケ乢から登るのは7度目だがいずれも朝鍋鷲ケ山から縦走しており この登山口から登るのは初めて また 11月に三平山を登のも初めてとなる 樹林の中を緩やかに登って行く 木漏れ日が射し込み明るい 数分登ると前方に穴ケ乢と書いた標識が見えてくる ←朝鍋鷲ケ山 三平山→ と書いた標識もある 穴ケ乢は縦走路の分岐になっている 穴ケ乢と書いた標識の右手方向に石の地蔵があるのを見て、三平山に向けて登って行く
 
 樹林の中のルート 短い距離だが、朝陽が射し込むところがあり色づいた葉の中を登る 進むに従って傾斜がきつくなる 木の枝や笹の葉を掴み身体を引き上げる 足場を見つけて振り返る 朝鍋鷲ケ山の色づいた山肌を伺う事が出来る 高度を上げるに従って視界が広がり景観を楽しむ事が出来る 急な登りに耐えて登って行くと 樹林から抜け 笹原の中のルートとなる、振り返ると谷に落ち込んだルートとその先に朝鍋鷲ケ山に続く山並みを伺う事が出来る
 
 笹原のルートを行く アキノキリンソウ リンドウが顔を見せてくれた 傾斜が緩くなり前方に三平山の山容が見えてくる そして更に少し行くと、三平山の右手に蒜山三座と雲海が見えて来る 雲海の下は蒜山の街並みだと思うと、別世界が展開している感がある ルートはいくらか左にカーブし 皆ケ山と蒜山に繋がる山並みが見えてくる お! 足元にマツムシソウだ 数輪しっかり咲いている ここで会えるとは思っていなかった 随分と強い花だ リュウノウギクも咲いており 紅葉したホツツジ*(*は実を意味する)が実を付けていた そして、三平山が見えてきて隠れるように大山が見え 烏ケ山から繋がる山並み 先ほど見た雲海を見渡せる 何枚か撮った写真をパノラマ合成し、眼に焼き付けた景観を思い起こす
 
 ルートは緩やかに下って 草原のルートに出る タニウツギ*と並んでミツバツツジが何故か一輪咲いていた 山頂を目指して登って行く ルート右手にはススキが咲き その先に雲海が見える ルートの左手もススキの先に朝鍋鷲ケ山−毛無山に連なる山並みを伺う事が出来る 足元にはアキノキリンソウ リンドウが顔を見せる リンドウは陽射しを受け花が開くようで、登るにつれ開いてきている
 
 草原のルートを登って行く 振り返るとススキの原が広がり その先に雲海や先ほど抜けた小ピーク(マツムシソウが咲いていた)朝鍋鷲ケ山等が伺える 逆光なので撮った写真はモノトーンの感じ これもまたいい 登るにつれ高度を稼いでいる様子も伺える
 
 ルートは右にカーブし山頂が見えてくる 山頂には山頂標識と豊歳様の石祠が設置されている ここからは360度の景観が得られる 目前に大山がくっきりと見え 烏ケ山 象山 擬宝珠山 皆ケ山 蒜山三座と繋がり 雲海の広がりや 幾重にも見える山並み そして大山と反対側には 朝鍋鷲ケ山 金ケ谷山 毛無山と一巡する 豊年様(とよとしさま)と書いた説明があり 山頂標識として離れた場所からも見える 説明文を紹介しよう
 
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 豊年様(とよとしさま)
 明治5年(1872年)4月に建立され、豊受大神(食産霊神)を祀って豊年祈願をしてきた。古くは6月11日を祭日としていたが、今は5月11日に、ふもとの白髪部落の人たちによって祭られている。
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 大山や雲海を背景に記念写真を撮り下山する 下山は正面登山道を降りる 草原の中のルート、正面に大山や蒜山三座の山並みが見える ルートの向きによって見える山並みが変化する 足元は結構滑りやすい もっとテンポ良く降りれるかと思っていたがツルとしそうな箇所が多く 足元に留意しながら降りて行く そして土塁と書いた説明板がある所に出る 説明文を紹介しよう
 
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 土塁
 この土塁は、明治31年(1898年)蒜山の原野2,300haが陸軍の軍馬育成場として接収された時に放牧された軍馬が外に出ないように建設されたので、実に総延長56kmに及ぶ大工事であった。現在残存している4kmの土塁には往時をしのばせる幾多の史実が秘められている。
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 今まで何回もここを抜けたが説明文を読むのは初めて このような歴史があったのかと思いを新たにする どの部分が土塁というのだろうか?次回登った時はもう少し良く見ておこう 説明文も相当年月が経っているのだろう 雪の季節は確か土塁と書いた部分が頭を出していた 文字は消えかかっている
 
 土塁のところから右へ降りる 大山とはここでお別れ ジグザグにルートを降りて行く 三平山の山肌に咲くススキを楽しみ 雲海も違った角度から楽しめる コウヤボウキ*が綿毛をつけていた 今朝のラジオで今日の誕生花はコウヤボウキと紹介していた 紅葉した木々も楽しめる ブナが見事に色づいていた そして林道の登山口に出る
 
 登山口には駐車場やトイレがある 駐車場の方に行けば 蒜山三座等の山並みを見る事が出来るが、それとは反対の穴ケ乢登山口を目指す シロヨメナ ベニバナボロギク センダングサ* アキノキリンソウ オトコエシ* コウゾリナ* コナスビ イタドリ* ガンクビソウ ナナカマド*などを見つける コウゾリナ*の綿毛は結構きれいだ コナスビは狂い咲きか?私の判定ミスか? このルートも花のシーズンは楽しみだ 車載温度は14℃を示していた



アプローチ
 いつものようにまだ暗い内に倉敷を出発車載温度10℃ 吉備路429を行き 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 道の駅6℃を確認 小森温泉 旭川ダムと走る 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 落合入口11℃を確認し313に乗り久世 勝山と走る 勝山で313と別れ181を直進する 勝山を過ぎた辺りから周辺が明るくなって来る 勝山7℃ 美甘5℃ 新庄3℃と気温は下がってくる 新庄道の駅を過ぎてすぐのT字路を右折し県道58に乗り蒜山へ向かう 野土呂トンネルを抜けてすぐ、左に曲がり 100m程走り 林道川上2号線へ右折する 朝鍋鷲ケ山登山口を過ぎ穴ケ乢登山口まで車を進め 穴ケ乢入口と書いた標識の近くの道路脇に停めさせて頂く 車載温度7℃