森林公園



標高 1090m    難易度 ☆     登り88分 下り74分   岡山県
倉敷からの距離   105Km        登頂日 2020/09/01   ガイドブック   F写真 動画

駐車場6:32−6:38からまつ園地−7:02かえで園地−7:07おたからこう湿原7:09−7:21もみじ滝_1200m−7:39分岐_700m−7:44分岐_480m−8:02千軒平8:11−8:30もみじ平−8:46県境分岐_480m−9:01園地分岐−9:09かえで園地−9:19まゆみ園地9:21−9:26駐車場

登山
 今日は森林に いつものように千軒平(せんげんだいら1090m)を訪ねる

 登山支度をする 駐車場にナナカマド*(*は実を意味する) シロバナコバギボウシ コバギボウシ イヌトウバナが咲いているのを見て、出発する 自動車道を行き園地へ向かう 園地入口には森林公園案内図*1)があり マスク着用をお願いしますと書いた表示もある 少し入ったところに 森林公園を訪ねる方へ*2)と書いた説明板がある 説明板は一見読みにくく、読む人は少ないだろう 一般的な注意が記載されている
 
 園地を行く早速ダイコンソウ オタカラコウが顔を見せてくれる 管理棟はまだ開館前(開館時間は8:30−17:00) 管理棟の前の道を入ったところにツリバナの木があるのでご機嫌伺いに寄る 丸い緑色をした実がぶら下がっていた 園地の遊歩道に戻り、からまつ園地へ向かう からまつ園地にはカラマツの樹林の中に幾つもベンチがある カラマツの落ち葉が腐葉土として独特の雰囲気を醸し出している 園地に沿って溝があり キセルアザミ ウバユリ* オタカラコウなどが顔を見せてくれる
 
 カラマツ樹林帯を過ぎると春にはミズバショウが咲く湿原と続く ミズバショウが咲いていた場所には葉が繁り オタカラコウが幾つも顔を見せていた 木道は通行出来ないよう閉ざされていた 遊歩道を行く 右手に湿原 左手に灌木樹林があり タニウツギ* オタカラコウ ミゾソバ キセルアザミ キツネノボタン ウツボグサ マユミ*などを見つけながら右へ 左へと移動しながらルートを行く
 
 湿原が切れると灌木樹林を行き再度いぼた園地の湿原へ出る 灌木樹林帯でもサワフタギ* ヤマノイモ ツリフネソウ マユミ* コバギボウシ ヒヨドリバナ ミゾソバ オタカラコウ ウツギ* シロバナギボウシ シシシウド ヤマボウシ* イヌトウバナ カマツカ* ヨシノアザミ キツネノボタン ツリバナ*と沢山の花や実を見る事が出来る 
 
 そうそう 遊歩道から六本杉の方向へ入って行く道幅の狭い歩道が二か所ある その歩道入口に(両方とも) 来園者の皆様へ*3)と書いた注意書きがあり 猛毒のカエンダケが園内に出ているとの事 ネットで調べると触れるだけでも皮膚の炎症が酷く 間違えて食べて死んだ方もおられる由 この標識は管理棟入口やかえで園地の案内板にも掲載されていた
 
 今度はいぼた園地 遊歩道右手に湿原が広がる 左手は灌木樹林帯であり右も左も楽しめる 湿原にはミゾソバが多く咲いており その中に白い花をつけたヌマトラノオを見つける事が出来た 歩道から少し入ったところに咲いておりズームで撮って確認出来た キセルアザミ オタカラコウも咲いていた オトギリソウ コマユミ* ヨシノアザミ ヒヨドリバナ カマツカ*も顔を見せてくれた
 
 いぼた園地から渓流を挟んでかえで園地へ ヤブデマリ*が赤い実をつけていた ヤマボウシの木があるが実を見つけられなかった かえで園地の案内板に先ほどのカエンダケの情報に加え 注意とお願い*4)と書いた掲示があり ハチ・アブ・ブトの発生があり長袖・長ズボンで入園下さいとの事 だが、長袖を着ていても安心出来ない その上から狙われた経験がある アブなどがとまっていないか時々注意するようにしている
 
 かえで園地からおたからこう湿原へ向かう 落葉樹林帯の中を行く 紅葉の季節は好きな場所 花や実は少ない 足を伸ばしウオークを楽しむ そしておたからこう湿原に出る
 
 湿原にかかる木道に入る 湿原を囲むようにしてテープが張り巡らされている 何の目的か判断つかなかった 湿原にはおたからこうが咲いてはいたが期待していた華やかさが無かった ミゾソバも沢山顔を見せていたがそれ以外の花は見つけられなかった
 
 湿原を後に もみじ滝へ向かう ホツツジ ミヤマガマズミ* ヤマジノホトトギス キンミズヒキ ヒカゲミツバ サワオトギリ ヤマアジサイ*を見つけながらルートを行く ルートは渓流に沿って登って行き 左もみじ滝を示す分岐に出る 分岐の近くにヤグルマソウ*が実をつけていた
 
 分岐を左へ数歩行くともみじ滝が見える 橋の上から滝を見て分岐に戻り 千軒平へ向けて登って行く ここから登りがはじまる ジグザグに高度をあげて行く ブナの木などを見ながら登って行く サワオトギリが顔を見せてくれた サワオトギリと書いているもののオトギリソウとの区別がはっきりしない サワオトギリは花が小さく 葉が丸みを帯びている事を判断指標としている まあ適当ですのでご容赦を
 
 ルートは尾根縦走路に出る 分岐の表示に従い千軒平へ向かう 大きなブナ樹林の中のルート ブナを楽しみながらルートを行く 下って登り返したところにまた、分岐がありここからも管理センターへ降りられる 分岐を千軒平へ向かう 少し下ってから登りにかかる 急な登りを行く 段差のあるところを避けてルートを選びながら登っていると 後から登って来られる人に気づく 段差をどんどん登って来られ、あっと言う間に追いついてしまう どうぞとルートを譲る カメラを持って登っておられた もうあのパワーは無理だ 少しの登りでもすぐ息があがる エネルギー代謝機能に劣化があるのだろう 登れる事を良しとして、楽しんでゆきたい
 
 急な登りを終えると傾斜は緩くなり一息入れる事が出来る 樹林を抜け陽射しが得られるところに出る 先に登られた方が写真を撮っておられたので、そこで何を撮っておられたのか探す すぐには見つからなかったがアカモノが一輪咲いていた 先の方が写真を撮っているところを見ていなかったら見過ごしていただろう 娘と一緒に登っている時でも見つける違いに気づかされる 見逃している花や実はかなりあるものと思う いつも見ているリョウブ*を確認し登って行くと 千軒平の草原広場に出る
 
 マツムシソウが咲いていないか期待しながら草原を登って行く 数は少ないものの顔を見せてくれた カメラに収めながら登って行く そして千軒平山頂に出る あれ? 先ほどの方がおられない? もう先に行かれたのだろうかと思いながら リュックを降ろし山頂の景観を見る 
 大山が見えないかとその方角を見る 山並みは判別出来るが大山は?と追っている内にガスがどんどん沸いてきて 山並みすら判別出来ないようになってしまった 大山を背景に記念写真を撮るのをあきらめて 周辺の花を探す
 
 先ほどの方が木陰から出て来られる 何か花が咲いているのかも知れない ヤマハギが咲いていた 草原広場には花は少なく マツムシソウの他にはウツボグサ オトギリソウを見つけるに留まった 先の方はすぐに下山された様子 マツムシソウと一緒に記念写真を撮り、私も下山する
 
 下山は縦走路をもみじ平を経由し県境三叉路で管理センターに降りる 縦走路ではツルシキミ* リョウブ* サワフタギ* サンインヒキオコシ キンミズヒキ オトギリソウに出合う 県境分岐からの下りでは花とは出合えなかった
  
 園地に降りる かえで園地に向かうまでに ダイコンソウ ヒカゲミツバ ヤマボウシ*などに出合う かえで園地を過ぎてすぐにまゆみ園地へ向かうルートへ入って行く ヒカゲミツバ モミジガサ ヨシノアザミなどを見て まゆみ園地に出る マユミ*が実をつけているのを見て 名木百選 森林公園のマユミ*5)と書いた案内の脇を抜けて ケヤマウコギ*を確認 ヨシノアザミ バイケイソウ* ゲンノショウコなどを見て 園地を後にする 園地入口のトチノキは実を確認出来なかった
 
 管理棟は開館していたがマスク着用の記載があったので寄らなかった 駐車場には3台車が増えていた 車載温度は24℃だった
 
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*1)森林公園案内図
 森林公園で植物の採取、魚釣り、昆虫の捕獲、土石の採取、キャンプ、野外料理、火気の使用などの行為を県条例により禁止しております。自然を大切にしましょう。
 

*2)森林公園を訪ねる方へ
森林公園は県民のみなさんの貴重な財産です。このかけがえのない美しい自然を守り、後世に伝えるため森林公園では次のことを守りましょう。
1、植物採集、昆虫採集、魚つりをしないこと
2、鳥獣などを傷つけたり、とらないこと
3、キャンプをしないこと
4、たき火、花火などの火氣を使用しないこと
5、公園の施設をこわしたり、傷つけたりしないこと
6、物品の販売やこれに類する行為をしないこと
7、危険なことや他人の迷惑になる行為をしないこと
8、タバコの吸いがら、ごみ、缶、ビンなどは指定された場所に捨てるか、自分で持ち帰ること
9、その他、公園の利用や管理に支障になる行為をしないこと
以上のような注意事項に違反する時は 岡山県立森林公園条例により退園していただくことがあります。
なお、管理センターは、展示室、休憩室も兼ねておりますので、入園される方は気軽にお立ち寄りください。
岡山県
 

*3)来園者の皆様へ
 カエンタケ(猛毒)食べると死にます。
 園内に出ています。危険です、触れない、近寄らないで下さい!
 
 
*4)注意とお願い
 只今、こうえんでは、ハチ・アブ・ブトの発生が多く見受けられる時期です。
 虫よけ等を準備され、長袖・長ズボンでの入山をお願いします。
 もし刺された場合管理センター内には、毒吸出し器、消毒液等を用意しておりますのでお申し出て下さい。
 尚、必要な場合においては、病院等で早期診察をお願い致します。
 
 
*5)名木百選 森林公園のマユミ
マユミ(ニシキギ科)
苫田郡奥津町羽出
推定樹齢270年
岡山県森林公園は、「明治百年記念事業」として昭和50年7月に開園された。
本樹は、毎年秋には見事な赤い実をたわわにつける。
この実はかなり遅くまで残り初雪の頃でも赤い実がよく目立つ。
昔、この材で弓を作ったことから「真弓」の名がある。



アプローチ
 まだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度27℃ 吉備路429 県道271と走り 足守の手前で再度429に乗り足守 吉備中央町 加茂川と走って行く 吉備中央町に入った途端ガスが出てきたが、走行には支障ない程度 加茂川に降りたら消えた 加茂川を抜け 道の駅の信号の先で車載温度22℃を確認 小森温泉 旭川ダム 旭町と抜けてゆく 旭川に沿って走っている辺りから周辺が明るくなってきた 旭町を抜け 相変わらず工事が行われている交互通行のところを抜け 休み乢トンネルを抜ける 山並みは見えるものの境界はぼんやり、朝の景観が広がる 最初の信号を左折 県道159を経由して久米へ 久米で右折し181を行き院庄へ 院庄で左折し179を北上する 雲井山トンネル出口22℃を確認 奥津役場前は確認を忘れた 甘木トンネルを出てすぐ、森林公園の案内標識に従って左折する あとは慣れた道 羽出川に沿って登って行く そして森林公園の一番奥の駐車場に駐車させていただく どなたもまだおられない 車載温度19℃