穴ケ乢登山口6:34−6:41穴ケ乢−7:35三平山山頂7:44−7:55土塁−8:15登山口−8:51穴ケ乢登山口
今日は三平山(みひらやま1010m)を訪ねる登山支度をして出発する 林道に朝の陽が射しまぶしい 穴ケ乢入口と書いた標識を見て、登山道に入る 入った途端、周辺が見えなくなる 少し時間がかかって明るさの調整が出来てくる ヒノキの樹林の中を登って行く 花に出合うこともなく登って行くと穴ケ乢に出る 穴ケ乢は朝鍋鷲ケ山と三平山の縦走路のコルにあたる 朝鍋鷲ケ山ならびに三平山を示す案内標識がある 標識の右手にある石の地蔵を見て、三平山へ向けて登って行く
樹林の中のルートを行く、登るに従い傾斜がきつくなる 木の枝や笹の葉を掴み身体を引き上げる ママコナが顔を見せてくれた 足場を確保しなんとかカメラに収めるもピンボケ 花の出迎えを喜び急登を耐える 傾斜は少し緩やかになり、振り返る余裕が出てくる ここから振り返って見る景観はいい 深く落ち込むルート、その先に朝鍋鷲ケ山に繋がる尾根が見え そして金ケ谷山も見えてくる 何回も振り返りながら景観を楽しむ
足元にも花が顔を出す ママコナ タムラソウ ワレモコウ ツルアリドウシ*(*は実を意味する) ヤマハギ ミズナラ* オケラ ツリガネニンジンが顔を見せてくれる 傾斜が緩くなり カシワの樹林となり 前方に三平山が見えてくる ここから暫くはいつもいろいろな花が顔を見せてくれる楽しみにしているルート オミナエシ マルバハギ オケラ ホツツジ マツムシソウ ワレモコウ キキョウ ミズナラ*と顔を見せてくれる 花の数は少ないもののマツムシソウ キキョウに出合え喜んでカメラに収める また、右手前方には蒜山三座を伺う事が出来る 丁度逆光となってしまう
この辺りにアラゲナツハゼが見られる筈と探す ナツハゼとそっくりのアラゲナツハゼ*を見つける アラゲナツハゼは岡山県では北部に希産し、希少種に指定されている との事で間違っているかも知れない アラゲナツハゼを見つけルートを行く 少し下りである クリ*を見てトンネルのようになっている樹林の中を降りて行く 覗きメガネのような感じで、ここを飛び出した時の景観を頭に描きながら わくわくして進む
そして飛び出す その先には遮るものが無い 三平山の山容が広がる 笹原の山容だ 朝の陽射しを受け 山肌の緑も美しい 山頂に繋がるルートを追う事が出来る
景観をカメラに納めルートへ向かおうとしていたら、少し戻る位置にオレンジ色の花を見つけ確認する フシグロセンノウだった 足元にも留意しよう いつもお馴染みのタニウツギ*を確認し草原ルートを登って行く ルートにはオトギリソウ ウド サンインヒキオコシ オケラ アキノキリンソウ ワレモコウ オミナエシ シラヤマギク ツリガネニンジンなどが顔を見せてくれる 右手には蒜山三座やそれに連なる山並みを 左手後方には登ってきたルートとその先に連なる朝鍋鷲ケ山 金ケ谷山などが伺える 花や景観を楽しみながら登って行く 笹原の中のルートで陽射しを遮ってくれるものは無いが、心地よい風があった為か暑さを感じる事なく登って行く
ルートはやがて右にカーブし山頂が見えてくる 山頂には山頂標識と豊歳様の石祠が設置されている また、豊年様(とよとしさま)*1)と書いた説明があり、右にカーブした地点からも存在がわかる 緩やかなアプローチを楽しみ山頂に立つ
ここからは360度の景観が得られる 目前に大山が見える 烏ケ山 象山 擬宝珠山 皆ケ山 蒜山三座と繋がる 櫃ケ山などの山々 そして朝鍋鷲ケ山 金ケ谷山 毛無山と一巡する 大山を背景に記念写真を撮る 山頂広場にカワラナデシコが咲いているのを見て、下山する
下山は正面登山道を降りる 草原の中のルート、正面に大山や蒜山三座の山並みが見える ルートの向きによって見える山並みが変化する この変化がここを降りる楽しみだ 高度も変わるので見え方も少しづつ変化する 下りのテンポを楽しみ10分程降りると土塁*2)と書いた説明板がある所に出る
土塁のところから右へ降りる 大山とはここでお別れ ジグザグにルートを降りて行く ここからは幅広のルートとなる 花を期待していたがツユクサ ヤマハギ ウドを見つけるに留まる そして林道の登山口に出る
登山口には駐車場やトイレがある 登山口を後に、穴ケ乢登山口を目指す これから30分程の林道ウオークだ この暑い時期に林道を30分も歩く計画はますかったかな? 道路の照り返しが心配 と 心配して臨んだ林道ウオークだったが 結構日陰が多い 吹いてくる風も心地よい これは快適と心配事が消える 自動車道は車がすれ違える程度の幅員があるので、道路の両方の花を探しながら歩くわけにゆかない 右手が山になり、山側の斜面に花が多そうなので右手を探しながらルートを行く
ツリガネニンジン キンミズヒキ コウゾリナ タニウツギ* ツリフネソウ ミゾソバ ゲンノショウコ ミズヒキ コメナモミ オトコエシ ベニバナボロギク ツクシハギ イヌタデ シロヨメナ コバギボウシ* マツヨイグサ ノギラン ヤマハギ ノダケ イタドリ オトギリソウ ミヤマニガナ オトコヨウゾメ* イヌトウバナ ヤマウルシ* ウリハダカエデ* ネジバナ ヒヨドリバナ アキノノゲシ ナナカマド*と実に沢山の花や実と出合える事が出来た
次から次と顔を見せてくれる花を楽しみながらルートを行く ルート前方に尾根筋が見えてくると穴ケ乢入口は近い そして車のところに着く 車には陽が当たっていたが車載温度は24℃だった 車を少し走らせたところで再度確認したら23℃とわずか下がった
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*1)豊年様(とよとしさま)
明治5年(1872年)4月に建立され、豊受大神(食産霊神)を祀って豊年祈願をしてきた。古くは6月11日を祭日としていたが、今は5月11日に、ふもとの白髪部落の人たちによって祭られている。
*2)土塁
この土塁は、明治31年(1898年)蒜山の原野2,300haが陸軍の軍馬育成場として接収された時に放牧された軍馬が外に出ないように建設されたので、実に総延長56kmに及ぶ大工事であった。現在残存している4kmの土塁には往時をしのばせる幾多の史実が秘められている。
今日も暗いうちに倉敷を出発車載温度26℃ 吉備路429を行き 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 道の駅20℃を確認 今日はガスの発生は見られない 小森温泉 旭川ダムと走る 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 周辺が明るくなり前方が見易くなる 落合入口22℃を確認し313に乗り久世 勝山と走る 勝山で313と別れ181を直進する 勝山21℃ 美甘22℃ 新庄22℃ 新庄道の駅を過ぎてすぐのT字路を右折し県道58に乗り蒜山へ向かう 野土呂トンネルを抜けてすぐ、左に曲がり 100m程走り 林道川上2号線へ右折する 朝鍋鷲ケ山登山口を過ぎ穴ケ乢登山口まで車を進め 穴ケ乢入口と書いた標識の近くの道路脇に停めさせて頂く 車載温度20℃