駐車場=太閤腰掛岩7:48−7:53龍王池−7:53分岐−7:55分岐=8:10行きどまり=8:15分岐−8:26こい岩湿地−8:27六道地蔵−8:28鯉岩−8:30分岐−8:36分岐最上稲荷−8:37石鳥居−8:41石鳥居−8:43石鳥居−8:44山頂社務所8:59−9:01山上駐車場−9:02展望所?9:04−9:16主要道−9:23龍泉寺入口−9:25龍泉寺社務所=9:27本殿=9:32龍王池=9:38駐車場
今日は龍王山(りゅうおうざん287m)を20年振りに訪ねる前に訪ねたのは20年前ではあるが最上稲荷にしろ龍泉寺は結構人が訪ねる場所なので行ってみれば案内板等あろうと気軽に出かける 早速駐車場でここに駐車して良いか迷う 前に訪ねた時の登山日記を見れば太閤腰掛岩*1)の前と書いてあったのにとこの日記を書きながら思う 登山支度をして出発する
周辺に全体案内板が見られないものの 龍王池を示す案内があるので池へ目指す ルートにはサギソウ湿地 こい岩湿地と書いた案内標識が見られるトキソウ(5月下旬)サギソウ(8月中旬が良いらしい ルート脇に白い花を咲かせている木々が見られる あとで聞いてわかったものだがヒイラギとの事 どの辺を歩いているのか見当がつかないので兎に角それらしい方向に向かって行く
数分で龍王池に出る 池の堰堤に龍王池伝説*2)を書いたパネルが設置されていた 右手方向から太陽が顔を出しまぶしい 鳥居のようなものが見られるのでそちらにも何か見るものがありそうだ 左手堰堤下の方に建物が見られる 龍泉寺の本殿らしい 目指す龍王山はこの正面の山だ 池の左側から登り 右手方向に降りて来られればいいなと勝手考えながら堰堤を行く
堰堤の終点辺りに分岐があり本殿・拝殿を示す案内標識はあるものの龍王山への登山ルートを示すものは見つからない あそこに見える山だからと右へ向かうルートを行く 池を右に見た平坦なルートである ルート幅は広い 多分池を周遊するルートだろう ソヨゴ*(*は実を示す) ヒサカキ* アセビの花芽 ウメモドキ*などを見つけながらルートを行く
分岐があって山に向かっている これを行けばひょっとしたら山頂に行けるかもと考えルートに入って行く 池周遊ルート程の幅は無いものの結構幅広のルート 緩やかな登り 土のクッションを楽しみながら登ってゆく されどルートは次第に狭くなる それでもルートは読めるので追って行く だがついに行きどまり 残念でした 今さら藪漕ぎは遠慮しよう おとなしく分岐に戻る
この様子では池の左手から登るルートは無さそうだ 池を周遊し右手のルートを登り 山頂に出てから降りるルートを探してみようとルートを行く 先ほどと似た感じで山に向かうルートはあったがそこは避け そのまま周遊ルートを行く そう時間もかからずにこい岩湿地に出る その先の分岐を左にとれば奥の院に行けるようだが すぐ右手に何かあるのでそちらに寄ってみる
沢山の石の地蔵さんが並んでいる 何体並んでいるのだろう 六道地蔵*3)との説明があった 反対側に割と大きな地蔵様が祭ってある 確認不十分だが身代地蔵のようだ すぐ先に鯉岩と書いた案内があり案内に従って行くと 魚の頭と似た岩の前に出た 岩をぐるっと回るとルートに戻る
今度は奥の院へ向けてルートを行く 数分で標識が設置された分岐に出る 龍泉寺から0.8kmで最上稲荷 奥の院への分岐となっている 奥の院に向けてルートを行く石の鳥居があり石段が続く 石段が終わったところにも石の鳥居があり、そこからいろいろな形をした大きな石碑がルート両側に設置されている その間を抜けるともう一つ石の鳥居がありそこを過ぎると社務所があり続いて奥の院祈祷所がある 大きな石碑が林立している 祈祷所の正面にある建物が本殿であろう 建屋の前に菩提樹と書いた説明板があるが手書きで薄れているところもあり判読困難であった 本堂からお経をあげている声が聞こえてくる 録音した音声だろう 人がいる雰囲気は感じられなかった 祈祷所の前にはクロガネモチ*が赤い実を沢山つけていた
釣鐘に沿って階段があり登って行く そこに男性の方がお参りに来られていた 龍王山へはどこを行けば良いか伺ったところ 龍王山はここですよとの事 また、こちらから登ってきたのですが違う方向に降りれるルートはありませんかと伺うと 社務所の所を左に行けば降りれると教えて戴く
奥の院が龍王山の山頂だったとは 訊ねる事が出来幸いだった 奥の院を示す案内はあるものの龍王山を示す案内を見つける事が出来ずにいた この方にお会いしていなかったら尋ねる人はおらずどうしていただろう 特に山頂でお会い出来るとは 実にラッキーであった
周辺を見回し一番高いところに立って景観を一望する 270度の広がりが得られる 先ほどの方から小豆島や児島湖が見える 四国の山々が見える事もあると伺った おや? 屋根に白いものがある 雪だ そう思って見回すと所々建屋の屋根に白いものを見る事が出来た 県北の山が見えたら冠雪していると思われるが雲の中だった
記念写真をとり下山する 教えて頂いたとおり社務所を左へ向かう なんと自動車道に出る 数台の車があり何か作業をされていた 自動車道を降りて行くと駐車場がありここにも3台駐車していた 駐車場の奥に説明板と何か建屋があるので近づいてみた 吉備路観光案内図であった 何の為に設置しているのかわかりにくいものだった 建屋は展望台みたいだったので屋上まで登ってみたが何もなく 展望も得られなかった
自動車道を降りて行く 対向車とゆったり交差出来る道幅 あちらこちらにソヨゴ*が赤い実をつけている ネズ*も見つけた 10分少々降りると主要道に出る ここを左に0.5km行けば龍泉寺と案内にある また、中国自然歩道案内図*4)が設置されていた 引き続き自動車道を降りて行く 龍泉寺入口と大きな案内板があるそこを入り龍泉寺境内に行く そこには龍泉寺案内図と本山龍泉寺由緒*5)と書いた説明板が設置されていた
案内図を頭に入れて本殿を参拝する 本殿前には屋根瓦に関する説明*6)が記載されていた またその右手に御賛助のおねがい*7)と書いた説明も見られた そこには 平成二十六年より十二支の石像を毎年建立しており三年後には揃うと紹介されていた 巳から始まり十二支が並んでいた
もう一度龍王池の堰堤を回り駐車場に戻った 駐車場を囲む木々に白い花が咲いていた 帰り支度をしていると軽トラックがやってきて太閤腰掛岩の辺りで何か作業をされていた すぐ近くにおられたので花の名前を伺うとヒイラギと教えてくれた 葉にギザギザが見られないけれどヒイラギです 今月始め満開でいい香りがしていたと教えて頂いた ネットで調べると 老木になると葉の棘は次第に少なくなり、無くなって全縁となってしまう。 という記述があった 成長して樹高が高くなると棘を持つ必要がなくなるとの事 なるほどである 気になっていた花の名前がわかり嬉しい 車載温度は2℃だった
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*1)太閤腰掛岩
天正10年5月 高松城の水攻めの際足守川をせきとめ注水する為 馬をかりて、この山城一帯を検分せし時 馬を止めて一休せし処と伝う
*2)龍王池を八大龍王様の御神体としてお祭りしています
龍王池伝説
平安時代に転記された鬼城縁起によれば・・・・・吉備津彦命の軍奉行であった楽々森舎人(ささもりとねり)は、超能力を持っていて、芦守山の山頂の岩をうがって、水を湧き出させ、地域の人々をうるおしました。湧き出た水は、山の中腹の池となりました。
その後、優鉢羅龍神(うはつらりゅうじん)が芦守山に飛来し、地域の人々を護ったので、いつしか芦守山を龍王山、池は龍王池と呼ぶようになりました。
楽々森舎人は足守の豪族で桃太郎伝説の猿のモデルと言われています。
*3)六道地蔵
寸べての衆生が生前の善悪の行いによって、死後に生まれかわって佳むという六つの迷いの世界。
地獄、餓鬼、畜生、修羅、入間、天上 六道の衆生を救済して下さる菩薩。
*4)中国自然歩道案内図(足守の町並みと備中高松城跡を訪ねるみち)
中国自然歩道とは
中国自然歩道は、中国5県を一周し、それぞれの地方に残された美しい自然のなかを歩いて、豊かな自然に親しみ、また、郷土の歴史や又化にふれて、私たちのふるさとを見直すための長距離自然歩道です。
岡山県では、自然歩道を5つのルートに大別し、さらに各ルートを1日で楽しめるよう、合計43のコースに区分しています、主な見どころ
●近水園(おみずえん)
夏は新緑、秋は紅葉が美しい旧足守藩主木下家の庭園。江戸時代前期に造られたと推定される庭は、遠州流の池泉回遊式で、池のほとりには数寄屋造りの吟風閣が立ち、水面に優美な姿を映す。
●最上稲荷(さいじょういなり)
京都の伏見、愛知の豊川とともに日本Ξ大稲荷に数えられる。正式には「最上稲荷教総本山妙教寺」といい、天平時代に報恩大鋤が開いた稲荷。参道入りロの高さ釣28mの大鳥居は圧巻。
●備中高松城跡(びっちゅうたかまつじょうあと)
戦国期備中一円、を支配していたΞ村氏の重臣石川久式が築城したといわれる。1582(天正10)年羽柴秀吉がこの周囲に堤防を築き、足守川の水を引き入れて、清水宗治が守る城を水攻めした合戦場跡として知られる。
*5)本山龍泉寺由緒
当山は、今を去る一千二百余年前、報恩大師が修行された霊域で、中興の開山日護聖人また最上様の霊感を得て、大師の遺蹟を顕彰し最上様の霊験を各地に伝え、本山の礎を大成Iた。
霊験あらたかな最上様と八大龍王様の御降臨応現鎮座の霊場で、祈祷の寺である。
境内には、ゆるぎ岩、鯉岩、杓子岩、千畳岩等の巨岩、龍王池などの名勝あり、境内広く、山あり、谷あり、湖水あり、殊に西日本最勝、修行の最上の瀧あり、有名である。自然そのものが、一大霊場、霊山である。本山は、全国信徒のために参籠修行の便が設けられている。尚、境内には厄除け御祖師様、鬼子母尊神、身代地蔵尊、荒熊天王等、諸神がお祭りされています。
祭日
新年開運祭・・・正月一日−十五日
初 午 祭・・・二月初午日
八大龍王祭・・・四月第三日曜日
おたきまつリ・・七月第四日曜日
身代り地蔵尊祭・十月第三日曜日
お火焚大祭・・・十二月第二土・日曜日
大最上山 御瀧龍泉寺
*6)本殿前の説明板
祭神 最上位経王大菩薩(最上稲荷)
八大龍王 鬼子母神 三面大黒天
拝殿 昭和三十七年 第十九世 日孝上人再建屋根瓦
古くより日本人は棟端を神聖な霊所とし仏教、瓦の伝来と共に建物の守護に願いを込め鬼瓦で飾るようになりました。此の釉薬瓦の鬼瓦、棟飾瓦は全国的にも珍しいものです。
最上様の紋を軒先瓦文様とし、細工物の鳳凰、龍、鯉の滝登り、獅子、牡丹は故事に因み、五穀豊穣、開運、繁栄等を表しています。
寄進者の瓦師は瓦大工の名門橘氏を祖とする明石住人西山上七(明治34−昭和39年)と重蔵(明治31−昭和46年)で共に傑作となっています。
*7)御賛助のおねがい
この度、日護聖人生誕二百年を控え、本堂前の日護聖人石像周辺を整備致しました。
日護聖人は文政五年(1822)壬午年生まれで、午は南方守護でもあり、平成二十六年より十二支の石像を毎年建立しております。三年後には十二支が揃います。御賛助下さいました方のお名前をお申し込み順にて台座にお入れいたします。
厄除け、災難除け、開運、心願成就、そのほか色々な記念にいかがでしょうか。(御賛助金一万円)何卒、よろしくお願い致し。ます。
合掌 2017年吉日 最上本山 御滝龍泉寺
明るくなるのを待って倉敷を出発 車載温度は1℃ 429を行く すっきりとした空が広がり朝の赤っぽい陽が射している ちらっと見える県北の山には白いものが伺える 吉備寺を抜け180を横切り県道271を走り再度429に合流する そして足守の手前岡山空港の標識を右折し空港の方向へ進む カ−ブする道を登って行くと大きく右にカ−ブをとる位置に龍泉寺の標識がある 標識に従い境内に入り駐車場に駐車させて戴く 駐車位置を示す枠のようなものが無く ここに駐車して良いのか迷うが、ここ以外に該当するところは無さそうだ 太閤腰掛岩のすぐそばである 車載温度は0℃