砂川公園7:03−7:23鉄塔#353入口−7:25鉄塔#352入口−7:49鉄塔#352−7:56鉄塔#351−7:58経山山頂−8:07分岐−8:10自動車道−8:18鬼の釜−8:29鬼城山ビジターセンター−8:37角楼−8:38鬼城山山頂8:39−分岐−8:49北門−9:17鬼城山ビジターセンター−9:29経山登山道入口−9:33分岐−9:47鉄塔#350−10:01分岐−10:09自動車道−10:16森林公園砂川の森−10:27砂川公園
今日は経山(きょうやま373m)・鬼城山(きのじょうさん397m)を訪ねる このところ20℃を越える日が続き 近所のシロモクレンが一度に開花したのを見てタムシバも咲きだしたかも知れぬと思い立ったもの登山支度をして出発する 砂川公園に入り水路に沿って進む ウグイスの鳴き声があちらこちらから聞こえてくる
園地から自動車道に出る 鬼ノ城駐車場まで3000mと書いた標識を見て道路を登って行く ルート左手奥に白い花が伺える アセビのようだ 結構目立つ カメラに撮り確認する オオバヤシャブシが花を咲かせている 花らしく無い花であるがマクロで見ると違った顔が伺える 赤坂池に出る 冷えているのか湖沼霧が伺える 池の対角線にこれから登るルートにあたる鉄塔を確認出来る
自動車道を登って行く この辺りはヌルデが多く見られるのだが実は落ちたのた食べられたのか花枝だけが残っている そうして見ていると一房だけ実を残しているものがあった そうすると今度は何故残されたのだろうかと気になる いろいろあっていいのではと頭を切り替える
鬼ノ城駐車場まで2000mの標識を過ぎるとまもなく鉄塔#353巡視ルート入口に出る 今日はここを過ぎて1,2分登った位置、左手に鉄塔#352巡視ルートがあり そこへ入る 自動車道には石像を多く見られる 番号が附番されており鉄塔#352巡視ルート入口近くに設置されている石像は十五番と刻されていた
鉄塔#352巡視ルートを行く コシダやシダが多いルートを登って行く ソヨゴ*(*は実を意味する) ヒサカキ アセビ ヒメヤシャブシ* ネズ* ヤブツバキの花芽 ネジキ*などを見ながら登って行く 今日の狙いはタムシバ キョロキョロと枝先を探す 枝先に幾つか花芽を膨らませているのを見つけたが花はまだのようだ 結構きつい傾斜に耐えながら登って行くと鉄塔#352に出る 出たところにソヨゴの木があり黒く熟した実をつけていた 赤い実も少ないながら見られた そろそろ鳥に狙われるのだろう
ルートは左に折れその前方に#351鉄塔が見える なだらかな登り 山を右に見て、トラバースする感じ そして鉄塔#351に出る 鉄塔から少し登ったところに経山の展望スポットがある
展望スポットに立ち、景観を一望する すぐに三角点のある山頂標識を経由して鬼城山へ向かう 山頂標識のあるところからは眺望が得られない 少し行くと経山城跡*1)と書いた標識がある
標識を後に、ルートを降りて行く ここから暫くはタムシバを楽しめるルートなのだが枝先に花芽のようなものすら伺えない 残念ながらまだ早かったようだ ルートを行き、分岐に出る 帰路はここから砂川公園へ降りて行くが、右に折れ鬼城山へ向かう
数分で自動車道に出る 暫くは自動車道を登って行く ルート沿いの野辺の花を楽しみにしていたが これもまだ時期尚早のようで出会えたのは ホトケノザ タネツケバナ ツクシ(スギナの胞子茎との事)と少なかった アセビ ヤブツバキが咲き ウメはまだ花を残していた そして 鬼の釜*2)に出る
鬼の釜のところで自動車道を斜め横断し遊歩道に入る ため池の脇を抜け ビジターセンターの裏手に出る ここにもタムシバがあるのだが花芽も見られなかった
鬼城ビジターセンターを抜ける センター入口には国指定史跡 鬼城山(鬼ノ城)*3) 中国自然歩道案内図*4) 総社のふるさと自然のみち総合案内図*5)が設置されている 駐車場には4,5台駐車していた
山頂に向け登って行く ルートを少し行ったところに鬼城山(鬼ノ城)*6)と書いた説明板が設置されている 遊歩道入口にパンフレットが置いてある 遊歩道には"車椅子可"との表示があり車椅子で登れるよう配慮されている 遊歩道沿いにタムシバの木があるのだが咲いていそうも無いので直登ルートを登って行く そして 角楼の手前に出る ここに出ると西門が見え その先に経山のピークを伺う事が出来る 景観を一望し角楼跡に出る 角楼跡*7)からは犬墓山や岩屋の山並みが伺える 残念ながら山肌に白い固まりは見られなかった
角楼を後に山頂広場へ向かう 入口にあるオオバヤシャブシが花を咲かせていた いつものところに見られるコウヤボウキの綿毛を確認し山頂広場に出る
山頂広場からは児島湖や金甲山を伺う事が出来たが、その先の四国の山並みは判別出来なかった すぐに北門へ向かう
幅広の遊歩道を行く 分岐で 岩屋方面の山並みを楽しめる脇道ルートへ入って行く いつものルート 残念ながら花はまだ 北門跡*8)の説明を見て北門ルートを降りて行く ルート標識が新しいものになっていた 白木の板に白文字で判別しにくい、板が変色してゆくと文字が見易くなるのかも知れない 下山ルートには急坂と赤枠白字の表示があった
下山ルートを行く ここはタムシバを楽しめるルートだが花はまだ それでもキョロキョロと枝先を探す 花芽をつけていない木が多いが枝先に蕾をつけているのを見つけ なんとかズームでカメラに収める
北門を下山して分岐をビジターセンターへ向け渓流沿いのルートを行く 緩やかな登り ここにもタムシバがあり蕾を二つ程つけていた 渓流に沿ったルートを行き、北の吉備路と書いた木道を行く 木道には水がある 歩くとバリバリという感じ 薄氷が張っているのだ 足を滑らさないよう注意しながらベタ足で抜けて行く 日が当たっている所は溶けているようだった 木道を抜けると駐車場に出る 木道入口には北の吉備路 学習見本園*9)と書いた案内板がある 駐車場には10台以上に増えていた
ビジターセンターからは自動車道を降りる オドリコソウ オオイヌノフグリを見て降りて行く 経山登山口から再度登山ルートへ入り 分岐を経山に向かわず直進し砂川公園へ向かう ルート脇に紫色のコバノミツバツツジが咲いていた 太陽の陽射しを受け輝いている 今日はまだ早いと思っていたところにキラキラとした出迎えを受け 喜んでカメラに納める そして鉄塔#350に出る 鉄塔のところにネジキ*が実を残していた
鉄塔を後に降りて行く ここまでにあちらこちらで登山者と出合い挨拶を交わしてきたが ここでは20名程の団体とすれ違う ルートは結構急で狭く私が下りでもある事から脇に避け見送る 砂川公園から登られ 下りは自動車道と伺った
降りたところは三叉路になっており案内表示がある ここでも10名程のグループが集っていた ここからは平坦になりスペースがあるので挨拶をしながら抜けて行く ルートに渓流を飛び石伝いに渡らねばならない所がある いつもは何という事も無いのだが、今日は先日来の雨の影響か水量が多い 足を滑らさないよう留意して抜けてゆく そして自動車道に出る
道路脇にコマツナギ* オオバヤシャブシ ヤブツバキなどを見つけ 大きな案内板:総社のふるさと自然のみち総合案内図*5)のところに出る そこから遊歩道を行く ユキヤナギは咲いているだろうと思っていたがまだであった ヒメウツギ*を見つけて 駐車場に 駐車場は一杯であった 車載温度は11℃を確認 砂川公園には休暇を楽しむ方が多く見られた
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*1)経山城跡
経山城は、守護大名の大内氏が天文年間に築いたといわれる山城です。天文十二年(1543)に赤松春政、元亀二年(1571)に尼子晴久の城攻めがあり、天正十年(1582)の高松の役後に廃城となったと考えられます。
城は、山頂の主郭を囲むように壇や郭、曲輪を配し、さらに石垣や石塁、堀切を備えるなど、城の形状がよく残されている山城です。*2)鬼の釜
口径約185cm、深さ約105cmの大きな鉄の釜です。底の一部が欠けています。
釜は鋳物で制作されたもので、鋳型のつぎ合わせた痕が明瞭に残されています。
そのむかし、鬼ノ城に住んでいた温羅(うら)と呼ばれる鬼神がいけにえをゆでたと言い伝えられていますが、江戸時代に近くの湯釜谷から出土したという事実からも、山岳寺院であった、ここ新山寺の湯屋に使用された湯釜と考えられています。*3)国指定史跡 鬼城山(鬼ノ城) 昭和61年3月25日 指定
鬼ノ城は標高約430mの鬼城山に築かれた壮大で堅固な古代山城です。吉備高原の南端に位置しており、眼下の総社平野には集落が営まれ官衙(かんが役所),寺院などが造営されました。また、古代の山陽道が東西に走り吉備の津(港)から瀬戸内海への海上交通も至便であり、まさに政治、経済、交通上の要地を一望できます。
鬼ノ城の山容は擂鉢(すりばち)を伏せたような形状をし、山頂付近はなだらかな斜面となっていますが、山の八−九合目以下は著しく傾斜しています。この山頂部との傾斜が変化する部位に城壁が築かれ、全周約2.8kmに及んでいます。
城壁は版築(はんちく)工法のより築かれた土塁が主体をなし、城門が四ケ所、排水機能をもつ水門が六ケ所、また石垣などにより構成されています。
特に復元整備を実施している角楼(かくろう)から第0水門までの城壁は、巨大な西門や、ゆるぎなく突き固められた土塁が復元され、当時の雄大な姿や精緻(せいち)な築城技術を窺うことができます。
城内はよそ30haという広大な面積があり、これまでに礎石建物跡、溜井(ためい水汲場)、土取場などが見つかっていますが、今後の調査によりさらに新たな発見が期待されます。
築城の時期については諸説ありますが、大和朝廷が朝鮮半島の百済軍救援のため出兵した白村江(はくすきのえ)の海戦(663年)において大敗した後、唐、新羅連合軍の日本侵攻を恐れ、急ぎ西日本各地に築城した城の一つと考えられています。鬼の城は当時の東アジア情勢を鋭敏に反映した遺跡と言えます。
平成16年1月 総社市教育委員会
*4)中国自然歩道案内図(古代山城を訪ねるみち)
中国自然歩道とは
中国自然歩道は、中国5県を一周し、それぞれの地方に残された美しい自然のなかを歩いて、豊かな自然に親しみ、また、郷土の歴史や又化にふれて、私たちのふるさとを見直すための長距離自然歩道です。
岡山県では、自然歩道を5つのルートに大別し、さらに各ルートを1日で楽しめるよう、合計43のコースに区分しています、主な見どころ
砂川公園
鬼城山の山裾を流れる砂川沿いに整備された公園。炊事棟やトイレが完備されたキャンプ場のほか、ウォータースライダーなどの親水施設がある。
鬼ノ城
温羅伝説の発祥地といわれる古代山城。標高400mの鬼城山の山頂に3−にわたって続く石垣や土塁はわが国最大級の規模を誇る。
皇の墓
岩屋寺の開祖、善通大師の墓と伝えられる.善通大師は文武天皇の皇子で、7歳のとき、岩屋山に登って僧侶となり、岩屋寺を建立した。
総社のふるさと自然のみち
北の吉備路に整備された遊歩道で、自らの足で歩<ことを通して自然とのふれあいやふるさとの歴史などに親しみ、自然教育の効果を高めることを目的としたみちである。(写真は棚田の風景)
*5)総社のふるさと自然のみち総合案内図
この一帯は、國指定史跡鬼城山をはじめ貴重な文化財と豊な自然環境が残ると共に、人の暮らしと自然が調和した里山が広がり、「自然と歴史あふれるフィールドミュージアム」として位置づけられます。
*6)鬼城山(鬼ノ城)
ここ吉備地方には、大和朝廷が派遣した吉備津彦命が人々を苦しめた鬼神(温羅とも呼ばれる)を退治した伝説が残り、昔話「桃太郎」の原型になったとされています。
伝説では、鬼ノ城は温羅の居城とされ、吉備津神社や吉備津彦神社のある「吉備の中山」に陣を構える吉備津彦命と、弓矢などで戦いました。
標高400mのこの城は7世紀後半に築かれ、山頂の平坦地を石垣や土を固めた土塁が約2.8kmに渡って囲んでいました。築城当時は、南方面に海が広がっていたと考えられ、遠くに船が行き交う様子を見ることができたと思われます。近隣には、温羅が生贄を茹でたといわれる鬼の釜など、伝説ゆかりの地が多くあります。*7)角楼跡
日本の古代山城では、初めて具体的に確認された特殊な施設です。中国の城郭でいう「馬面(ばめん)」、朝鮮半島での「雉(ち)」に当たります。
ここは、尾根つづきで攻められやすいため、城壁の死角を補い防御力を高めることを目的として、城壁の一部を長方形(13X4m)に張り出しています。
角楼の下半部は、両側の石垣と同じように石垣積みで、ほぼ4m間隔で一辺50cmの6本の角柱が石垣の間に建っていたことがわかりました。また城内側には、この施設への昇降のための石段も設けられています。
しかし、この上に建物などがあったかどうかは不明です。
最高所の鬼城山・西門と一体となって、強固は防御ゾーンを形成しています。
平成19年3月 総社市教育委員会*8)北門跡
唯一背面側にある城門です。
基本的な構造は他の西門・南門・東門と同じ掘立柱城門で、通路床面には大きな石を敷いています。規模的には大型の西門・南門の対し、東門とともにやや小型の城門です。
通路床面とその前面の地面に1.7−2.3mの段差があり、こうした城門を朝鮮半島では「懸門(けんもん)」と呼んでいます。
門柱は本柱のみ角柱で、他は丸柱であり、柱間の寸法も異なるなど、特異な組合せです。
通路床面下には「排水溝」が設けられており、これは日本の古代山城では初の発見例です。類例に高松市の屋島城があります。
上屋(うわや)については検討中であり、柱の高さは仮のものです。
平成20年3月 総社市教育委員会
*9)北の吉備路 学習見本園
【北の吉備路学習見本園】は、北の吉備路一帯に現在自生している植物・あるいはかつて自生していた植物を集約し、だれでも手軽にこの一帯の自然に『触れ・学び・感じる』ことができる環境学習の拠点施設として平成16年、「総社ふるさと自然のみち」の開設にあわせて、棚田の跡地を活用して整備されたちのです。
この北の吉備路学習見本園をご覧になり、時間に余裕があれば「総社ふるさと自然のみち」をぜひ散策してみてください。自然と歴史ロマンあふれるフイールドミュージアム「北の吉備路」か四季折々に豊かな表情をみせ、みなさまをきつと歓迎してくれることと思います。 総社市環境課
朝食を終え倉敷を出発 車載温度3℃ 429吉備路を行く すっきりとした青空が広がり、正面に見える経山や鬼城山の山並みもくきり見える 180号を横断し、県道271へ進む JRの踏み切りを抜け 道なりに右へカーブ 次の交差点で砂川公園の案内を確認して左折 そのまま山に向かって走って行くと砂川公園に出る リュックをしょって歩いておられるグループが散見する 今日は登山者が多そうだ 公園一番奥の第7駐車場に駐車させて頂く すでに一台駐車 車載温度は2℃