穴ケ乢登山口7:16−7:24穴ケ乢−8:26三平山山頂8:38−8:52土塁−9:15登山口−9:44穴ケ乢登山口
今日は三平山(みひらやま1010m)を訪ねる登山支度をして出発する 登山口入口にカエンダケ猛毒注意の警告*1)が設置されている(報道によると大山付近で多数見つかっているとのこと) 薄暗い樹林の中に入って行く 早速ツリフネソウがお出迎え 今度はキバナアキギリが顔を見せてくれる 樹林に入ってしばらくは下草を含め草が多く見られる さらに登って行くと下草は無くなる 前回訪ねた時にルートを外してしまった その事を意識してルートを追う わりと支障なく追えたが、どうやらこの部分ではなかろうか という判断もできた ルートを登り気味で選んで行けば良さそうだ 数分登ると前方が明るくなり、穴ケ乢と書いた標識が見えてくる 標識の右手にある石の地蔵を見て、三平山に向けて登って行く
樹林の中のルートを登って行く シロヨメナが寂しそうに咲いていた ルートは進むに従って傾斜がきつくなる 雨あがりで踏まれている部分はつるつる まだこれから傾斜が厳しくなるという段階で足元が怪しい 立っているだけでズルズルと滑る場面も 小枝を掴みながら登って行く 足場の確保が難しいようならアイゼンを使おうかなとも考えたりする 傾斜がきつくなり使われているルートでは立つ事も困難に ルート脇で登れるところを探しながら進む どうやら先人が開拓したようで、通れそうなところを見つける ルートを外さないよう藪もどきのルートを登って行く 急な難所が過ぎると路面に草が残っており、足元を確保出来る やれやれ登る事が出来た 樹林から抜け出すと笹原の中のルートとなり傾斜もぐんと楽になる
笹原のルートを行く オミナエシが黄色い花を咲かせていた コナラ*(*は実を意味する)はどんぐりを稔らせていた 振り返ると、谷に落ち込んでゆくルートとその先に朝鍋鷲ケ山に続く山並みを楽しむ事が出来る そして、その右手に雲海を見る事が出来た
傾斜が緩くなりカシワの樹林帯に入る カシワ* コナラ*を見つける やがて前方に三平山の山容がチラット見えてくる ここから暫くは花を楽しめると同時に蒜山三座に繋がる山並が見えてきて景観も楽しむ事が出来る サルトリイバラ* マツムシソウ アキノキリンソウ ホツツジ アラゲナツハゼ*などを見つける アラゲナツハゼは前回訪ねた時にあちらこちらで花を見つけた事から実も見つけられるだろうと思ったが その後見つけられなかった 撮った写真がピンボケだったのは残念だ もっといい被写体を見つけらえるだろうと思い、気持ちが入っていなかった
ルートは緩やかに下ってゆく 途中、三平山が見えてきてその右肩に大山の頭が少し見えた 烏ケ山もすっきり見えた そしてまた樹林に入る ここでホクチアザミを見つける 木々に囲まれたトンネルのような中を降りて行く そしてトンネルを抜けると目前に三平山の山容が飛び込んで来る 今回もこの変化を期待し、期待した景観を楽しむ
ここからは山頂まで草原が続き、ルートを一望出来る ルート脇の花を楽しみながら登る またルートから見える景観もなかなかいい まず緩やかに下る 前方に蒜山三座とそれに連なる山並 雲海が見える タニウツギ* ミヤマガマズミ*が実をつけていた ルートは左にカーブして山頂目指して登って行く
景観は山頂に至る草原ルートそのものがいい また振り返って登ってきたルートやその先に続く朝鍋鷲ケ山もなかなかいい 右手後方には蒜山三座をはじめとする山並が見える 高度をあげるにつれ見える山並が広がってくるのも嬉しい 左手には朝鍋鷲ケ山から毛無山に連なる山並を伺う事が出来る 花は少ないもののセンブリ リンドウ アキノキリンソウ ホクチアザミなどを見つけた ワレモコウは花の形を残してはいたが勢いは無かった 途中男性の方とすれ違う、何か治具を背にしょっている、挨拶を交わす トレイルを計画しており安全の確認との事 ネットで調べると2022/10/15に開催されるようだ
ルートはやがて右にカーブし山頂が見えてくる オオバギボウシ*を見て山頂に出る 山頂には山頂標識と豊歳様の石祠が設置されている また、豊年様(とよとしさま)*2)と書いた説明がある 右にカーブした地点から、その存在がわかる
ここからは360度の景観が得られる 目前に大山がくっきりと見え 烏ケ山 象山 擬宝珠山 皆ケ山 蒜山三座と繋がる 櫃ケ山などの山々 そして朝鍋鷲ケ山 金ケ谷山 毛無山と一巡する 大山を背景に記念写真を撮る 山頂広場にはオミナエシ アキノキリンソウ マツムシソウ カワラナデシコ キンミズヒキ*などを見つける事が出来た 麦茶で喉を潤し、下山する
下山は正面登山道を降りる 草原の中のルート、正面に大山や蒜山三座の山並みが見える ルートの向きによって正面に見える山並みが変化する この変化がここを降りる楽しみだ 高度も変わるので見え方も少しづつ変化する だが雨上がりで滑りやすい トントンと降りる訳には行かず慎重に降りて行く 花や実はシラヤマギク カワラナデシコ センブリ アセビの花芽 ツリバナ*を見つける そして土塁*3)と書いた説明板がある所に出る
土塁のところから右へ降りる 大山とはここでお別れ ジグザグにルートを降りて行く ここからは幅広のルートとなり足元は安定している 下りのテンポを楽しみながら降りて行く その分花を見落としている可能性がある それでもシロヨメナ リンドウ アキノキリンソウ オオナルコユリ* ヤマハッカ キバナアキギリ イヌタデを見つけた オオナルコユリ*の実は葉で隠れているので、葉を見たら覗いて確認する そして林道の登山口に出る こちらの登山口にもカエンダケの警告*1)があった 下山時2組3名の方とすれ違い挨拶を交わす
登山口には駐車場やトイレがある 駐車場の方に行けば 蒜山三座等の山並みを見る事が出来る 私は、それとは反対の穴ケ乢登山口を目指す 花を見ながら林道を行く おや!団体だ 駐車場の方から何名もの団体が登山口に向かわれていた 前回は中学生の集団とすれ違った ここからの往復は登りやすいコースで多くの人が楽しまれておられると思う
林道を行く 心地よい風が吹き気持ちが良い 陽射しも柔らかく、足は軽い 次々と顔を見せてくれる花を楽しみながら穴ケ乢登山口まで約30分の花見ウオークを楽しむ 出会った花や実はリョウブ* メマツヨイグサ ツリフネソウ アカソ ホソバアキノノゲシ ウツギ* コメナモミ イヌタデ ヨウシュヤマゴボウ アメリカセンダングサ ゲンノショウコ ミゾソバ ベニバナボロギク オトコエシ* ツユクサ イヌトウバナ アキノノゲシ イタドリ* ヨシノアザミ? ヒヨドリバナ ヤマハギなど ホソバアキノノゲシは今回調べてわかったもの 車載温度は17℃だった
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*1)絶対にさわらないで! 猛毒
毒性の強いきのこ「カエンタケ」が登山道付近で発生しています。
◆さわるだけでも皮膚に炎症を起こし、大変危険です。
◆写真のように赤いきのこを見つけた場合は、絶対にさわらないよう注意してください。
◆コナラやミズナラの根元ちかくで発生しています。
カエンタケの特徴
色:赤やオレンジ(古いのは薄い色をしている)
形:細い筒状や棒状(土から指が生えたようなかたち)
真庭市*2)豊年様(とよとしさま)
明治5年(1872年)4月に建立され、豊受大神(食産霊神)を祀って豊年祈願をしてきた。古くは6月11日を祭日としていたが、今は5月11日に、ふもとの白髪部落の人たちによって祭られている。
*3)土塁
この土塁は、明治31年(1898年)蒜山の原野2,300haが陸軍の軍馬育成場として接収された時に放牧された軍馬が外に出ないように建設されたので、実に総延長56kmに及ぶ大工事であった。現在残存している4kmの土塁には往時をしのばせる幾多の史実が秘められている。
まだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度20℃ 吉備路429を行き 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅16℃を確認 この辺りに来ると次第に明るくなってくる 小森温泉 旭川ダムと走る 旭川ダムは水位を上げ水没する樹木も見られた 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 落合入口21℃ ガスが市街地全体を覆うようにかかっている 前方の様子は見え、運転には支障ない 313に乗り久世 勝山と走る 勝山で313と別れ181を直進する 勝山19℃ 美甘14℃ 新庄14℃ 新庄道の駅を過ぎてすぐのT字路を右折し県道58に乗り蒜山へ向かう 野土呂トンネルを抜けてすぐ、左に曲がり 100m程走り 林道川上2号線へ右折する 林道に倒木があったがなんとか通過出来るスペースがあり抜けられた 小枝が散乱しているところもあった 朝鍋鷲ケ山登山口を過ぎ穴ケ乢登山口まで走る事が出来た 穴ケ乢入口と書いた標識の近くの道路脇に停めさせて頂く 車載温度14℃