森林公園



標高 1090m    難易度 ☆     登り80分 下り84分   岡山県
倉敷からの距離   105Km        登頂日 2023/05/03   ガイドブック   F写真 動画

駐車場7:16−からまつ園地−7:35かえで園地−7:41おたからこう湿原−7:51もみじ滝_1200m7:52−8:12分岐_700m−8:18分岐_480m−8:37千軒平8:42−9:07もみじ平−9:21県境分岐_480m−9:34園地分岐−かえで園地−9:59まゆみ園地−10:04管理棟10:11−10:13駐車場

登山
 今日は森林に いつものように千軒平(せんげんだいら1090m)を訪ねる

 車を降りて後の木を見たらクロモジが花を咲かせていた 駐車場の中で咲いているとはびっくり 登山支度をする お隣の車の方も登山支度をされており挨拶を交わす 折り畳みのパイプ椅子に座られ靴ひもを結んでおられた 身体を曲げて結ぶのがきつくなったらこの手を使おう 今日は娘を誘っての山歩き 自動車道を行き園地へ向かう 自動車道には見事なヤマザクラが咲いていた
 
 園地入口に森林公園を訪ねる方へ*1)と書いた案内板がある 右手奥に森林公園と記した石碑がある これらを一瞥して遊歩道を行く 歩道脇に幾つもショウジョウバカマが顔を出していた
 
 管理棟を右に見てカラマツ園地へ向かう ルート脇の溝にミズバショウが顔を見せる カラマツ園地にも幾つかショウジョウバカマが顔を見せてくれたが、昨年のように一面に咲いている様子は伺えなかった もうピークを終えたのかも知れぬ バイケイソウも特徴のある葉を伸ばしている あちらこちらに集団をつくっている そしてミズバショウの群生場所に出る 木道が設置されており木道から楽しむ事ができる ピークを過ぎ色を失った苞が見られるが まだ白さを保っているものも見られた 群生地を出たところにはリュウキンカが黄色い花を咲かせている 良く見るとあちらこちらに黄色い花を見つける事が出来た
 
 からまつ園地 いぼた園地と花を楽しみながら歩いて行く オオカメノキ ネコノメソウ ボタンネコノメソウ コチャルメルソウ キンキエンゴサク ミヤマカタバミ キクザキイチゲなどが顔を見せる ミヤマカタバミ キクザイイチゲは花を開いていない状態だった かえで園地のすぐ手前 ヤマボウシの木と並ぶようにしてハウチワカエデの木があり 特徴ある花を咲かせていた
 
 かえで園地を過ぎ もみじ滝へ向かう 樹林の中のルート 新緑の中を行く ブナの新緑が美しい ザゼンソウが顔を出していないか注意していたが見つける事なく湿原に出る 湿原には花は見られない もみじ滝へ向かう ルート脇にはツクバネソウ サンインシロカネソウ エンレイソウ ミヤマカタバミ コチャルメルソウなどを見つけた もみじ滝に向かう分岐の手前にはヤグルマソウが新芽を伸ばしていた
 
 もみじ滝を見て千軒平を目指す ここから登りがはじまる ジグザグに高度をあげて行く ブナの木などを見ながら登って行く イワナシが顔を見せてくれるスポットがある だが残念ながら花も葉もそれらしいものを見つける事はできなかった 帰路管理棟に寄って今見られる花の一覧にイワナシが無いか探したが 掲載されていなかった もう絶えてしまったのだろうか 残念だ そして尾根縦走路に出る 
 
 尾根縦走路は森林公園を取り巻く山並みの尾根を縦走出来るルート きたけ峰ー千軒平ーもみじ平ー県境三叉路ーすずのこ平と繋がり岡山県と鳥取県の県境となっている 管理センターをホームベースとしてレフトにきたけ峰 センターもみじ平 ライトすずのこ平と言うような感じ いろいろなルートを楽しめる 千軒平が一番見晴らしが良いので、千軒平を含めるルートを選ぶ事が殆どである
 
 大きなブナ樹林のルート ブナを楽しみながらルートを行く 下って登り返したところに分岐があり管理センターへも降りられる 分岐を千軒平へ向かう 分岐には案内標識が整備されているのでルートの心配は不要 管理棟に案内図が常備されており頂ける、いろいろとルートを歩いてみたい方は案内図を持っておかれると良い
 
 分岐を行く 少し下ってから登りにかかる 急な登りを過ぎると傾斜は緩くなり一息入れる事が出来る そして樹林を抜ける 樹林を抜けてからのダラダラ登りが結構きつい なんとか耐え千軒平の山頂に出る 
 
 山頂から大山が見える 泉山の方角の山並もはっきり見える 幾重にも重なる山並で山座同定は難しい 周辺の花を探したが見つける事は出来なかった 記念写真を撮り 小休憩をとり下山する
 
 下山は縦走路をもみじ平を経由し県境三叉路で管理センターへ降りる 縦走路のブナがいい オオカメノキ ユキザサの花芽を見つける もみじ平付近ではウリハダカエデが花をつけているのを幾つも見つける事が出来た 県境分岐からの下りはイワウチワに期待していたが葉すらも顔を出していなかった こちらもイワナシ同様絶えてしまったのだろうか?
  
 園地に降りる ここからのルート脇も花が楽しみ キョロキョロと探しながらルートを行く ネコノメソウ サンインシロカネソウ ハシリドコロ ボタンネコノメソウ ウシハコベ タネツケバナ キクザキイチゲを見つけた そしてかえで園地に出る 園地の角にスギナ(ツクシ)が一本顔を見せてくれた
 
 かえで園地を過ぎてすぐにまゆみ園地へ向かうルートへ入って行く 渓流沿いのルート ザゼンソウに出会えるといいねと娘と話ながらルートを行く ツクバネソウ キンキエンゴサク 花が開いているミヤマカタバミを見つけ そしてザゼンソウにも出会えた でもピークは過ぎ葉が大分伸びていた
 
 まゆみ園地に入るところにコブシ 白い花を沢山つけていた 青空を背景に輝いている 昨年の記録にはタムシバと記載したが、管理棟で今見られる花にはコブシが出ていた そう思って花に葉がついていないか確かめたら、葉がついていた 園地にはバイケイソウが特徴のある葉を一面に伸ばしていた ムラサキサギゴケ ネコノメソウが咲いていた
 
 管理棟に寄り今見られる花*3)の一覧をカメラに収める 駐車場は満車 車載温度は18℃だった 
 
 その先の駐車場も満車状態 大分離れたところにもにもかなりの車が駐車していた 森林公園に向かっていると思われる車と次々とすれ違い15台を数えた

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*1)森林公園を訪ねる方へ
森林公園は県民のみなさんの貴重な財産です。このかけがえのない美しい自然を守り、後世に伝えるため森林公園では次のことを守りましょう。
1、植物採集、昆虫採集、魚つりをしないこと
2、鳥獣などを傷つけたり、とらないこと
3、キャンプをしないこと
4、たき火、花火などの火氣を使用しないこと
5、公園の施設をこわしたり、傷つけたりしないこと
6、物品の販売やこれに類する行為をしないこと
7、危険なことや他人の迷惑になる行為をしないこと
8、タバコの吸いがら、ごみ、缶、ビンなどは指定された場所に捨てるか、自分で持ち帰ること
9、その他、公園の利用や管理に支障になる行為をしないこと
以上のような注意事項に違反する時は 岡山県立森林公園条例により退園していただくことがあります。
なお、管理センターは、展示室、休憩室も兼ねておりますので、入園される方は気軽にお立ち寄りください。
岡山県
 

*2)名木百選 森林公園のマユミ
マユミ(ニシキギ科)
苫田郡奥津町羽出
推定樹齢270年
岡山県森林公園は、「明治百年記念事業」として昭和50年7月に開園された。
本樹は、毎年秋には見事な赤い実をたわわにつける。
この実はかなり遅くまで残り初雪の頃でも赤い実がよく目立つ。
昔、この材で弓を作ったことから「真弓」の名がある。

*3)今見られる花
フデリンドウ エンレイソウ ムラサキサギゴケ ウスギョウラク ツルシキミ オオカメノキ ヤマザクラ リュウキンカ バイケイソウ タチツボスミレ コチャルメルソウ ボタンネコノメソウ スモモの原種 ウリハダカエデ ハウチワカエデ ブナ ツボスミレ サンインシロカネソウ クロモジ シハイスミレ ミヤマカタバミ ネコノメソウ コブシ ショウジョウバカマ キンキエンゴサク スミレサイシン その右撮影漏れ



アプローチ
 薄明るくなる頃倉敷を出発 車載温度12℃ 吉備路429 県道271と走り 足守の手前で再度429に乗り足守 吉備中央町 加茂川と走って行く 道の駅で小休止車載温度6℃ 用事を済まし再出発 小森温泉 旭川ダム 旭町と抜けてゆく 旭川ダムは相変わらず水位が高い 旭町を抜け 休み乢トンネルを行く トンネルの先がまばゆい程明るい トンネルを抜けると 墨絵に色をつけたような感じ 山並が幻想的 最初の信号を左折 県道159を経由して久米へ 久米で右折し181を行き院庄へ 院庄で左折し179を北上する 青空が広がり泉山の山並がくっきり見える 雲井山トンネル出口6℃ 奥津役場前7℃を確認 甘木トンネルを出てすぐ、森林公園の案内標識に従って左折する あとは羽出川に沿って登って行く 民宿などがあるところを過ぎ 森林公園2kmの標識を見て 園地に入って行く 一番奥の駐車場に駐車させて頂く すでに3台駐車 車載温度8℃ すぐに1台やってきた 今日は賑わうだろう