王子ヶ岳



標高 234m    難易度 ☆     登り66分 下り30分 車道26分   岡山県
倉敷からの距離 24Km        登頂日 2024/01/07   ガイドブック  F写真 動画

渋川港駐車場7:20−7:22登山口−7:45標識_1200m−8:09ニコニコ岩8:13−8:27パークセンター−8:30山頂−8:35下山口−8:42写真撮影8:49−9:07倉敷保養センターせとうち=9:33駐車場

登山
 今日は王子ヶ岳(おうじがたけ234m)を訪ねる

 登山支度をする ウインドウブレーカーを脱ごうかと思ったが意外に風が冷たい、着たまま出発する 猪対策として熊避けの鈴はセットしておこう 朝焼けの空が広がる いい色だ きた道を戻るようにして自動車道を行く 左前方には瀬戸大橋 右手にはこれから登るピークが伺える 信号機のある三叉路の角が登山道入口 ハイキングマップと書いた案内図を確認し、その右手のフェンスを開け、ルートに入って行く
 
 丸太の階段を登って行く いつものところにみられるコマツナギは実を落としたのか見られなかった サルトリイバラ*(*は実を示す) ヒサカキ* シャシャンボ* オオバヤシャブシ*などを見つけながら登って行く 今年はシャシャンボの実をあちらこちらで見つけられた 年末の温かさの為かコバノミツバツツジやヤマツツジが幾つか咲いていた 時々振り返り瀬戸内海の景観を楽しむ 朝陽が次第に昇ってゆく 三角おにぎりの大槌島は絵になる 逆光の写真なので見た感じと異なり薄暗いものの、カメラは良く撮ってくれる
 
 丸太の階段の登りが終わると傾斜がゆるくなり ぐっと歩きやすくなる 瀬戸内海のおいたち1と書いた案内板*1)と休憩舎1200m 渋川海岸700mの標識がある 説明板から数分歩いたところにそのつづき 瀬戸内海のおいたち2と書いた案内板*2)がある 左前方に留意しながら進むとニコニコ岩が見えるところがある 更に、アップダウンを行くと、王子が岳の岩石 と書いた案内板*3)がある そこを過ぎるとすぐにニコニコ岩の裏に出る ルートではメラノキシロンアカシアの花芽 ソヨゴ* サザンカに出会う サザンカは花弁が大部落ちていた
 
 ニコニコ岩の裏手を行き 岩場に出る 眼前に瀬戸内海の景観が広がる 瀬戸大橋や四国の屋島などを伺う事が出来る 女性の方がお一人 大岩の上で座り飲み物?を楽しまれておられた いいですねと声をかけ失礼した 
 
 ニコニコ岩を後にルートを行く ルートの途中にベンチが設置されているところがある そこからは瀬戸内海の景観やこれから訪ねようとしている岩峰を側面から伺う事が出来る また 振り返るとニコニコ岩も見える 更に行くと展望所など展望の得られる場所が随所にある
 
 景観を一望し、パークセンターへ向かう 大きな岩の間を抜けて行く 岩の上に立つと右手に野外広場の三角屋根を伺う事ができる 周辺の樹木が育ち屋根の先端しか伺えなかった ルートを行くと遊歩道に出る このすぐ左手に行者道下山口がある まずは、パークセンターへ向かう
 
 パークセンターのテラスに沿って左方向へ進み 本四架橋連絡橋(児島・坂出ルート)と題した 橋の名前や島の名前を書いた説明板のところに行き 瀬戸大橋を展望する そして更にそのまま進むとパラグライダーの離陸地点に出る
 
 パラグライダー練習場は今回もシートに覆われ、整備中(緑化)立ち入らないでください との表示があった 草芝の斜面を山頂に向け登る 山頂には休憩小屋(観月堂と言うらしい)や三角点がある また 王子ケ岳と書いた大きな案内板*4)があり 八人の王子のはなし と 役の行者と王子権現のはなし が日本語と英語で記載されている
 
 山頂を後に下山する 野外広場に向けて降り遊歩道をパークセンターへ向かう ヤブツバキが蕾を膨らませていた 遊歩道ではサザンカが幾つも花を咲かせていた そして、先ほど記載した行者道下山口に出る

 標識に従いルートを降りて行く 狭いながらもしっかりしたルート ジグザグに降りて行く 何か祭ってあるところを過ぎ 前方に瀬戸内海が見えるところで振り返ると岩峰を見上げる事が出来る 時々振り返り変化を楽しむ ルートに大きな岩が現れる 今日はここで記念写真を撮る ルートを降りて行く 壁画のある岩や修験場がある これらを見て降りてゆく 前方に瀬戸内海の景観を見ながら降りて行く なかなか気持ちが良い 御嶽山行者窟と書いた石柱の所を抜け 倉敷保養センター ホールサムインせとうちの脇に出る
 
 あとは国道430に沿って約2kmの海岸線を行き駐車場へ向かう 車が走り抜け騒音が消えると波の音が聞こえてくる 花や実を探しながらのウオーク 今日はコセンダングサ ヘクソカズラ* メラノキシロンアカシアの花芽 シャリンバイ* タカサゴユリ* を見つけた 心地よいウオークを楽しみ車のところに 車載温度は8℃

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 *1)瀬戸内海のおいたち1

 王子が岳からは、おむすび形をした美しい大槌島を中心に、その奥に四国本土の五色台やお皿を伏せた形をした屋島、さらに西の方には瀬戸大橋がかかる塩飽諸島の島々が見えます。 では、現在のような瀬戸内海の美しい風景は、いったいどのようにしてできたのでしょうか。 環境庁・岡山県
 
 *2)瀬戸内海のおいたち2

 今から数万年前の氷河期のころは、海面が現在より100m以上もひくかったため森林におおわれた湖の点在する陸地でした。 また、そのころの日本列島は大陸と陸続きであったため、大陸からの大形の動物が瀬戸内海一帯の原野にも生息していたといわれています。ナウマンゾウなどの化石が漁師の網にかかり、海底から引きあげられることがあります。 環境庁・岡山県

 *3)王子が岳の岩石

 この地域の岩石は花崗岩といい、瀬戸内海地方の代表的岩石です。この花崗岩が長い年月の間に、風や雨などの作用により風化されこのような大小の岩が重なりあった姿になりました。 また、花崗岩には、長石、石英という白い母岩が多く含まれているので、風化し、海に堆積すると、渋川海岸のような白く美しい砂浜となるのです。 環境省・岡山県
 
 *4)王子ケ岳 山頂の案内板
 
 八人の王子のはなし
 
 むかし、ここに王子がいました。王子は百済姫の子どもであるともいわれています。紫坂の王子、坂手の王子、筈割の王子、峰の王子、日の王子、錫投げ王子、谷の王子、瓶割王子の八人です。それでここを王子ケ岳とよぶようになったのです。
 
 役(えん)の行者と王子権現のはなし
 
 むかし、紀州(今の和歌山県)に役の行者という大変な霊力をもった山伏がいて、熊野権現のお社で大ぜいの山伏と修業していました。
 あるとき山伏たちは舟にのって瀬戸の海にやってきて、ここに王子権現のお社をたて、役の行者をおまつりして、いっしょうけんめい修業に励んだということです。


アプローチ
 薄っすらと明るくなり始めた頃倉敷を出発、車載温度2℃ 倉敷川沿いを走り 国道2号と立体交差し、次の三叉路を県道21へ直進する 粒江トンネルを潜り水島インター西に出る そこから2車線の道路を走り 稗田(ひえだ)の交差点を左折し県道276を行き、国道430に出る 国道を左折し渋川方面へ向かう 海岸沿いを走り渋川港駐車場に 駐車している車は数台 車載温度は4℃