三平山



標高 1010m    難易度 ☆     登り66分(穴ケ乢から) 下り38分(公園) 林道29分   岡山県
倉敷からの距離   119Km        登頂日 2024/06/11   ガイドブック   F写真  動画

穴ケ乢登山口7:34−7:40穴ケ乢−8:40三平山山頂8:50−9:04土塁−9:28登山口−9:57穴ケ乢登山口

登山
 今日は三平山(みひらやま1010m)を訪ねる

 登山支度をして出発する カエンダケ注意の標識*0)を見て、薄暗い樹林の中に入って行く 春の花は終わったようでクルマバソウ タチシオデ チゴユリの姿は確認できない ヤマアジサイが顔を見せてくれた ルートを追って登って行くと前方が明るくなり、穴ケ乢と書いた標識が見えてくる 標識の右手にある石の地蔵を見て、三平山に向けて登って行く
 
 樹林の中のルートを登って行く 進むに従って傾斜がきつくなる 木の枝や笹の葉を掴み身体を引き上げる 丸太で作った階段に出る 折角作ってくれた階段だがその右に出来ている腐葉土の中の足跡を追って行く 階段が終えた後も急な斜面は続く そこにロープを設置してくれた これは助かる ルート選びに悩む事なくロープを掴み登って行く
 
 急斜面を抜けるといくらか傾斜は緩くなり草原の中のルートとなる 登りはまだ続くが花が顔を見せてくれる ヤマツツジ ハナニガナ シロバナニガナ ノアザミが出迎えてくれた
 
 ここから振り返る景観は素晴らしい 足場を見つけて振り返り景観を楽しむ 谷に落ちていく斜面は見えず その先に朝鍋鷲ケ山に続く尾根道がドンと顔を見せてくれる 
 
 草原のルートを行く ハナニガナ ヤマツツジ ヒメハギ ノアザモ タニウツギ タンナサワフタギ ガマズミ シロバナニガナなどが顔を見せてくれる 特にヤマツツジがいい 陽射しを受け輝いていた 傾斜が緩くなり前方に三平山の山容が見えてくる 今度は、右手前方にガスから頭を出した蒜山三座が見えて来る
 
 ここから暫くは花を楽しむルート ヤマツツジ イヌツゲの花芽 クリの花芽 ハナニガナ アラゲナツハゼ ヤマボウシ クロモジ*(*は実を意味する) ミヤマナルコユリ タンナサワフタギなどを見つけながらルートを行く ゆっくりと右や左 足元や目の高さ とキョロキョロしながらルートを行く

 ルートは緩やかに下り 樹林のトンネルを行く 抜けた途端笹原の斜面が続く三平山の山容が顔を見せる いつもこの変化を楽しんでいる
 
 ここからは山頂まで草原が続きルートを一望出来る ルート脇の花を楽しみながら登る またルートから見える景観もなかなかいい ノイバラ タニウツギ ヤマツツジ スズメノヤリ* ガマズミ ウツギ ウツボグサ ショウジョウバカマ* ギボウシ ノアザミなどを見つける
 
 景観は山頂に至る草原ルートそのものがいい 目の前に続くルートを撮った写真を見ると 心が弾む 周辺の景観も楽しめる ルートはやがて右にカーブし山頂が見えてくる 右カーブしたところにアラゲナツハゼの花芽と思われるものを見つけたが違うかも知れない 先にスズメノヤリ*を書いたが 同じものかと思って撮ったものはヤマスズメノヒエ*というものらしい いずれもGoogleLensに教えてもらった
 
 そして山頂に出る 山頂には山頂標識と豊歳様の石祠が設置されている また、豊年様(とよとしさま)*1)と書いた説明があり、右にカーブした地点からも存在がわかる
 
 ここからは360度の景観が得られる 目前に大山がくっきりと見え 烏ケ山 象山 擬宝珠山 皆ケ山 蒜山三座と繋がる 櫃ケ山などの山々 そして朝鍋鷲ケ山 金ケ谷山 毛無山と一巡する 今日も大山を背景に記念写真を撮り、下山する
 
 下山は正面登山道を降りる 草原の中のルート、正面に大山や蒜山三座の山並みが見える ルートの角度によって正面に大山が見えたり 蒜山が見えたりと前方の景色も変化する ブタナ アマヅルと思われる若い実 ウツボグサ ガマズミなどを見て土塁*2)に出る
 
 土塁からルート幅が広がり歩きやすくなる トキワハゼ コナスビ コウゾリナ キブシ*などを見つけながら降りて行く 途中男性の方とすれ違う、あちらから登って来られたのですか?と聞かれる ええ穴ケ乢からと 駐車場に車が無かったので と そして林道の登山口に出る ここにもカエンダケ注意*0)の標識があった
 
 登山口には駐車場やトイレがある 駐車場の方に行けば 蒜山三座等の山並みを見る事が出来る 私は、それとは反対の穴ケ乢登山口を目指す 花を見ながら林道を行くコウゾリナ ノアザミ ハナニガナ ウツギ コハコベ エゴノキ サルナシ ミヤマガマズミ* オニタビラコ カモガヤ イタチハギ タンナサワフタギ オヘビイチゴ トウバナ シロバナニガナ ツルカノコソウ* トキワハゼなどが次から次と顔を見せてくれた 車載温度は24℃を示していた 車を少し走らせたら23℃と少し下がった
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*0)絶対にさわらないで! 猛毒
 毒性の強いきのこ「カエンタケ」が登山道付近で発生しています。
◆さわるだけでも皮膚に炎症を起こし、大変危険です。
◆写真のように赤いきのこを見つけた場合は、絶対にさわらないよう注意してください。
◆コナラやミズナラの根元ちかくで発生しています。
カエンタケの特徴
色:赤やオレンジ(古いのは薄い色をしている)
形:細い筒状や棒状(土から指が生えたようなかたち)
真庭市

*1)豊年様(とよとしさま)
 明治5年(1872年)4月に建立され、豊受大神(食産霊神)を祀って豊年祈願をしてきた。古くは6月11日を祭日としていたが、今は5月11日に、ふもとの白髪部落の人たちによって祭られている。
 
 
*2)土塁
 この土塁は、明治31年(1898年)蒜山の原野2,300haが陸軍の軍馬育成場として接収された時に放牧された軍馬が外に出ないように建設されたので、実に総延長56kmに及ぶ大工事であった。現在残存している4kmの土塁には往時をしのばせる幾多の史実が秘められている


アプローチ
 明るくなる頃倉敷を出発車載温度19℃ 吉備路429を行き 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 道の駅18℃ ガスが出ている為か倉敷との温度差が殆ど無い 小森温泉 旭川ダムと走る ダムの水位は相変わらず低い状態 水面から顔を出した部位に草が生えだしている 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 落合入口22(車載19)℃ 313に乗り久世 勝山と走る 勝山で313と別れ181を直進する 勝山20℃ 美甘18℃ 新庄17℃ 新庄道の駅を過ぎてすぐのT字路を右折し県道58に乗り蒜山へ向かう 野土呂トンネルを抜けてすぐ、左に曲がり 100m程走る いつも見える蒜山に連なる山並みがガスで見えない だが私のところには陽が射しており近くの山肌はすっきり見える 林道川上2号線へ右折する 朝鍋鷲ケ山登山口を過ぎ穴ケ乢登山口まで車を進め 穴ケ乢入口と書いた標識の近くの道路脇に停めさせて頂く 車載温度17℃