三平山



標高 1010m    難易度 ☆     登り69分(穴ケ乢から) 下り43分(公園) 林道39分   岡山県
倉敷からの距離   119Km        登頂日 2024/09/02   ガイドブック   F写真  動画

穴ケ乢登山口7:28−7:36穴ケ乢−8:37三平山山頂8:53−9:08土塁−9:36登山口−10:15穴ケ乢登山口

登山
 今日は三平山(みひらやま1010m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 相変わらずカエンダケ注意の標識*0)がある チラッと見て、薄暗い樹林の中に入って行く ムラサキニガナの綿毛 ヌスビトハギ ノササゲが顔を見せてくれた(残念ながらどの写真も手振れのようでピンボケ) ルートを追って登って行くと前方が明るくなり、穴ケ乢と書いた標識が見えてくる 標識の右手にある石の地蔵を見て、三平山に向けて登って行く
 
 樹林の中のルートを登って行く 進むに従って傾斜がきつくなる 木の枝や笹の葉を掴み身体を引き上げる 丸太で作った階段に出る いつも腐葉土の中を選ぶのだが、連日の雨の影響だろう 足場が緩く 階段を使わせて頂く 思っていたより歩きやすい いい間隔でステップを踏んで行ける 今度はロープだ 今日はロープなしでは登れそうもない 足を滑らさないように留意し、ロープを持つ手にも力がかかる 急斜面の部分にずっとロープが設置されており 大助かり 山頂往復を考えていたが、ここを下るのは避けた方が良さそうだ
 
 樹林を抜けるといくらか傾斜は緩くなり草原の中のルートとなる ロープはまだ設置して頂いているが ここまで来れば大丈夫だ 振り返ると樹林の頭に朝鍋鷲ケ山を伺う事が出来る 登りはまだ続くが花が顔を見せてくれる 最初に顔を見せてくれたのはワレモコウ 続いてママコナ
 
 ここから振り返る景観は素晴らしい 足場を見つけて振り返り景観を楽しむ 谷に落ちていく斜面は見えず その先に朝鍋鷲ケ山に続く尾根道がドンと顔を見せてくれる 
 
 そして花や実を楽しみながら草原のルートを行く ヤマジノホトトギス ヤマハギ ママコナ ノアザミ ミズナラ*(*は実を意味する) カシワ* オトギリソウ ガマズミ*などが顔を見せてくれる 傾斜が緩くなり前方に三平山の山容がチラッと見えてくる 今度は、右手前方にガスでぼんやりした蒜山三座が見えて来る
 
 ここから暫くは花を楽しむルート キンミズヒキ マツムシソウ オミナエシ ヤマハギ ホツツジ クリ* アラゲナツハゼ* ミズナラ*などを見つけながらルートを行く ゆっくりと右や左 足元や目の高さ とキョロキョロしながらルートを行く アラゲナツハゼは是非見つけたいと思っていたもの 花をあちらこちらで見つけた記憶があるので容易に見つけられるかと思ったが見つからない この木はアラゲナツハゼのようだと枝を分けて探し やっと見つけた 

 ルートは緩やかに下り 樹林のトンネルを行く 抜けた途端笹原の斜面が続く三平山の山容が顔を見せる いつもこの変化を楽しんでいる 今日は出たところにオケラが出迎えてくれたのも一興
 
 ここからは山頂まで草原が続きルートを一望出来る ルート脇の花を楽しみながら登る またルートから見える景観もなかなかいい タニウツギ* ウツギ* ノイバラ* オオヨモギ ヤマハギ ヤマハッカ ウド オケラ オミナエシ リョウブ* ワレモコウ シラヤマギク シロヨメナ カワラナデシコ ツリガネニンジンなどを見つける
 
 景観は山頂に至る草原ルートそのものがいい 目の前に続くルートを撮った写真を見ると 心が弾む 周辺の景観も楽しめる ルートはやがて右にカーブし山頂が見えてくる
 
 そして山頂に出る 山頂には山頂標識と豊歳様の石祠が設置されている また、豊年様(とよとしさま)*1)と書いた説明があり、右にカーブした地点からも存在がわかる
 
 ここからは360度の景観が得られる 目前に大山が 右に眼を移してゆくと 烏ケ山 象山 擬宝珠山 皆ケ山 蒜山三座と繋がる 櫃ケ山などの山々 そして朝鍋鷲ケ山 金ケ谷山 毛無山と一巡する 今日は大山にはガスがかかりはっきりしないので 朝鍋鷲ケ山−毛無山の山並みを背景に記念写真を撮る
 
 山頂に咲いている花を見て回る ゲンノショウコ オミナエシ ワレモコウ オオバギボウシ* カワラナデシコ シラヤマギクなどを見つけた そして下山する
 
 下山は正面登山道を降りる 草原の中のルート、正面に大山や蒜山三座の山並みが見える ルートの角度によって正面に大山が見えたり 蒜山が見えたりと前方の景色も変化する アセビの花芽 ガマズミ* ウドなどを見て土塁*2)に出る
 
 土塁からルート幅が広がり歩きやすくなる メドハギ ツリガネニンジン ブタナ シシウド クロバナヒキオコシ イタドリ イヌトウバナ キブシ* ツルリンドウなどを見つけながら降りて行く 途中女性お二人連れとすれ違い挨拶を交わす そして林道の登山口に出る ここにもカエンダケ注意*0)の標識があった
 
 登山口には駐車場やトイレがある 駐車場の方に行けば 蒜山三座等の山並みを見る事が出来る 白い車が一台駐車しているのが伺える お二人の車だろう 私は、それとは反対の穴ケ乢登山口を目指す 
 
 花を見ながら林道を行く マツヨイグサ ツユクサ ヤマハギ ゲンノショウコ(白花) ツクシハギ ツリフネソウ ツルリンドウ ミズヒキ イタドリ ヌルデ* オトコヨウゾメ* オトコエシ タニウツギ* イタチハギ* ウツギ* サルナシ* メドハギ シシウド ハシカグサ アカソ オトギリソウ ミズナラ* ツリガネニンジン イヌトウバナ キンミズヒキ ゲンノショウコ(赤花) シロヨメナ ヤマジノホトトギス イヌタデなどが次から次と顔を見せてくれた 車載温度は27℃を示していた 車を少し走らせたら24℃に下がった
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*0)絶対にさわらないで! 猛毒
 毒性の強いきのこ「カエンタケ」が登山道付近で発生しています。
◆さわるだけでも皮膚に炎症を起こし、大変危険です。
◆写真のように赤いきのこを見つけた場合は、絶対にさわらないよう注意してください。
◆コナラやミズナラの根元ちかくで発生しています。
カエンタケの特徴
色:赤やオレンジ(古いのは薄い色をしている)
形:細い筒状や棒状(土から指が生えたようなかたち)
真庭市

*1)豊年様(とよとしさま)
 明治5年(1872年)4月に建立され、豊受大神(食産霊神)を祀って豊年祈願をしてきた。古くは6月11日を祭日としていたが、今は5月11日に、ふもとの白髪部落の人たちによって祭られている。
 
 
*2)土塁
 この土塁は、明治31年(1898年)蒜山の原野2,300haが陸軍の軍馬育成場として接収された時に放牧された軍馬が外に出ないように建設されたので、実に総延長56kmに及ぶ大工事であった。現在残存している4kmの土塁には往時をしのばせる幾多の史実が秘められている。


アプローチ
 日の出の時刻が次第に遅くなりまだ暗い時刻に倉敷を出発車載温度25℃ 吉備路429を行き 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 道の駅22℃ 今日はガスが出ている為か倉敷との温度差が少ない 小森温泉 旭川ダムと走る ダムの水位は台風の影響もあり定常より高く 水面が広がっている 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 落合入口23℃(車載温度) 何故か最近表示が消えている 313に乗り久世 勝山と走る 勝山で313と別れ181を直進する 勝山23℃ 美甘21℃ 新庄19℃ 新庄道の駅を過ぎてすぐのT字路を右折し県道58に乗り蒜山へ向かう 野土呂トンネルを抜けてすぐ、左に曲がる 右手に蒜山に連なる山並みが見える だが山頂付近にはガスがかかっている 100m程走って、林道川上2号線へ右折する 朝鍋鷲ケ山登山口を過ぎ穴ケ乢登山口まで車を進め 穴ケ乢入口と書いた標識の近くの道路脇に停めさせて頂く 車載温度21℃ 陽が射していたので少し高めの表示かと思う