三平山



標高 1010m    難易度 ☆     登り60分(穴ケ乢から) 下り39分(公園) 林道33分   岡山県
倉敷からの距離   119Km        登頂日 2025/05/01   ガイドブック   F写真  動画

穴ケ乢登山口7:30−7:38穴ケ乢−8:30三平山山頂8:43−8:56土塁−9:22登山口−9:55穴ケ乢登山口

登山
 今日は三平山(みひらやま1010m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 相変わらずカエンダケ注意の標識*0)がある チラッと見て、薄暗い樹林の中に入って行く 花はまだ 杉の小枝の上を行く 少し登ると山肌が変わり 杉の小枝がぐっと少なくなる ルートを追って登って行く どこにでも行けるのでルート判別が難しい 違った方向に進んでいる事がわかり修正する 前方が明るくなり、穴ケ乢と書いた標識が見えてくる 標識の右手にある石の地蔵を見て、三平山に向けて登って行く
 
 樹林の中のルートを登って行く 進むに従って傾斜がきつくなる クロモジが花を咲かせている ルートはクロモジの新緑の中を登って行く 丸太で作った階段に出る ここを登ると、今度はロープだ 今日もロープの助けを借りて登って行く こんなところにショウジョウバカマが 片手はロープで身体を支え もう一方の手でカメラに収めたがピンボケ 残念でした 更にロープは続く ロープが終わってもまだ傾斜はきつい 足をふんばりながら登って行く そして樹林を抜ける
 
 樹林を抜けるといくらか傾斜は緩くなり草原の中のルートとなる 振り返ると朝鍋鷲ケ山を伺う事が出来る ここから振り返る景観は素晴らしい 何度も振り返り景観を楽しむ 谷に落ちていく斜面の先に朝鍋鷲ケ山に続く尾根道がドンと顔を見せてくれる 草花はまだだ ヤマヤナギが顔を見せてくれた 
 
 ルートはカシワの落葉樹林の中を行く その中にクロモジが花を咲かせている 前方に三平山が見えてくる 樹木に葉がまだ出ていないので山容がはっきりとわかる そしてカシワの樹林を抜け 眺望が開け 大山から蒜山三座に繋がる山並みを伺う事が出来る シーズンには花を楽しめるルートを行く だが、花はまだ 残念に思っていたところにウグイスカグラが顔を見せてくれた 幾つも花を咲かせている 金甲山の花より幾らか色が薄く感じる 厳しい環境だからだろうか
 
 ルートは緩やかに下り 葉の覆いの無い樹林のトンネルを行く こうした写真も面白い この季節ならの景観だ 抜けた途端笹原の斜面が続く三平山の山容が顔を見せる いつもこの変化を楽しんでいる ルートにショウジョウバカマが顔を見せ ルート脇にウリハダカエデが若葉と花とを覗かせていた いつものところにタニウツギ*(*は実を意味する)が特徴のある実をつけていた
 
 ここからは山頂まで草原が続きルートを一望出来る ルートを行く ショウジョウバカマが時折顔を見せてくれただけで草花はまだ ヤマヤナギがところどころに顔を見せてくれた 周辺遮るものが無いので景観を楽しめる 左手後方には毛無山に連なる山並みが 右手後方には蒜山三座に連なる山並みを展望できる また山頂に至る草原ルートそのものもいい 目の前に続くルートをカメラに収めながら登って行く ルートはやがて右にカーブし山頂が見えてくる
 
 そして山頂に出る 山頂には山頂標識と豊歳様の石祠が設置されている また、豊年様(とよとしさま)*1)と書いた説明がある ここからは360度の景観が得られる 目前に大山が 右に眼を移してゆくと 烏ケ山 象山 擬宝珠山 皆ケ山 蒜山三座と繋がる 櫃ケ山などの山々 そして朝鍋鷲ケ山 金ケ谷山 毛無山と一巡する
 
 大山を背に記念写真を撮ろうとするも風が強く 三脚をセット出来ない 三脚の背を低くし、リュックで転倒しないようセットしなんとか写真を撮る そんなにしてまで写真を撮らなくても良さそうだが・・・
 
 花はまだ 写真を撮り下山する 下山は正面登山道を降りる 草原の中のルート、正面に大山や蒜山三座の山並みが見える ルートの角度によって正面に大山が見えたり 蒜山が見えたりと前方の景色も変化する ショウジョウバカマ アセビ タニウツギ*を見て土塁*2)に出る
 
 土塁からルート幅が広がり歩きやすくなる ショウジョウバカマ アセビ クロモジ ナガバモミジイチゴ ヤマザクラ ヒメヤシャブシ ミツバアケビなどを見つけながら降りて行く 新緑の緑の透過光も美しい そして林道の登山口に出る ここにもカエンダケ注意*0)の標識があった
 
 登山口には駐車場やトイレがある 駐車場の方に行けば 蒜山三座等の山並みを見る事が出来る 私は、それとは反対の穴ケ乢登山口を目指す ここまでどなたにも出会わなかったがここで駐車場の方から来られる男性お二人に気づき 振り返って挨拶代わりに頭を下げる ルート脇の花を探しながらルートを行くと何やら声が聞こえる 振り返ると6名のグループだった 
 
 花を見ながら林道を行く セイヨウタンポポならびにハルザキヤマガラシの花芽と花 ミヤマキケマン オオイヌノフグリ ショウジョウバカマ フキノトウ ウシハコベ ゼンマイ キブシ ミヤマガマズミ イワガラミ* ヤマザクラ オオカメノキ クロモジ ナガバモミジイチゴなどが次から次と顔を見せてくれた イワガラミの実は随分変わった形をしている GoogleLensに教えて貰った 車載温度は18℃を示していた
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*0)絶対にさわらないで! 猛毒
 毒性の強いきのこ「カエンタケ」が登山道付近で発生しています。
◆さわるだけでも皮膚に炎症を起こし、大変危険です。
◆写真のように赤いきのこを見つけた場合は、絶対にさわらないよう注意してください。
◆コナラやミズナラの根元ちかくで発生しています。
カエンタケの特徴
色:赤やオレンジ(古いのは薄い色をしている)
形:細い筒状や棒状(土から指が生えたようなかたち)
真庭市

*1)豊年様(とよとしさま)
 明治5年(1872年)4月に建立され、豊受大神(食産霊神)を祀って豊年祈願をしてきた。古くは6月11日を祭日としていたが、今は5月11日に、ふもとの白髪部落の人たちによって祭られている。
 
 
*2)土塁
 この土塁は、明治31年(1898年)蒜山の原野2,300haが陸軍の軍馬育成場として接収された時に放牧された軍馬が外に出ないように建設されたので、実に総延長56kmに及ぶ大工事であった。現在残存している4kmの土塁には往時をしのばせる幾多の史実が秘められている。


アプローチ
 薄っすらと明るくなった頃倉敷を出発、車載温度11℃ 吉備路429を行き 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川へと走る 道の駅5℃ 小森温泉 旭川ダムと走る ダムの水位は高め維持 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 落合入口9(車載温度7)℃ 313に乗り久世 勝山と走る 勝山で313と別れ181を直進する 勝山7℃ 美甘6℃ 新庄6℃ 新庄道の駅を過ぎてすぐのT字路を右折し県道58に乗り蒜山へ向かう 野土呂トンネルを抜けてすぐ、左に曲がる 右手に三平山の先に大山から蒜山に連なる山並みが見える 100m程走って、林道川上2号線へ右折する 朝鍋鷲ケ山登山口を過ぎ穴ケ乢登山口まで車を進め 穴ケ乢入口と書いた標識の近くの道路脇に停めさせて頂く 車載温度10℃