三平山



標高 1010m    難易度 ☆     登り72分(穴ケ乢から) 下り36分(公園) 林道40分   岡山県
倉敷からの距離   119Km        登頂日 2025/07/16   ガイドブック   F写真  動画

穴ケ乢登山口7:36−7:44穴ケ乢−8:48三平山山頂8:57−9:12土塁−9:33登山口−10:13穴ケ乢登山口

登山
 今日は三平山(みひらやま1010m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 薄暗い樹林の中に入って行く ムラサキニガナ トチバニンジンの花芽を見つけながらルートを追って登って行くと前方が明るくなり、穴ケ乢と書いた標識が見えてくる 標識の右手にある石の地蔵を見て、三平山に向けて登って行く
 
 樹林の中のルートを登って行く 進むに従って傾斜がきつくなる 木の枝や笹の葉を掴み身体を引き上げる 丸太で作った階段に出る 今日は階段を行く 思っていたより歩きやすい いい具合の歩幅が調整されている 階段が終えた後も急な斜面は続く そこからロープが設置されている ロープを掴み登って行く 結構長いルートで手が痛くなる程 ルートではクロモジ*(*は実を意味する) ノギラン ママコナを見つける 足場を確保 片手でロープ そしてパチリ やはりピンボケ
 
 急斜面を抜けたところにオオバノトンボソウ* ネットで調べると花が終わった状態のようだ 草原の中のルートとなり 登りはまだ続く 花や実が顔を見せてくれる ウツボグサ オオバギボウシ サルトリイバラ* ママコナ ノアザミ ミズナラ* タンナサワフタギ*などが出迎えてくれた
 
 ここから振り返る景観は素晴らしい 足場を見つけて振り返り景観を楽しむ 谷に落ちていく斜面は見えず その先に朝鍋鷲ケ山に続く尾根道がドンと顔を見せてくれる 
 
 草原のルートを行く クリ ノアザミ オカトラノオ カワラナデシコが顔を見せる 傾斜が緩くなり前方に三平山の山容が見えてくる 今度は、右手前方に蒜山三座が見えるのだがガスでぼんやり
 
 ここから暫くは花を楽しむルート キョロキョロと探すが数は少ない ママコナ アラゲナツハゼ* ギボウシ ナツハゼ* クロモジ* エゴノキ*を見つける 5/1に訪ねた時は新緑はまだで茶色の世界だったものがすっかり緑の衣装を羽織り 見違えるようになった樹林のトンネルを行く 抜けた途端笹原の斜面が続く三平山の山容が顔を見せる 5/1に訪ねた時の写真と並べてみると その変化は何と表現したら良いか 力強いものが感じられる
 
 ここからは山頂まで草原が続きルートを一望出来る ルート脇の花や実を楽しみながら登る またルートから景観を楽しめるものの、今日はガスで遠望がきかない ノアザミ ウツギ* タニウツギ* ミヤマガマズミ* タンナサワフタギ* オオバギボウシ ノギラン ハナニガナ カワラナデシコなどを見つける オオバギボウシはあたかも道標のように適度の間隔を置いて顔を見せてくれた
 
 花や実を愛でながら 山頂に至る草原ルートも気持ちがいい 適度な風が吹きそう暑さを感じない 草原の露の気化熱で冷やされているのかもしれない ルートはやがて右にカーブし山頂が見えてくる そして山頂に出る そこではカワラナデシコ オオバギボウシが出迎えてくれた
 
 山頂には山頂標識と豊歳様の石祠が設置されている また、豊年様(とよとしさま)*1)と書いた説明があり、右にカーブした地点からも存在がわかる ここからは360度の景観が得られる 目前に大山が見え 烏ケ山 象山 擬宝珠山 皆ケ山 蒜山三座と繋がる 櫃ケ山などの山々 そして朝鍋鷲ケ山 金ケ谷山 毛無山と一巡する だが、ガスで遠景がきかない 今日は朝鍋鷲ケ山・金ケ谷山を背景に出迎えの花と記念写真を撮る そして、下山する
 
 下山は正面登山道を降りる 草原の中のルート、正面に大山や蒜山三座の山並みが見える ルートの角度によって正面に大山が見えたり 蒜山が見えたりと前方の景色も変化する ツルアジサイ* タンナサワフタギ* アカショウマ リョウブ#(#は花芽を意味する) ナナカマド* イワガラミ* タニウツギ*などを見て土塁*2)に出る
 
 土塁からルート幅が広がり歩きやすくなる オカトラノオ アカショウマ シモツケ キブシ*などを見つけながら降りて行く そして林道の登山口に出る
 
 登山口には駐車場やトイレがある 駐車場の方に行けば 蒜山三座等の山並みを見る事が出来る 私は、それとは反対の穴ケ乢登山口を目指す 計画では林道の照り返しをきらって穴ケ乢山頂往復を考えていたが ロープのある斜面が滑りやすく感じられ ここを戻るよりは林道の照り返しを我慢しようと判断し 計画を変更したもの 林道は思ったような照り返しはなく爽やかな感じ これも気化熱の影響かも知れぬ 加えるに木陰の部分の方が多く 木陰の爽やかさも楽しめ 林道ウオークも良かった 加えるに次々と花や実に出会え GoogleLensにもお世話になった
 
 出会った花や実は クロモジ* コウゾリナ イヌトウバナ オカトラノオ ノアザミ ヨウシュヤマゴボウ ミズタビラコ ヒヨドリバナ オニタビラコ ウツギ* タニウツギ* サルナシ* クマシデ* ムラサキシキブ# サルトリイバラ* ネムノキ ヤブデマリ* ミズキ* カラスザンショウ# タンナサワフタギ* オトギリソウ キブシ* オオバギボウシと多くの花や実と出会えた 今日はどなたにもお会いする事なく車のところに 車載温度は26℃を示していた
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*1)豊年様(とよとしさま)
 明治5年(1872年)4月に建立され、豊受大神(食産霊神)を祀って豊年祈願をしてきた。古くは6月11日を祭日としていたが、今は5月11日に、ふもとの白髪部落の人たちによって祭られている。
 
 
*2)土塁
 この土塁は、明治31年(1898年)蒜山の原野2,300haが陸軍の軍馬育成場として接収された時に放牧された軍馬が外に出ないように建設されたので、実に総延長56kmに及ぶ大工事であった。現在残存している4kmの土塁には往時をしのばせる幾多の史実が秘められている。


アプローチ
 明るくなってきた頃倉敷を出発車載温度24℃ 吉備路429を行き 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 吉備中央町に入った途端ガス 道の駅21℃ 小森温泉 旭川ダムと走る ダムの水位は定常状態を維持している 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ 落合入口26(車載23)℃ 313に乗り久世 勝山と走る 勝山で313と別れ181を直進する 勝山24℃ 美甘23℃ 新庄22℃ 新庄道の駅を過ぎてすぐのT字路を右折し県道58に乗り蒜山へ向かう 野土呂トンネルを抜けてすぐ、左に曲がり、100m程走り 林道川上2号線へ右折する 朝鍋鷲ケ山登山口を過ぎ穴ケ乢登山口まで車を進め 穴ケ乢入口と書いた標識の近くの道路脇に停めさせて頂く 車載温度21℃