三平山



標高 1010m    難易度 ☆     登り76分(穴ケ乢から) 下り44分(公園) 林道32分   岡山県
倉敷からの距離   119Km        登頂日 2025/11/29   ガイドブック   F写真  動画

穴ケ乢登山口7:43−7:50穴ケ乢−8:33小休憩8:36ー9:02三平山山頂9:12−9:30土塁−9:56登山口−10:28穴ケ乢登山口

登山
 今日は三平山(みひらやま1010m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 氷点下の温度表示を見た為かウインドウブレーカを着る 薄暗い樹林の中に入って行く この時期、花や実は見られない ルートを追って登って行くと前方が明るくなり、穴ケ乢と書いた標識が見えてくる 標識の右手にある石の地蔵を見て、三平山に向けて登って行く
 
 樹林の中のルートを登って行く ルートには落ち葉が積もっている 進むに従って傾斜がきつくなる 落ち葉の上も滑り易い 木の枝や笹の葉を掴み用心しながら登ってゆく 木々はすっかり落葉し朝陽が射し込み明るい 
 
 丸太で作った階段に出る 更に傾斜がきつくなり、ロープが設置されている ロープを掴み登って行く 結構長い ロープを掴み手を使って身体を引き上げるものの続かない 休み休み登ってゆくが急斜面での身体の保持も結構きつい 出来るだけ足で登るようにする アキノキリンソウ*(*は実を意味する)の綿毛が陽射しを受け輝いている なんとか足場を確保しパチリ
 
 ロープが終わるもまだ登りは続く 傾斜は幾らか緩くなっているとは言えきつい 四つん這いになって登るところもあった これまでここを何回か登っているがロープを終えたところでこのようにして登ったのは初めてのように思う 身体のバランスがうまくとれなくなってきた為かも知れない
 
 花や実を見つける事なく登ってゆく ここから振り返る景観は素晴らしい 足場を見つけて振り返り景観を楽しむ 谷に落ちていく斜面 その先に朝鍋鷲ケ山に続く尾根道がドンと顔を見せてくれる 
 
 ルートを行く 傾斜が緩くなり前方に三平山の山容が見えてくる 今度は、右手前方に蒜山三座が見えてくる その右手には雲海が伺える ルートを進むにつれ蒜山三座に連なる山並みが見えてきて 大山も少し見えてくる 薄っすらと雪を抱いており 他の山とは違う
 
 ここから暫くは花や実を楽しめるルートだが果たして見つける事が出来るだろうか サルトリイバラ* ドウダンツツジ* そして黒い実 残念ながらGooglensは判別してくれなかった
 
 ここからは山頂まで草原が続きルートを一望出来る ルート脇の花や実は余り期待できないが、ルートからの景観を楽しめる 蒜山三座やそれに連なる山並み 朝鍋鷲ケ山や毛無山に連なる山並み その間に雲海と雲海に浮かぶ山並み 今日は青空も映える 期待が薄い花や実だがそれでもガマズミ* タニウツギ* ウツギ*に出会う タニウツギはこの時期結構眼につく
 
 ルートはやがて右にカーブし山頂が見えてくる そして山頂に出る 山頂には山頂標識と豊歳様の石祠が設置されている また、豊年様(とよとしさま)*1)と書いた説明があり、右にカーブした地点からも存在がわかる ここからは360度の景観が得られる 目前に大山が見え 烏ケ山 象山 擬宝珠山 皆ケ山 蒜山三座と繋がる 櫃ケ山などの山々 そして朝鍋鷲ケ山 金ケ谷山 毛無山と一巡する 青空が映える 風は無く陽射しのぬくもりが心地よい 大山には薄っすらと雪 雪のシーズンが迫ってきている 大山を背に記念写真を撮り下山する
 
 下山は正面登山道を降りる 草原の中のルート、正面に大山や蒜山三座の山並みが見える ルートの角度によって正面に大山が見えたり 蒜山が見えたりと前方の景色も変化する リョウブ* ナナカマド* タニウツギ* ウツギ*などを見て土塁*2)に出る 特にナナカマドは赤い実を沢山つけ青空を背景に輝いていた
 
 土塁からルート幅が広がり歩きやすくなる 人声が聞こえ団体が登ってきた こんにちわと挨拶を次々と交わしすれ違う 下山時団体以外にも3組5名の方とすれ違った ここでもタニウツギ* ウツギ*に出会い ウメモドキ* ウリハダカエデ* ヘクソカズラ* コウヤボウキ* ナナカマド*にも出会え、林道の登山口に出る
 
 登山口には駐車場やトイレがある 駐車場に団体さんのバスがあるかな?とそちらの方を見たがそれらしい車は見られず沢山の車が駐車していた 相乗りで来られたのかも知れない 私は、駐車場とは反対方向の穴ケ乢登山口を目指す 途中出会った花や実は ヒメジオン ヒヨドリバナ* コムラサキ* タニウツギ* ヌルデ* ツルシキミ* キハダ* ウリハダカエデ* サルトリイバラ* ナナカマド*など キハダ*は黒い実を沢山つけておりGoogleLensの判定に従った 車載温度は8℃を示していた
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AIと創った詩

陽だまりの稜線

落ち葉を踏むたびに
季節が音を立ててほどけていく
冷たさの中に
陽のぬくもりが
そっと背を押す

風は眠り
空は澄みきって
草の影が道しるべになる
ただ歩く
それだけで心がほどけていく

赤い実が空を見上げ
種は旅立ちの時を待つ
静けさの中に
命の鼓動が
確かに響いていた

ふわり
ひとつ舞い上がる
それは別れではなく
始まりの合図
山が見送る 小さな旅立ち
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*1)豊年様(とよとしさま)
 明治5年(1872年)4月に建立され、豊受大神(食産霊神)を祀って豊年祈願をしてきた。古くは6月11日を祭日としていたが、今は5月11日に、ふもとの白髪部落の人たちによって祭られている。
 
 
*2)土塁
 この土塁は、明治31年(1898年)蒜山の原野2,300haが陸軍の軍馬育成場として接収された時に放牧された軍馬が外に出ないように建設されたので、実に総延長56kmに及ぶ大工事であった。現在残存している4kmの土塁には往時をしのばせる幾多の史実が秘められている。


アプローチ
 まだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度4℃ 吉備路429を行き 県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅0℃ 冷えている 小森温泉 旭川ダムと走る ダムの水位は定常状態(帰路確認) 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合へ この辺りから稜線が薄っすらと見えてくる 落合入口5(車載2)℃ 落合はすっぽりガスに包まれている 313に乗り久世 勝山と走る ガスは消え青空が伺えるようになってきた 勝山で313と別れ181を直進する 勝山0℃ 美甘0℃ 新庄-1℃ ついにマイナス表示 新庄道の駅を過ぎてすぐのT字路を右折し県道58に乗り蒜山へ向かう 野土呂トンネルを抜けてすぐ、左に曲がる 朝光を受けて輝く三平山 その後ろに雪を薄っすらと抱いた大山が伺える 100m程走り 林道川上2号線へ右折する 朝鍋鷲ケ山登山口を過ぎ穴ケ乢登山口まで車を進め 穴ケ乢入口と書いた標識の近くの道路脇に停めさせて頂く 車載温度3℃